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杉本鈴美の救済ルート

作者:カラカタ
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第3部 Stardust Crusaders
  第6話  そのスタンドの名 Waiting for love

 
前書き
アヴドゥルさんはこの小説には登場しません
鈴美さんと主人公がジョースター一行に加わるので.......
アヴドゥルファンの人ごめんなさい!!!    

少し無理やりな気がしますが
スタンドの名前は主人公と鈴美さん以外はジョセフさんがタロットカードで決めているという設定です。
 

 
 

 ―成田東京国際空港― 




「パパ!!ここよパパ!!」


「おお、ホリィ!」


「よくきてくれたわ!」



今、俺と鈴美は飛行機のベンチでホリィさんとジョセフさんの感動の再開を眺めています。
そして何故か横の鈴美が悩んだ顔をしております。なんでだろう......



(さっきの事思いだしちゃった.....恥ずかしい............)



まぁ、それは置いておこう。
まずは何故、ここに鈴美といるかというと、どうやらジョセフさんの孫の承太郎がスタンドらしきものを発現して自分から牢屋にとじ込もっているのでそこから出すのを手伝って欲しいということだった


―――そりゃスタンドって分からなかったら自分の体から自分じゃない人が出てきたと思って驚くだろうな。
いやー、でも牢屋に閉じ籠るのはないわー。さすがジョースター家。
それにしてもジョセフさん身長でかいな.....。頭2つぐらい抜きん出てる。


「久ちゃん、ジョセフさんがもういくってさ」


おお、そうか....

じゃあ、行きますか―――――





...............................................................


  ―刑務所ー


side 承太郎



牢屋に入ってから数日......
相変わらず俺の『悪霊』の正体はわからない。一体俺になにがとり憑いているんだ....


「.........が....いり........だ.....ですッ!.....」

「.......だ。...........う.....」


何やら騒がしいな......。誰か来たのか...?


「.......責任が持てないッッ!!」

「孫は儂が連れて帰る.....」



 「孫だと.....?」





,............................................................


うおお.......承太郎デカっ。ジョセフさんと並んでも同じくらいだな。


 「出ろ!わしと帰るぞ」

 「消えな」

承太郎冷たいなー......グレすぎだろコイツ.......。

承太郎のグレ具合を確認しているといつの間にかジョセフさんの義手の小指が承太郎にとられていた。

「これが俺の悪霊だ。じいちゃん.....」


 「なッッ........!!」


ジョセフさんがこんなに驚いてるのを見るのは初めてだな.....
よっぽど今のスタンドの動きが早かったのだろう。首筋から汗が垂れているのが分かる...
そう観察していると、ジョセフさんが指を鳴らして俺を呼んだ

「久蔵、君の出番だ.....」


「.................」


承太郎さん恐いよぅ........。威圧感パナイ.....


「やめろ....
  俺よりも身長がちいさい奴に一体なにが出来るっていうんだ...?
 しかも追い出せと目の前で言われて、ハイそーですかってそんなひょろいやつに追い出される俺だと思う   か?

 いやだね......。逆にもっと意地をはってなにがなんでも出たくなくなったぜ...... 」



少しイラッとした。
一瞬でかたをつけてやろうと思い力を込めたが鈴美に動きを止められた。

「....................た」


「..お......おい。鈴美、何でそんな怒ってる....??」



 「.............したのよ、こいつ」


 「何ていった? ハッキリ言え、このアマ.....」

 
 


「...........今、コイツは久ちゃんの事をバカにしたのよッッ!!!」



「................んん?? ち.....ちょっと鈴m

「久ちゃんは黙っててッッ!!!!」

「あっはい。」
 
 

「ここは私がやる.........


   出てきてッ私のスタンドッッ!!!」 ドンッ!!


そう鈴美が告げると彼女の体から淡い膜に包まれたスタンドが飛び出した


 「なッ........これはッ!」


 「そう! 
  お前のいう悪霊をこの少女、鈴美と久蔵も持っているッ!
  自分の意思で自在に操ることができる悪霊!   
  そのスタンドの名はッ」



 『Waiting for you 』ッッ!!」



鈴美のスタンドの名前が告げられると、
彼女のスタンドが両手を承太郎の前にかざし、承太郎を空中に浮かび上がらせた
スタンドの手からは粘液が飛び出し、承太郎を固定した。


 「うぐぐ.......い..痛い....!!
酸だ! この粘液、俺の腕を溶かしてやがるッ!! 一体悪霊とは......!」


すると承太郎の体からスタンドが飛び出し、鈴美のスタンドの拘束を無理やり引き剥がした


 「で...でおった......。これが承太郎のスタンド.....、予想以上のパワーッ!!」



 「さて、これで牢を出る気になったかしら ?」


 「い....いいかげんにしろ..
俺がここからでねぇのは他人に知らず知らずのうちに害を加えるからだ。
  同じ悪霊持ちが二人もいるとは親しみが湧くが.......
  鈴美とか言ったな.....このまま続けると、テメェ.....死ぬぞ......? 」


おいおい......まずくないか....? そろそろ俺もでるか......



「やってみなさい。
  だけど、もし出来なかったら久ちゃんに謝りなさいよ」



  「...........うおおおおおおお!!! テメー、俺はもう知らんぞッッ!!!」    ググググ.......



承太郎が柵をねじ曲げ無理やり牢屋から飛び出してきた。
流石にこれはまずい、と思いスタンドで奴を止めた。 


「きさま!! 何故急に俺を止めるッ! この拘束をとけッッ!!! 」



   「ジョセフさん...見ての通り彼を牢屋からだしました......」



その言葉を聞くと、承太郎はスタンドを自分の体におさめた。


  「 ...........してやられたという事か.......。 フッ...... 」 



  
  「久蔵と鈴美は同じ能力をもつもの.....。もう牢屋内で研究することもなかろう」

 
承太郎が牢から出てくるとホリィさんが承太郎へ抱きついた。 


  「わー!! 承太郎、ついにここを出るのね♪」 ぎゅっ

   
  「ウットーしいんだよ。アマッ!!」


  「承太郎、自分の母親に向かってアマとは何だ、アマとはッ!」


ジョースター一家の家族の団欒を鈴美とともに見ていた。


 「悪いな鈴美........。あの時、お前の両親を救えなくて....」


すると、鈴美が俺の両手を掴み先程の言葉を否定した。


 「もう、前にも行ったでしょ ? 両親はいなくとも、私には久ちゃんがいる。
  それでいいの」 


 「鈴美.........」


その時、承太郎がジョセフさんへ呟いた



 「じいさん、一つ質問がある。
  何であんたはスタンドの存在を知っていたんだ.....?」



 「そういえば説明をしていなかったな。少し話をしよう......行くぞ.......」
 


そういい俺たちは出発した。



























 
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