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仮面ライダードライブ アクセル踏み込め

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第一章

                 仮面ライダードライブ  アクセル踏み込め
 ロイミュード達との戦いが終わり泊進ノ介は刑事課に戻った、そのうえで刑事として活躍していたが。
 その彼は刑事課でだ、こんな話を聞いた。
「えっ、それ本当ですか?」
「ああ、どうもな」
 刑事課の課長、初老の苦みばしった顔のトレンチコートが似合う男が刑事課の中で泊に話していた。
「本当らしいぞ」
「またロイミュードが出て来たんですか」
「それで本願寺さんもな」
 かつて特状課の課長だった彼もというのだ。
「また戻るとかな」
「そんな話が出てるんですか」
「そうでなくても最近風都とか物騒だろ」
 課長はこの街の話もした。
「御前前に風都の照井警視正と会ったな」
「はい、あの人ですね」
「あそこでもな」
 風都、そこでもだというのだ。
「変なことが起こっててな」
「照井さんも忙しいんですね」
「あっちの探偵事務所の協力も借りて色々捜査したりしてるらしいぞ」
「それでここもですね」
「ロイミュードがまた出て来たらしい」
 課長はまた泊にこのことを話した。
「俺も信じられないがな」
「そんな筈がないですが」
 泊は真剣に課長に言った。
「もうロイミュードが」
「ああ、他ならない御前が倒していってな」
「剛やチェイサーと一緒に」
「それで最後の一体が消えるのも見たな」
「はい」 
 ハートの死、それも思い出しつつの返事だった、今のそれは。
「そうでした」
「だからな、俺もそう思うけれどな」
「ロイミュードは消えました」
「そうなったな」
「間違いなく」
「しかし出たというからにはな」
 この情報が警視庁に入った、それならばというのだ。
「特状課を再結成するしかない」
「それが上の判断ですか」
「しかもそれを決定したのがな」
 半ば無意識のうちにだ、課長は泊にこのことを話した。
「元警視総監二人のアドバイス、それに防衛省からの声もあったらしいぞ」
「防衛省ですか」
「ボードな、あそこは防衛省の管轄だろ」
「あそこもライダーいますね」
「しかも七人もな」
「あと警察は」
「ゼクトもあるだろ、あと外の組織で素晴らしき青空の会や鴻上氏からの声もあってな」
 ここで課長はこうも言った。
「全部ライダーの関係だろ、特にユグドラシルからの声が強かったらしい」
「何か色々ですね」
「それでなんだ」
「特状課再結成ですか」
「御前はそこに行ってもらいそうだ」
「けれど俺はもうライダーじゃないですよ」
 ここまで聞いてだ、泊は怪訝な顔になってだ。
 そのうえでだ、課長にあらためて言った。
「ベルトさんとも」
「そうだけれどな」 
 それでもというのだ。
「御前はそっちに戻るぞ」
「じゃあ他の皆も」
「多分な」
 課長は泊にさらに話した。
「そうなるな」
「そうですか、ユグドラシルのことも気になりますし」
「ああ、またあっちで頑張れよ」
「わかりました」
 あらためてだ、泊は課長に頷いて答えた、そしてだった。
 彼は程なくして特状課の懐かしいあの部屋に戻った、だが。
 そこには誰もいなかった、伽藍としたものだった。その部屋の中に入ってからその中を見回してから言った。 
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