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Liber incendio Vulgate

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Edizione straordinaria
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前書き
大丈夫かなあ。あの設定はまだ出てないから勘で書こうと思います。駄目そうなら消すかもしれません。 

 
その日の活動が終わり風紀委員の支部から帰る途中、《野口勝哉(やぐちしょうや)》は何時ものカフェに立ち寄った。


「いらっしゃいませ野口様。
御要望のものが届いております」


そう言ってマスターは直ぐにエスプレッソを出した。店に着く少し前に連絡しておいたので前もって作ってくれていたのだ。


「何時もありがとうマスター。彼処(あそこ)に行くには手間が掛かるからね」


勝哉が容器を開封すると其処にはカードがあった。それを慎重に調べているとマスターが話し掛けて来る。


「しかし珍しいですね。四人の管理者(ボス)にそれぞれ『通行証(パス)』を発行してもらうなんて」


この通行証はとても大切なものだ。無くてもあの場所へ行くことは可能だが制限を掛けている今は安全の保証が無い。例え【STUDENT】といえど油断は出来ない。


「一人で行っても大丈夫だけど折角だから何人かに彼処(あそこ)を体験させてあげようと思って余分に用意したんだ。僕は何処から行こうか迷うんだけど」


勝哉が向かおうとしている場所とはそれほどまでに危険地帯なのだ。


「そうでしたか。では一番戦闘向きで無い方は中央(センター)の所からになりますね。あの場所に向かうことに関して何らかの制限が掛かっているわけではありませんが何の保証も無く行くような場所でもありませんから」


顔が利く勝哉にも彼方(あちら)には殆ど伝手(つて)が無い。昔の知り合いである凄腕で優秀な常識が欠落している科学者の元部下がそちらで働いているらしいので話を着けてもらった。


「借りを作るのは好きじゃ無いが、無許可で行って仲間を危険に(さら)すわけにもいかないからね」


エスプレッソを飲み終わった勝哉が店を出て第0学区に向かうエレベーターに乗りながら考え事をする。


(取り敢えずはJAIM鉱石を使った新しい武器一式を受け取る。問題はその後だ。『壁』の中に入ってみたいんだけど入れさせてはもらえないだろうな)

「みんなと話してみようか」


通行証(パス)を用意したは良いが来てくれると決まったわけではない。あの場所はSTUDENTが活動している普段の第0学区よりも死が付いて回るようなところだから。

第0学区には腐敗区、目的区、監禁区、支配区という四つの区画があり、そこが一般的に学園都市の地下にある【第0学区】と言われる場所だ。

しかしその四区画は第0学区の『上層』に当たる。普通のビルで言う一階でしかない。その四つの区も地上に比べれば充分に危険だ。しかし、四区画の人間が恐れ、近付こうとしない場所がある。


【最深区画】


其処(そこ)には他の四区画から優れた人物が集まっているとされる。住人の能力は高く、科学技術も進んでいる。

だが日常的に死体が転がっている死亡率の高さも有名だ。しかもLEVEL5級や処理者といった四区画でもそれなりの実力に当たる者が普通に死んでいる。特に許可無く最深区画に踏み込んだ者はあっという間に命を落とすことになる。

最深区画に住む者は上にある四区画の住人とも殆ど出会うことが無く、都市伝説を超える希少な存在とまで言われ、同じ第0学区の住人からも禁忌として扱われる。

彼等は外の法則に従って生きる価値を見出だせない。故に上に来ようとする者は非常に少ない。STUDENTの桐崎飛鳥は一時期だけ住んでいたらしいが、住人の平均的な力はやはり凄まじかったそうだ。


「正直な話、物を届けてもらえないのはかなり痛い。だがこれからの能力者戦闘に必ずや有効な手段となるはずだ。ついでに【封絶葬殺界(ケーラウェルト)】の様子も見ていくか。入れるわけじゃあないけど【暗黒魔京(ディストピア)】は見ておきたい」 
 

 
後書き
門の付近から旧版と変えてます。

問題は最深学区のキャラって【統括者(キング)】も含めてまだ明かされて無いんですよね。私のキャラだと何人かいるんですけど。 
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