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東方緑兵物語

作者:修羅さん
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魔法VS魔法

 
前書き
はい、毎度投稿が遅れてます、むしろ遅れている感覚が一定なのでこっちの感覚を投稿期間に改変しようか迷ってます、まあできる限り早くは投稿しようとはしてるんですけどね、変な前置きはこれくらいにして本編へどうぞ 

 
紅魔館 ???

身体中が痛い…そうか、俺は魔理沙に負けて…そうだ、戻ってあの2人を追い返さないといけないのに…身体が言うことを聞かない…というかここはどこだ、空気がひんやりしている、地下か?戻るのが大変そうだ、その前にどうやって戻るかを考えないとな
首を巡らせて周りを見ると扉を一つ発見した、とりあえずはあそこまで行かないと話にならない

「問題はどうやって行くかだな…あ、そういえばモルヒネが一本残ってたような…あったあった」

モルヒネを服用ししばらく経つと全身の痛みが引いていき、なんとか立てるようにはなった

「ック…まだ無理は出来ないな、とりあえず地上を目指さないと」

俺は扉を開けようとした、が何故か開かない、押しても引いてもだ
よく見るとドアノブの横の隙間を埋めるように変なお札が貼ってありドアを引くたびにお札がガタついていた、人の力を抑え込むほどの紙なんて聞いた事がない
駄目元で試しにお札を剥がそうとしてみると抵抗はあるもののすんなりと剥がれる、そしてお札が剥がれるとともにガラスが砕け散るような音がした、

「ん⁉︎、何だ⁉︎何の音だ?」

慌てて周囲を見渡すが特に先ほどとの変化はなかった
その時に気付いたのだが、俺がいた場所は誰かの部屋らしい、いたる所にくまやうさぎのぬいぐるみが置いてあるのだが、どのぬいぐるみも破損が多く中身の綿が露出していた、少々不気味さが残る部屋だ、だがそんな事には構っている暇は俺にはない、レミリアとの契約はまだ続いている、侵入者に防衛ラインを突破されて館に侵入させてしまった以上これ以上の被害は認められないし、何より俺が認めたくない、俺は地上を目指してドアをくぐる、

「……今の人…誰だろ…」

俺を見つめる一対の瞳に気づかぬまま…

紅魔館 大図書館

「…美鈴とジュンがやられたわね、まあ、ここまではレミィの思惑通りかしら」

地上での大きな振動の後に美鈴の気配が弱まった、それに続きジュンの気配も、あの振動から察するに2人はしばらくは起きないでしょうね、気がかりなのはジュンの気配がこの図書館より更に地下に移動した事かしら

「…全てが片付いたら急いで回収しないといけないわね…」

そう、ジュンが移動した場所にはとある封印が施してある、中にいるものを外に出さない為の封印を、それを破れるのは封印を施した私と強引に破れるレミィくらいしか思いつかない、が、万が一封印が破られていたら大変な事になる、今すぐにでも確認しに行きたいのだけれどもそういかない理由がある
それは…

「お!この屋敷の地下にこんな大きい図書館があるなんてな、これなら研究に使えそうな魔道書があるかもしれないな!」

そう、この声の主のせいで確認に行けない、恐らくは美鈴とジュンを倒した侵入者なのでしょうね、侵入者は勝手に私の本を読み漁っている、非常に不愉快ね
私は指先に火の玉を作り出し侵入者に向かって放つ

「ん?おわっ‼︎」

今の軌道なら確実に捉えれると思ったけど寸前のところで気づかれてしまい火球が当たる事は無かった、一撃で仕留めたかったけれども、こうなっては仕方がない…

「はぁ…あまり動きたくは無いのだけれども…仕方ないわね」
「おい!お前!いきなり魔法を撃って来るなんて非常識なんだぜ!」
「人の本を勝手に読み漁るのも充分に非常識だと思うわ」
「いいじゃねぇかこんなに沢山の本があるんだからさ、ちょっとくらい見せてもバチは当たらないと思うぜ?」
「すごく自分勝手な発想をお持ちのようね、これはキツイお仕置きが必要みたいだわ」

今度は火球の代わりに魔力を凝縮した光球を周りにいくつも展開して高速で放つ、それを見た侵入者は私の光球を上回るスピードでかわしていく、

「ただの人間と思って甘く見てたわ、中々のスピードね」
「ありがとなんだぜ、じゃあ今度はこっちから行くぜ!」

そう言うと侵入者は緑色のビンを数本こちらに投げ込んできた、中から微量ながら魔力を感じるけどその程度の魔力では大した魔法は発動しないはず
そう判断した私は侵入者と同じ様に空中機動に移って迎撃しようとした時だった

「ふふん、甘いな、もっと観察力が必要なんだぜ」

侵入者の言葉に気づいた、放たれたビンはトラップだった、ビンに接近した今だから分かる、このビンは表面の魔力は薄いけど中心はかなりの濃度の魔力が込められている、

「くらえ!私特製魔力トラップ!」
「くっ、思い通りにはさせないわ!」

ビンが破裂して中から大量の光球の弾幕が私を襲うけど、何とかギリギリで防衛魔法を展開して防御に成功する
これはちょっと本気で行かないと負けるかも知れないわね

「…貴女を少し舐めていたわ、悪いけどお遊びはここまでよ、全力で潰すわ」
「知ってるか?そう言うは負ける側の人間が言うセリフなんだぜ?」
「その減らず口も縫い付けてあげるわ」

魔法陣を展開して侵入者に向けて普段よりワンランク上の火力と速度で攻撃する
今度の攻撃は侵入者の速度を上回っていたけど全てがかわされている、かろうじてかする程度までではあるが決定打にはなっていなかった

「お前、よくこの威力スピードで連発できるな、よし、ならこっちは超高火力で勝負だ!」

侵入者は懐から八角形の道具を取り出すとこちらに構えて来た、おそらくさっきの宣言通り超高火力魔法を放ってくるつもりでしょうね、恐らく相手の必殺の一撃

「ならこっちは貴女の更に上の火力で応戦してあげるわ」

侵入者に大敗の屈辱を味あわせてやるために私も自分の持てる最大火力で応戦する、そのための魔法陣もいつもより数倍大きく濃い魔力濃度を放っていて、中央の魔力の塊は重低音を鳴らし周りの本棚からは振動で本がどんどん落ちてきた
恐らくこのクラスの魔力がぶつかればこの図書館は半壊するわね、まあいいわ

「くらえ『恋符マスタースパーク』!」
「『日符ロイヤルフレア』!」

互いに放った魔法がぶつかり合ってものすごい衝撃波が生まれ本棚が吹き飛んでいき図書館の壁にヒビが入っていく、
そして私のロイヤルフレアは侵入者の魔法に押されていた、どれだけ魔力を込めようとそれがひっくり返る事は無く完全に押し負けた

「まさか…私のロイヤルフレアの火力を上回るなんてね…」

私の言葉は強い光に吸い込まれていった
 
 

 
後書き
いかがでしたか?いや〜夏コミの時期ですね、何を隠そう僕もコミケに参加してきました、超楽しいですねコミケは、はいもう色々買わせていただきましたよr-18とかr-18とか、まあ、だから何?って話なんですがね、まあ、どうでもいい話はこれくらいにして、今回までは大きくは原作の紅魔郷とあまり違わない様に書いてきましたが次回から少しだけストーリーに変化を少しづつ加えていきます、それでは失礼します 
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