英雄伝説～光と闇の軌跡～（碧篇）

その後チキに教えてもらった道のりで進み、途中に現れた赤い星座が使役していると思われる装甲獣を倒したロイド達は旧鉱山の出口に到着し、旧鉱山を出ると信じ難い光景が繰り広げられていた！



～マインツ山道～



「うおおおおおおおおおおおっ！！」

ロイド達が旧鉱山を出たその時、ランディが身の丈ほどある巨大なブレードライフルを装備して怒涛の銃撃を放ちながら突撃し

「がっ……！？」

「うおっ……！？」

銃撃に命中した猟兵達は次々と呻き声を上げて地面に膝をつき

「な……！？」

「……まさか！ランドルフ隊長か！？」

それを見た猟兵達は驚いた！

「散開しろ！一箇所に留まるな！」

そして猟兵達は散開して次々と怒涛の銃撃をランディに放ったが、ランディは激しい銃弾が飛び交う中を掻い潜って崖上に移動し

「遅ぇ―――――」

膨大な殺気を纏って呟いた後懐から炸裂弾を何個も投擲した後すざましい銃撃を放った！

「うおおおっ！？」

「さすがは隊長……！」

銃撃や炸裂弾の爆発に命中し、地面に膝をついた猟兵達は驚いたり畏怖の目でランディを見上げた。

「ええい！クーガーをぶつけろ！」

その様子を見た猟兵は指示をし、指示をされた猟兵が口笛を吹くとランディの頭上から次々と装甲を身につけた魔獣が襲ってきたが、ランディは軽やかな動きで次々と回避し

「ハッ……通じるかっての。うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ！！喰らえ………ベルゼルガー！！」

Sクラフト――――ベルゼルガーを放って一瞬で魔獣達を滅した！

「おお……！」

「あ、赤い死神……」

ランディの圧倒的な強さに猟兵達は驚き

「呑まれるな！波状攻撃で仕留めろ！」

ある猟兵は焦った様子で指示をした。しかしその時！

「ハッ………”死神”が俺だけだと思うなよ？――――今だ、エルンスト！存分に暴れまくれっ！！テメェにとってお待ちかねの”戦争”だぜっ！！」

ランディは嘲笑をした後声を上げた！

「あっははははははっ！やっぱりあたいの目は狂ってなかったねぇ！！あんたについていけば、いずれ面白い”戦争”に参加できると思っていたよ！！」

するとその時エルンストが凶悪な笑みで笑いながら猟兵達の背後に転移魔術で現れた！



「な―――――」

背後に現れたエルンストを見た猟兵達が驚いたその時！

「”大陸最強”とほざいている猟兵のわりには反応がまだまだだねっ！そらあっ！！」

エルンストはクラフト―――闇刃乱舞で強襲し、エルンストのクラフトを受けた猟兵達の頭は一瞬でグチャグチャの肉片となって大量の血と共に地面に飛び散り、絶命し、首がなくなった猟兵達の死体は地面に倒れ

「そこだよっ！！」

さらにクラフトを放ち終えたエルンストはクラフト――――サイクロンエッジを一人の猟兵に向けて放ち

「ガッ！？……………」

エルンストが放った回転する短剣によって喉元を貫かれた猟兵はうめき声を上げた後、地面に倒れて絶命した！

「ヒッ………」

「ば、馬鹿な……あんな一瞬で……！」

「し、”死神”だ……！赤い死神の他にもう一人”死神”がいるなんて……！」

一瞬で無惨な殺され方をした仲間達を見た猟兵達は悲鳴を上げたり、信じられない表情をした。

「包囲して仕留めろ！」

そして猟兵の一人は指示をして猟兵達と共にエルンストを包囲しようとしたが

「馬鹿が――――」

「ぐがっ！？」

「うおっ！？」

崖上から放ったランディの怒涛の銃撃を受けて足を止め

「さあ！”死神”達の狂宴、タップリと楽しみなっ！あっはははははははははははははははッ！！」

「グアアアアアアアアア―――――――――ッ！？」

「ギャアアアアアアアアアア――――――――――――ッ！？」

凶悪な笑みを浮かべて大声で笑い続けているエルンストが放ったSクラフト―――――転移爆発による連鎖する爆発に呑みこまれ、ゴミ屑のように舞い上がって地面に叩きつけられ

「終わりだ――――死ね。」

「グギャッ！？」

「ガッ！？」

地面に叩きつけられた猟兵達にランディは銃撃を放ったり炸裂弾を投擲して爆発させて止めを刺し、絶命させた！

「クソ……それぞれ波状攻撃で一気に仕留めろ！」

「クーガーもありったけ出せっ！！」

次々と殺されて行く仲間達を見た猟兵は悔しそうな表情をした後指示をし、猟兵達は複数でエルンストやランディに銃撃を放ち、さらに次々と装甲を身に纏った魔獣達が現れて二人にそれぞれ襲い掛かったが二人はそれぞれ軽やかな動作や転移魔術で回避し

「これで終わりだ………消えろ。」

ランディはクラフト―――ブラッディストームで魔獣達を仕留め

「雑魚はとっととくたばりなぁっ！！カラミティレイン！！」

エルンストは上空に転移して短剣の雨を降り注がせ、エルンストが放った短剣の雨は魔獣達を絶命し

「ギャアアアアアアアアアア―――――ッ！？」

「ガアアアアアアアアアアアア――――――ッ！？」

さらに数人の猟兵の頭や身体に刺さり、猟兵達は全身短剣が刺さり、さらに血だるまになって、悲鳴を上げながら絶命して地面に倒れた！



かつて使っていた得物と同じタイプの武器をウィルから受け取り、IBCでヨアヒムによって操られた警備隊員や悪魔の軍勢との戦った経験や太陽の砦での経験、操られた警備隊員達のリハビリ訓練の為に警備隊に出向し、その時に受けたギュランドロス達の実戦に限りなく近い訓練を受けた経験によって”闘神”を継ぐ猟兵だった者としての勘や体力が完全に戻った”赤き死神”ランドルフ・オルランド………そしてかつては猛者揃いの魔族達を率い、天使の軍勢と激しい戦いを繰り広げた”大蛮族の長”である”死神”エルンスト………二人の”死神”は戦場でまさに”死神”の如く、猛者揃いの赤い星座の猟兵や魔獣達を蹂躙していた……………！