| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

女で悪いか。

作者:蛙男爵
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

盗まれる

息が詰まった

瀬野さんは 笑顔だった
涙を流しながら 綺麗に笑った



2人の名前を呼んで

「じゃあね」


その姿は
かつての戦友の面影に重なった




大男の大きな手が
瀬野さんの細い首に伸びる



「「やめろぉぉぉおおおおおぉぉ!!!」」


全員が 突っ込む

私もブレザーからハンドガンを取り出して
大男に 銃口を向けた

距離も短く 問題ないけど

みんながみんな 彼女を救おうと
大男へ 向かって行く


「くそっ!」


撃てねぇ



一番に生徒会長がたどり着き
飛びかかった


「離せぇえええ!!」


瀬野さんから手を離し
持ってた獲物で 斬撃を受け止める


「遥ぁ!!逃げろぉぉ!!」


「瀬野さん!!早く!!こっちだ!!!!」


手を伸ばす西野さんに
瀬野さんが ふらつきながらも 手を伸ばした


瀬野さんに目がいって
隙だらけの西野さんに飛びかかる足軽目掛けて


3発の銃弾を打ち込んだ

3人の足軽が 頭を撃たれ グラりと体が傾き


二人の手が触れ合った












一瞬だった



「そんなにこの娘が大事か!?
質として貰い受けるぞ!!」


馬に跨ったあの男が
二人の手が触れた瞬間


走る馬の上から

瀬野さんの腰に手を回し そのまま 馬へ引っ張りあげて
校外へ走っていく


「イヤぁぁ 蒼ちゃん!!!」

「瀬野さあぁぁん!」


「今浜で待つ 逃げるで無い」


ハンドガンじゃ届かない!


大男との戦いでふらつく生徒会長が
彼女を追おうと 駆け出す



「ふせろォオオオ!!!」


矢を構える西野くん

放たれた矢は
確かに 男の頭を狙い 放たれたが

寸のとこで避けられて



敵軍の姿は
見えなくなってしまった






 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧