| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

Liber incendio Vulgate

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Edizione straordinaria
  Along the way 1

 
前書き
コツコツ書くしかないなあ。 

 
【最深学区】に到着した【STUDENT】の《桐崎飛鳥(きりさきあすか)》はある一人の男と再会した。


「やあ、久し振りだね飛鳥」

「御無沙汰してます」


《ヴェルザー・シャルトヴェイク》

190㎝ある上背にフード付きの黒い服を着た美丈夫。彼は飛鳥が【STUDENT】に入る以前に世話になっていた人物だ。

暗黒魔京(ディストピア)】を除いた【第0学区】の全体で見ても圧倒的な強さを持つ【五本指】に数えられる。


「それにしても此処に来るなんてどういう風の吹き回しなのかな? もう此方(こっち)でやることは無いんだと思っていたんだけど」

「俺も用事が無いのなら避けた方が良いのは解ってるんですけどもね。俺が今居る組織にとって必要なものを取りに行くんですよ」

「ふむ……君がフェニックスを完全体にすることより優先するとは珍しいね」


ヴェルザーは顎を触りながら考える。


「組織の目的に加担する代わりに最後のフェニックスを捜すことに協力をしてもらえるんですよ。かなり顔が広い奴がリーダーをしているので」

「なるほどね。それなら納得だ」


二人は隙だらけで歩いているが最深学区の住人は襲ってこない。どちらと戦っても返り討ちにされることが解っているからである。

飛鳥は最深学区でヴェルザーと共に過ごしていた頃に住人を相手に大立ち回りを何度もしておりヴェルザーは【暗黒魔京(ディストピア)】のかなり深い所の住人である上に五本指と来ている。

挑む方がどうかしているのだ。


「俺はこれから【TEACHER(ティーチャー)】っていう組織の所に行くんです。ウチのリーダーの知り合いがいるらしいんで」

「TEACHERか。それじゃあ《群雲咎目(むらくもとがめ)》が責任者だな。何処まで【数字切換(ポイントシフト)】の開発が進んでるのやら」


群雲咎目がリーダーをしているTEACHERは咎目以外のメンバー全員が最深学区ではなく【目的区】にいる。非戦闘型の科学者が構成員の殆どを占めるからだ。


「彼のことは『室長』と呼んであげてくれ。リーダーと呼ばれるより好きらしいから。もしかすると良いものが貰えるかもしれないよ」

「群雲ってどんな人なんですか?」

「頭のネジが最初から外れた男で元は地上で有名な『木原一族』だったらしい。頭も体も能力も最深学区の上位に食い込む天才だ。まあ元ヒーロー以上に思考がアレなのが難点なんだがね」


何やら一癖ありそうな群雲咎目に少し不吉な予感がする飛鳥はダルそうな顔をする。


「はは、心配無いよ。普段の彼は最深学区でも、かなりまともな方だと思うから」


「ヴェルザーさんのフォローが本当なことを願いますよ……。ところで今のヴェルザーさんは【暗黒魔京(ディストピア)】に居るんですか? それとも相変わらず引きこもりをやってるんですか?」


「引きこもりだよ。特に用事が無ければこの世界には出てこない。全力を出すには強度も容量も足りないんだからね。この小さな宇宙は」


この宇宙が小さいと言われても飛鳥にはピンと来ない。確かに今の飛鳥自身に単一宇宙を焼き尽くすだけの力は有り余っているのだが……。


「良ければ飛鳥は咎さんの研究成果を
その身で試したくは無いかい?」

「遠慮させてもらいますよ。フェニックスの【神性(ディバイン)】だけでも複数あるのに【数字切換(ポイントシフト)】なんて要りません」

「ま、そうだろうね。本来の【フェニックス】は私の【イブリース】より弱いはずなんだけど君のそれは、どんなに低く見積もっても一羽の力だけで完全なイブリースに匹敵するから」


その一羽目の力を引き出す手伝いをしたのはヴェルザー自身なので文句を言うつもりは無い。


「【ヒーローX】と【偽悪の英雄】の戦いを見た時も思ったけど上には上がいるということなんだね」

「あのレベルは俺達にとっても災害ですから。【統括官(キング)】が来た時には巻き添えを覚悟しましたよ」


そうこうしている間に飛鳥は目的の場所に到着する。


「やはり俺が一番乗りだったか」


「私も群雲の顔を見て行くよ。研究開発の進捗(しんちょく)を視察させてもらうことにする」


「それじゃあ他の連中が来るまで
待たせてもらいましょう」 
 

 
後書き
「カモン、俺のコーヒー」
( ゚д゚)ノ

飛鳥が魔法瓶を取り出す。

「何処から出したんだい?」(汗)
(´∀`;)

「ヴェルザーさんは気にしないで下さい」
(^ω^)


蓋をコップにしてコーヒーを注ぐ。

【キャラメル・マキアート】

カフェラテをキャラメル味の
シロップで味付けしたドリンク。

スターバックスの物はいわゆる『マッキアート』=イタリア語の『染みのついた』という意味でエスプレッソにスプーン一杯のミルクを加えたものではなく、『カフェラテ』に『バニラシロップ』を加え、さらに上からキャラメルソースを回しかける。

使われるシロップは当初ヨーロッパでカクテルやソーダなどの冷たいものに入れる為に開発されたものだがシアトル系コーヒーを基本に温かい飲み物用に改良され、現在はフレーバー(フレーバード・タイプ)のカフェラテに使われている。


「マスターのキャラメル・マキアートはやはり他のと違うな。丁度良い甘味が堪らない。ヴェルザーさんも一杯どうですか?」
( ^∀^)


能力でカップを作ったヴェルザーも
一口飲んで驚いた。


「こ、これは…! このコーヒーは……!!」


この瞬間ヴェルザーは
マスターのカフェに行こうと決めた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧