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『零と先輩』

作者:零那
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『教護院』



拷問並の国立は生育歴的に考慮してくれたらしい。
留置先は四国内。
1番優秀な職員が集まった処。

早く働きに出れて貯金が出来次第自立する。
それが可能な施設。
それが零の出した条件。
無理なら施設自体行かんし今から住み込みの職探しする。
そう言った。

『まだ保護しとかなあかん!!社会には出せれん!!』
そう言われた。
確か高校行くって決める前にも言われセリフ...。

そんなに零ってガキなん?
そんなに...?
なんか無性に虚しくなった。
確かに今ポイッと投げ出されたら1人でうろたえたりするだろうけど...。

『入所して落ち着いたら仕事探したらいいよ』
そう言われて、それが可能なんだと思い込んだ。
国立と県立の違いは在れども、行き先は前の施設と違って教護院。

少し、怖いって気持ちが在ったのも事実。
約1ヶ月の保護所留置を経て、教護院留置。
教護院留置で県外は異例。

教護院到着。
門から急な上り坂。
グラウンドの柵とネットが相当高い。
坂の中盤、グラウンドに入る為の鉄格子の檻のようなデカイ引き戸。
坂の上からグラウンドに降りる階段はコンクリで1段1段が高くて、幅が広い上に手摺りもない。
コレを降りるのは尻込みする。


 
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