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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:9 タイガVSメグミ

 
前書き
再び立ち上がることを決め目標を新たにするタイガ
次のステージに進むためにはどうしてもやらなければいけないことがあった
自身の甘さから惨敗したメグミとの再戦
今度こそ互いの全力をぶつけあう
2人の思いが今交差する 

 
「んっ」
トコハとのファイトの翌日、自室で目を覚ましたタイガは天井を見つめ、枕元にあったデッキを手に取った
そして今日これからやろうとしていることを思う
「(このカードをくれたのがだれかはわからない、けど、俺にヴァンガードの面白さを教えてくれたのはあいつだ、俺はあいつと一緒に戦いたい、そのためには………)」
天井にかざしていた手を強く握りしめるタイガ

Turn:9 タイガVSメグミ

「チャンピオンシップ?」
家族との朝食の中メグミは首を傾げた
「そう、メグミはどうするのかなって思って」
エミの問いかけにメグミはしばし考えるしぐさを見せる
「実際、出たいとは思うんだけど、チーム組む相手がなぁ」
「ショップでよく誘われてるじゃねえか」
巻き取ったナポリタンを咀嚼して飲み込んだメグミはフォークを揺らしながらカムイの方を見た
「お父さんたちみたいに最高のチームって呼べるような仲間がいてくれたらって思うんだけど、どうもしっくりこなくてね」
「もったいないなぁ、メグミなら絶対いいところまでいけると思うのに」

タイガがカードキャピタル三号店にやってくるとメグミは店のパソコンで何やら打ち込んでいるようだった
「葛木」
「本城?いらっしゃい、その………昨日の事だけど」
自分が言いすぎてしまったせいもあるだろう、そう思っているメグミは言い淀んでしまう
だがタイガは黙ってその場でデッキを構えた
「俺ともう一度ファイトしてくれ」
タイガの言葉に目を見開いたメグミだったが彼の真剣な眼差しを見て口元を緩めた
「わかった、ちょっと待っててね、この帳簿終わったら相手してあげる」

ファイトテーブルを通して向き合うタイガとメグミ
二人の表情は真剣そのものだった
「今回は最初から本気で行くわよ」
「望むところだ、チャンピオンシップに出るためにも、本気のお前とファイトして………そして勝たなきゃいけない」
タイガのその言葉を聞いてデッキをシャッフルしていたメグミの手が止まった
「出るのね、チャンピオンシップ、チームはどうするの?」
「俺はお前と一緒に出たいって考えてる」
タイガのその言葉を聞いてもう一度彼を見るメグミ
タイガは本気でメグミとチームを組みたいと思っている
これまで誘ってきた人たちとは何かが違う
「いいわ、このファイトで私に勝てたら考えてあげる」
デッキを置いて手札5枚を用意するメグミ
その表情もまた真剣そのものだ
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

タイガとメグミは惑星クレイ、ダークゾーンの工業地帯へと降り立った
「BN-PRISM サファイア!」
「ガンナーギア・ドラコキッド!」
同じユニット、同じ風景、奇しくも始めてファイトした時と同じシチュレーションとなった
「ライド!BN-PRISM エメラル!」
エメラルにライドしたメグミはタイガを見据えた
「昨日あれから何があったかは知らないけど………」
先ほどのタイガの眼、あれは本気だった
「見せてもらうわ、あなたの本気を」
「ライド!メーザーギア・ドラゴン!」
メーザーギアが足に力を込めエメラルに向かって跳躍する
「ドライブチェック!」
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
メーザーギアが腕を振り下ろし鋭い爪でエメラルを切り裂く
「ダメージチェック」
【PRISM-I ヴェール】トリガーなし
「ライド!PRISM-I サンシャイン・ローザ!」
サンシャイン・ローザはすぐさまメーザーギアに向かっていく
「ドライブチェック」
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
ローザの平手打ちを受けメーザーギアは頬を赤くしながら揺らいだ
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
「ライド!スモークギア・ドラゴン!アップストリーム・ドラゴンをコール」
アップストリーム・ドラゴンが吠えると同時にローザに向けて歯車を飛ばす
「アドリアでガード!」
アドリアがその歯車を尾で打ち落とした
「スモークギア・ドラゴン!」
ガンナーギア・ドラコキッドのブーストを受けたスモークギアがローザに向けて一直線に走り抜けていく
「ドライブチェック」
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「ゲット!効果はすべてスモークギアに!」
体の大きなスモークギアがぶつかってきたことで大きく吹っ飛ばされるローザ
【PRISM-I ヴェール】トリガーなし
【BN-PRISM エメラル】トリガーなし
「イメージ炸裂、元気爆発!光輝く希望をこの手に!ライド!」
ツインテールをなびかせ現れるマーメイドが力強い瞳でスモークギアを見据えた
「PRISM-I ヴェール!」
「(ヴェール………昨日のファイトじゃこいつの能力を知ることが出来なかった)」
タイガにとってヴェールは未だ未知数のユニット
十分警戒したいところではある
「リュミエール、ケルト、ハートフルエール ファンディをコール」
早くもユニットを並べてきたメグミ
「行くわよ!まずはヴェールのスキル、バミューダ△のユニット4体以上でパワー+2000」
「パワー+2000………わざわざ切り札に選ぶくらいだから、当然それだけじゃないよな」
前回はすぐストライドしたためこの能力も初めて見る
が、タイガはヴェールの効果はこれだけではないと踏んでいた
「ツインドライブ」
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
ヴェールの放った水流がスモークギアを飲み込んでいく
【スチームバトラー ウル・ワタル】スタンドトリガー
「パワーはスモークギアへ」
立ち上がったスモークギアの体が仄かに輝いていく
「リュミエールでアップストリームをアタック!」
「ガード!」
マシュダの鎖がリュミエールの行く手を阻む
「ファンディのブーストしたケルトでアップストリームにアタック」
「ガード!」
カー・ランマが笑みを浮かべながら爆弾を投げ飛ばす
ケルトのすぐそばで爆発したそれは派手に煙を発生させたためケルトは咳き込んでいた
「ターンエンドよ」
「スタンドアンドドロー!」
すぐさまタイガは手札の1枚を手に取った
「我が望む世界へ導け!ライド!クロノファング・タイガー!」
力強い姿で雄たけびを上げるクロノファングの姿を見たヴェールは笑みをこぼした
「それでこそ、ファイトを受けた甲斐があるわ」

「失礼します」
「おうハジメ、いらっしゃい」
店に入ってきたハジメをレジにいたカムイが出迎えた
「あいつは………今ファイトしてるところか、相手はやっぱり」
ファイトテーブルでタイガとファイトするメグミの姿を見て零すハジメ
彼もなんとなくそんな気はした
タイガが誘おうとしているのはメグミではないかという気は
「ダメージはお互い3対3か」
「お互いグレード3、Gユニットが使えるようになってぼちぼちファイトが動き出す頃だ」

「ストライドジェネレーション!」
フロートギア・ヒポグリフにストライドしたタイガはガンナーギア・ドラコキッドのスキルを使い手札に加えたクロノファング・タイガーをそのままコール
アップストリーム・ドラゴンが歯車を飛ばすが
「リュミエールでインターセプト」
「アップストリームの効果でジジをスペリオルコール!ソウルブラスト、1枚ドロー、フロートギア・ヒポグリフでヴァンガードにアタック」
フロートギア・ヒポグリフが翼を広げると稲妻のようなものがその体にほとばしる
「ノーガード」
「トリプルドライブ」
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「ダメージを1枚回復、パワーはクロノファングに、セカンドチェック」
【メーザーギア・ドラゴン】トリガーなし
【スモークギア・ドラゴン】トリガーなし
「ダメージチェック」
【PRISM-I サンシャイン・ローザ】トリガーなし
「次!クロノファング・タイガー!」
「それもノーガードよ、ダメージチェック」
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
クロノファングの攻撃を受け仰け反るヴェール
ダメージは5対2でタイガが圧倒的リード、にもかかわらずメグミは冷静だった
「スタンドアンドドロー」
ドローしたカード、サンシャイン・ローザを見て笑みを浮かべるメグミ
「ここでこの子が来てくれるとはね、最高のタイミングよ」
すぐさまメグミは手札にあったBN-PRISM ガーネットのカードを手に取った
「見せてあげるわ本城!私の全力、私の本当の切り札を!ジェネレーションゾーン開放!」
ガーネットをドロップゾーンに送りストライドを宣言するメグミ
「高ぶれ!私のイメージ!理想の世界をつかみ取れ!ストライドジェネレーション!」
メグミが用意したのはこれまでとは違うGユニットだった
だが、見たことがないわけではない
なぜならその姿は今までヴァンガードに立っていたヴェールとほぼ同じ姿をしていたのだから
「PRISM-I サンシャイン・ヴェール!このユニットが私の可能性!」
更にメグミは5枚の手札の中から3枚をつかみ取った
「コール!」
左右の後列にPRISM-P プリンセス・レイテ
更に空いていた前列にPRISM-I サンシャイン・ローザをコールするメグミ
「あいつのスキルも警戒しないとな」
タイガのその言葉にメグミは笑みをこぼした
確かに今までサンシャイン・ローザのスキルを使って見せたことはない
タイガは昨日までの失敗を乗り越え、確かに強くなっていた
「行くわよ!まずはケルトでヴァンガードにアタック」
「そいつは通さねえよ!」
ルガルバンダの放ったレーザーがケルトの進路を遮った
大量コールを行い手札の少なくなったメグミにとってドローが可能なケルトの能力は重要なはず
それがわかっているタイガもこれは防ぎにかかった
「続けてサンシャイン・ヴェールでアタック!」
サンシャイン・ヴェールは祈るように手を組むと歌声を奏で始めた
その歌声はやがて衝撃波となってクロノファングの下へ響いてくる
「トリプルドライブ」
【PRISM-M カナリア】クリティカルトリガー
「パワーはローザ、クリティカルはサンシャイン・ヴェールへ」
【PRISM-R リュミエール】トリガーなし
【BN-PRISM ガーネット】トリガーなし
「ダメージチェック」
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
【スモークギア・ドラゴン】トリガーなし
「まだ終わらないわ!サンシャイン・ヴェールのスキル発動!」
手札からファンディ、リュミエール、ガーネットをドロップしてGゾーンのサンシャイン・ヴェールを表にするメグミ
その行動にタイガは既視感を覚えた
「まさか!」
「リアガード2枚を手札に戻し、ハーツのヴェールを再びヴァンガードに」
攻撃の終わったケルトとレイテを手札に戻すメグミ
「このスキルはあのユニットと同じ………」
ミライが使っていたクロノドラゴン・ネクステージと同じスキル
「サンシャイン・ヴェールのスキルはまだ終わらない!見せてあげる!これこそヴェールの力」
手札のガーネットを見せ掲げるメグミ
「更なる輝きを得て、限界を突き破れ!ブレイクライド!」
ヴァンガードサークルにガーネットが現れる瞬間、光がフィールド全体を包み込んだ 
 

 
後書き
次回予告
タイガとメグミ互いの全力がぶつかり合う
メグミの全力に心を震わせるタイガ
タイガの決意に全力で答えるメグミ
2人のファイトが新たな扉を開こうとしていた
turn:10 記憶の扉 
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