| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

なのは一途のはずがどうしてこうなった?

作者:葛根
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

エイプリルフールネタ 身内クロスオーバー Fate×なのは

 
前書き
なんか、思い出したように掘り返してたら公開してなかったネタがあったので投稿しておく。
 

 


――素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

――汝の身は我が下に我が運命は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

遠坂凛はこの日の為にありったけの用意をしていた。
聖杯戦争。
魔術師同士の殺し合い。
勝ち残るには、優秀なサーヴァントを召喚する必要がある。
そして、魔術師として遠坂凛は己自信を優秀な魔術師であると自己判断しているのだ。
深夜の午前二時が遠坂凛にとって最も波長のいい時間帯である。
それを時計で確認ながら、午前二時ピッタリにサーヴァントの召喚を行った。
しっかりと、召喚の為に描いた陣は光ったし、召喚された痕跡もある。

「なのに、なんでサーヴァントが出ない?」

カツン、と誰か家の中で動いた気配がした。
もしや、とおもい居間に駆け上がる。
居間のドアを開けてその先にいたのは、

「誰よ、アンター! あと何故に上半身裸?!」
「いや、それは俺が聞きたい。風呂あがりで彷徨いてたら気付いたらここにいた」

青年だった。恐らく、20歳前後の黒髪に黒い瞳。おおよそ日本人だと分かる容姿に、面構えは整っていると遠坂凛は思ったのだが、上半身裸であった。
腹筋は割れてるなあ、とか肌が女の子っぽいとか、妙に色っぽいとか様々な情報が視覚から入ってくる。
そして、気付いた。時計が狂っている。
現在、午前一時。

「やっちゃった……」

召喚の手応えはあった。
ならば、絶望するにはまだ早い!

「貴方、どこの英霊でクラスは何?」
「英霊? 俺は生きてるぞ? クラス? 俺は学生じゃない、公務員だ」

お父さん。どうやら娘は聖杯戦争に参加する以前の問題にぶち当たってます。

「んー。現状がつかめん。召喚されたっぽいけど、無断で人を召喚しちゃダメだぞ。時空管理局の法律では違法行為で逮捕される。おい、レイジングハートツヴァイ」
「あ? 何よ。マイマスター。レイジングハート様の二代目だからって私を軽々しく見ないでよね!」
「これだからデバイスはイヤなんだよ。シャーリーの悪意だな。とりあえず、困った時のユーノを呼び出してくれ」
「ち、ちょっと、待ったー!」

喋る宝石?
宝石に意思を持たせて喋らせるなんてどんな魔術師よ!

「あー、何か、はやてに突っ込まれてるみたいだな。声とか似てるし」
「誰よそれ! あと、その宝石は何? それにアンタは一体どこの誰よ? サーヴァントじゃないの?」
『ちょっとー、修羅場に僕を呼ぶの止めてよねー。回線切って良い?』

立体映像?
たしかそんな感じの科学技術だったはず。
その先に映っていたのは可愛いメガネをかけた女の子だった。

「いや、ちと厄介事。どうもわけわからんが、召喚されたっぽい。俺の現在位置は?」
「私を無視すんな! どうしてくれるの? 聖杯戦争に参加しなきゃいけないってのに……」
『うーん。ケイタの場所は管理外世界だね。うわっ。地球と似てるけど、平行世界かな? まあだいぶ距離あるね。えーと、簡単に言えば、そっちに迎えに行くと1週間~2週間かかるね。申請、受理、出発の工程で受理が一番時間かかるからねー』
「他人ごとみたいに言うなよ。親友だろ。あと、聖杯戦争って何?」
「はあ! そんなコトも知らないの? いや、英霊じゃなくて生きているサーヴァントだとしたら、聖杯から知識が入らないのかしら? まあ、いいわ」

私は聖杯戦争について説明をした。
彼は、ミッドチルダ、魔法、管理世界の事を説明してくれた。

『聞きながら無限書庫で資料が無いか調べたけど、その子の言うとおりみたいだね。ケイタの場合生きた英雄だし、まあサーヴァントに対しては魔法が通じるはず。逆に相手の攻撃は思い切り殺傷能力あるから気をつけてね。非殺傷設定で魔力ダメージ与えればサーヴァントは消えると思うよ。元々死んでる、思念体みたいなものだし、魔力で実体化してるようなもんだからね』
「その辺は分かったけど、聖杯ってジュエルシードみたいなもんでOK?」
『人の願望を叶えるという意味では同じ様なものだね。だから悪意ある人に渡さないように。じゃ、僕は色々と動かないといけないから。せいぜい浮気しないようにね』



一悶着あったが、私が呼び出したサーヴァント?
一応、パスが通ってるし、令呪もあるのでサーヴァントとしていいはず。
彼はミウラ・ケイタと言う名前だ。
ミウラ・ケイタいわく、魔導師。23歳。
ミッドチルダの不敗の名将で英雄。
特技は魔力供給。
10年以上の戦歴を持つ歴戦の勇者。
その実力は初戦のランサーがかわいそうになる程に高レベル。
というか、反則的な強さだ。

「ちきしょー! 覚えてやがれ!」

魔法での拘束術、バインドと言うらしい。
英霊で単騎戦闘でアドバンテージを持つランサーに何もさせなかった。

「英霊って、あんな奇抜な格好してんの?」
「知らないわよ……」

ミウラ・ケイタは私の父が残した服を着ている。
赤いジャケットと白のシャツ。
ジャケットの上にコートを羽織っている。
客観的に見ればその辺にいそうな青年だ。
しかし、私は色々とあったが、満足している。
クラスとしてはアーチャー。
そのアーチャーがランサーを撃退させたのだ。

「さあ、どんどん行くわよ!」



紆余曲折あって、衛宮家でお世話になることになった。

「セイバーでもケイタには勝てないかあ」
「む、凛。それは違う。私は――」

彼女は負けを認めないが、完全に無効化されていた。
ミウラ・ケイタいわく、シグナムという人物とセイバーは良い勝負らしい。
彼の周りにはバケモノが多いのだろうか。
衛宮家にお世話になる際に、またしても一悶着あったが、藤村先生がミウラ・ケイタを見た瞬間女の顔になっていた。
まさかミウラ・ケイタに一目惚れでもしたのだろうか。
衛宮士郎もミウラ・ケイタの世界の話を聞いて驚き、世界を救ったらしい彼の話を信じて尊敬の眼差しを送っていた。
……セイバーとケイタが木刀で戦ったわ。ケイタは負けない戦い方が圧倒的に巧かった。
アーチャーなのに。

「初めは大失敗と思ったけど、今では頼りにしてるわ。ケイタ」
「現金な奴。まあ、嫌いじゃないけどな。そういうのをはっきり言う奴は好きだぜ」

悪くないが、これは毒だ。
珍しく、私は顔を朱に染めてしまった。



この物語は続かない。
配点:(エイプリルフールネタ)

というわけで、クロスオーバーのエイプリルフールネタでした。
エイプリルフール当日には間に合わなかった。
独自解釈として、サーヴァントは霊体で魔力で存在しているので、魔力ダメージを与えられる魔法なら攻撃は通るだろうという感じ。
魔力削る→マスターが供給→更に魔力削る→マスター魔力枯渇→サーヴァント魔力ないから消えます
一応、思念体とか霊体にもリリカルなのはの世界の魔法が効きそうですが、詳細はしらん。
こまけぇことは気にすんな! どうせネタだ。






 
 

 
後書き
ブログでも公開中。

http://ssback.blog.fc2.com/ 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧