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誕生日

作者:時雨日和
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八幡の誕生日

 
前書き
今日は8月8日八幡の誕生日です。
というわけで八幡の誕生日を題材に書いてみました。
お察しの通りいろはルートとなっております。
最近書いていなくて久しぶりに書いたのでもしかしたら今までと雰囲気違う感じになっているかも知れませんがそこのところはご了承ください。 

 
八幡「暑い……とにかく暑い………」
なんだよこの暑さ今年最高何じゃねぇの?ってくらいまであるな…と嘆いている俺比企谷八幡はリビングのソファに寝転び団扇であおいでいると、ドアが開いてチラチラとパンツが見えながら俺のTシャツを着た俺はマイシスター小町がまるでゴミを見るように俺を見ていた。
小町「どうしたの?お兄ちゃん。このごろ目がいつにも増して死んで腐ってるよ?」
八幡「あぁ…しょうがないだろ、こんだけ暑いんだから」
八幡「ところで小町、またお前俺のTシャツ着てんのかよ」
小町「いいじゃん、お兄ちゃんの着たらこれだけで済んで涼しいし」
八幡「まあいいけど、その格好で人前に出るなよ。男の前だとお兄ちゃんそいつらの目潰さなきゃならんし。今の八幡的に…」
小町「はいはい」
妹のスルースキルが向上し過ぎて泣けてきたよ。
小町「そうだ、お兄ちゃん!」
八幡「何だよ、いきなり大声出して」
小町「お兄ちゃん誕生日おめでとう!」
と言って可愛らしくラッピングされたものを渡してきた。
八幡「おお、ありがとな小町」
小町「気に入るかな?お兄ちゃんに気に入ってもらえるために小町一生懸命選んだよ?あ、今の小町的にポイント高い!」
八幡「ふっ、俺は小町からのプレゼントは何だろうが嬉しいぞ。お、今の八幡的にポイント高い」
小町「そ、なら良かった」
八幡「開けてもいいか?」
小町「どうぞどうぞ」
綺麗にラッピングを剥がすと服が入っていた。ぱっと見あまり詳しくない俺でもわかるくらい、そこら辺の安い服ではなく少し高めの服であることがわかる。そして、流石だと言わんばかりにセンスが良かった。
八幡「おお、すげぇな。高くなかったか?」
小町「全然、小町はお兄ちゃんに喜んでもらえるなら何でもいいんです。あ、今のも小町的にポイント高い!」

なんて会話をしているとチャイムの音が聞こえた。
小町「お客さんかな?」
と言って玄関に行こうとした小町を制し服を着て来るように言った。なので、必然的に俺が出なきゃいけないわけで、はーいとけだるさ満点の声を出しながら扉まで行った。
ガチャっと音ともに
いろは「せ〜んぱい♪おはよ…『バタン』…ちょっ!?せんぱい!?」
いけねぇ、咄嗟に閉めてしまった。いやだってね、玄関開けたら目の前に一色がいるんだよ?ビビるじゃん。
いろは「せ〜ん〜ぱ〜い〜!!」
今も扉越しに叫んでるし、まあいい開けてやるか。
ガチャ
いろは「あ、先輩。扉閉めるなんて酷いです!」
プクーっと頬を膨らませて怒っている。何コイツホントあざとい。
八幡「ああ、悪いな一色ついな。んでどうしたんだよ」
いろは「えーと、それはですねぇ」
小町「お兄ちゃ〜ん、お客さんは?っていろは先輩じゃないですか!?おはようございます!」
タッタッタと急いで玄関まで駆け寄ってきた。
いろは「あ、小町ちゃんおはよう」
小町「ささ、そんな所にいないで中に入ってきてください。そこ暑いでしょうし」
八幡「中も暑いけどな」
小町「お客さんが来たんだからクーラーつけるに決まってるでしょ」
八幡「よし一色、上がっていけ。何なら飲み物も普通に出すぞ」
小町「全くゴミぃちゃんは…さぁ、どうぞどうぞいろは先輩」
いろは「はーい、お邪魔します」
3人でリビングに移動し一色をソファに座らせ、俺はクーラーを設定し、小町は飲み物の準備をする。
小町「あ、そうだいろは先輩お昼ってもう食べました?」
いろは「いや、まだ食べてないよ?」
小町「じゃあうちで食べてください!」
いろは「え?いいの?迷惑とかじゃない?」
小町「全然ですよ。小町的にその方が楽しそうですし。ね、お兄ちゃん」
こっちに振ってきたか。そんで一色は何でそんなに不安そうな顔してんだよ。
八幡「俺がとやかく言うもんでも無いだろ。別に俺が作るわけじゃないんだし」
その瞬間一色の表情はパァっと明るくなった。いや、俺の言葉ひとつひとつで表情変わりすぎだろ百面相かよ。
小町「まったくお兄ちゃんは捻デレてるなぁ、それじゃあこれからお昼作っちゃいますね」
いろは「あ、私も手伝うよ」
と言い、小町と一色は料理を始めた。俺はというと適当にボーッと本を読みながら時々二人の様子を見ているだけだった。いやだって、別に料理とか出来るわけじゃないし、え?専業主夫になるんじゃないのかって?バカ野郎次から本気出すんだよ。そうこうしているうちに料理は完成し3人での食事が始まったわけだが、普通に美味い。小町は毎日のように作ってもらっているわけだから知っているにしろ、一色もお菓子作りが得意というだけあり普通の料理も出来ていた。良かった、由比ヶ浜みたいな料理を作るような奴じゃなくて。

昼も食べ終え、3人でゆっくりとリビングで寛いでいると。
小町「お兄ちゃん」
八幡「ん?」
小町「小町これから用事あるからちょっと出かけるね」
八幡「ん?ああ、おう」
小町「それではいろは先輩、ゆっくりしていってくださいね」
いろは「うん、それじゃあね」
と言って、小町は出ていった。
八幡「お前はいいのか?」
いろは「何がですか?」
八幡「小町いないけど、帰らなくていいのか?」
いろは「はい、ていうか今日は先輩に用があって来ましたし」
八幡「俺に?」
いろは「はい、今日って8月8日じゃないですか」
八幡「そうだな」
いろは「なので…先輩、誕生日おめでとうございます!」
八幡「……」
いろは「先輩?どうしたんですか?」
八幡「なんつーか、家族以外から誕生日祝われるのって慣れてなくてな。ってか、何で知ってんだ?」
いろは「えへへ、小町ちゃんから聞いたんです」
八幡「小町から?」
いろは「はい、私も誕生日祝ってもらいましたから。お返しにと思いまして」
八幡「そうか、まあ…なんていうか、あ、ありがとな」
いろは「えへへ」
ほんとこういうことされると本気で勘違いしそうになるから困るな。うっかり告白して振られちまう。いやまあ勘違いしなくても振られてるけど。
八幡「つーか、意外だな。お前がわざわざ俺に誕生日のお返しのために誕生日聞くなんてな」
いろは「なんですか?口説いてるんですか?先輩には感謝してますし、というより私の扱いが酷いのでそこら辺ちゃんとしてくれないと無理ですごめんなさい」
八幡「やっぱり振られちゃうのかよ、俺何も言ってねぇよ」
いろは「そんなことより先輩♪はい、プレゼントです♪」
渡されたのは可愛らしくラッピングされた少し小さめな箱だった。
八幡「おお、ありがとな一色。開けてみていいか?」
いろは「はいどうぞ」
綺麗にラッピングを剥がすして、箱を開けるとそれはビックリ箱!…というオチはなく、金魚の絵がついた風鈴だった。
八幡「風鈴か、一色にしては結構風流なものだな」
いろは「今年の夏は暑いですからね、それで少しでも涼しい気分になってください♪」
なんだろうな、いつもならあざといと感じるものが今日の一色はあんまりあざといって感じがしないな、なぜだろう。
そして風鈴を箱から出すとチリーンと音が鳴る。
八幡「いい音だな。ありがとな一色」
いろは「はい、私に感謝して下さいねせ〜んぱい♪」
八幡「おう」
いろは「…先輩今日はやけに素直ですね。暑さにやられました?」
八幡「ばっかお前、俺なんていつも素直だろうが」
いろは「どの口がいうですかねぇ、いっつもひねくれているくせに」
八幡「うっせぇよ」
いろは「それでは先輩、私そろそろ帰りますね」
八幡「ん、そうか、駅までだが送っていくか?」
いろは「何ですか?口説いてますか?誕生日を祝っただけで彼氏面はちょっと無理なのでしっかり告白してから出直して来てくださいごめんなさい」
八幡「またか…つまりはいらないってことでいいんだな?」
いろは「はい、迎え呼びますから」
八幡「そうか、気をつけてな。今日はいい誕生日になったよありがとな」
いろは「先輩、今日は先輩の方があざといですよ♪」
八幡「お前には言われたくねぇよ」
いろは「えへへ、あ、そうだ先輩」
八幡「ん?なんだよ」
いろは「…あれ?先輩顔に何かついてませんか?」
八幡「あ?どこだ?」
いろは「あ、ちょっと待ってください。私取りますんで、ちょっと顔下げてください」
八幡「おう…ん!?」
顔を下げたら一色がキスしてきた。何を言ってるかわかるかもしれないが、俺には全くわからねぇ!
八幡「お、お、おま!?」///
いろは「えへへ///しちゃいました♪///」
八幡「しちゃいましたって///」
いろは「せ〜んぱい♪私、初めてだったんですからね♪責任、とってくださいね♪」
と、以前モノレールで見せた小悪魔的な笑顔をしながら一色は帰っていった。まだ俺は顔が熱いのを感じていた。
結論、一色はやっぱりあざとかった 
 

 
後書き
最後あたり結構ベタな感じになりましたが、後悔はありません。 
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