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NARUTO~サイドストーリー~

作者:月下美人
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SIDE:A
  第四話

 
前書き
 早速評価してくださってありがとうございます!
 

 


 ク-ちゃんが家族になってから二年が経過し、五歳になった。


 あれからクーちゃんには里の皆へ謝罪をさせた。本人は謝る気がこれっぽっちもなく腕を組んだ不遜な態度だったけど、ちゃんと『お願い』したら渋々謝ってくれた。その大胆不敵な態度から気難しい性格だと勘違いされやすいけど、結構可愛らしいところもあり話せば分かってくれるいい人なのだ。


 里の皆も最初は里を襲った九尾ということで警戒を緩めなかったけど、二年が経った今、最近になってようやく警戒を解いてくれる人が出てきた。このまま里の人全員に受け入れてもらいたいものだ。


 そして誤算だったのは、なぜか俺もこの歳で一目置かれる存在となってしまったことだ。あの九尾を従えた子供は【木の葉の黄色い閃光】の名で諸国にも知られている四代目火影の息子だと。親子鷹との声も上がり、過分な評価に恐縮してしまう。確かにクーちゃんと契約できたのは大きいけど、これは転生特典があってこそだと思うため素直に受け止められないんだよなぁ。


 その件のクーちゃんとはこの二年でそこそこ信頼を築けたと思う。契約を結んだ当初は信頼関係もまだ結べていなかったため、何かと突っぱねて孤独になりたがるツンデレヤンキーみたいな性格だった。それが最近ではデレを見せてくれるようになり、その破壊力は想像を遥かに超える。あの九尾が微笑んだり、笑ったりするのだから。始めてデレた時は思わず父さんとグッと熱い握手を交わしてしまったほどだ。その後赤い悪魔様が光臨なされて、父さんはボロボロになったけど。


 汐音もすくすく育ち二歳になった。父譲りのストレートの金髪をツインテールにした青い目の女の子だ。美形の両親の遺伝子を受け継ぎ、汐音も順調に美少女へと成長している。このまま成長すれば、恐らく原作ナルトが女体化した容姿、通称「ナル子」のようになるだろう。ナル子と類似するパーツが結構あるから多分そうなると思う。まあなんにせよ可愛らしい女の子に成長し、その愛くるしさに父も俺もメロメロのデレデレである。


 性格は明るく好奇心旺盛で、よく外で一緒に遊んであげている。本人の好きな遊びは鬼ごっことかくれんぼだ。影分身と変化の術を使って人数の水増しをして遊んでいたりする。


 また俺の後をついてきたりと片時も離れないお兄ちゃんっ子でもあり、すでにシスコンと化している俺からすれば天使のような存在だ。彼女を人柱力の運命から救えて本当によかったと改めて感じている。


 それと、両親は俺の秘密を打ち明けた日を境に少しだけ大人扱いしてくれるようになった。父さんの使う飛雷神の術に興味があったから父からは忍術と体術を、母さんからはうずまき一族に伝わる秘伝の結界術を教わっており、自主鍛錬として印を組むスピードと投擲術の向上、体力作りに重点をおいて励んでいる。そのお陰でこの歳で上忍相当の実力を身につけていると父さんからお墨付きを頂いたのだ。しかし何気に死亡フラグが満載なこの世界で生き抜くにはまだ足りないと感じてしまう俺もいる。まあ焦らずにやっていこう。


「何をしておるのじゃ?」


 自室に篭り、ノートにガリガリと筆圧高めで字を刻んでいると、背後からひょこっとクーちゃんが顔を出した。


 クーちゃんの姿は絵柄がついたティーシャツにズボン。始めて出会ったときに来ていた色打掛はここぞという時に着るものらしく、普段着は大抵Tシャツ姿だ。


 クーちゃんは手元のノートを覗き込んでくるが。


「……なんじゃこりゃ? 何かの暗号かの?」


 狙い通り文字の意味が分からず首を傾げた。


 現在、俺は風化してきた原作知識を総動員して、今後起こるかもしれない事件や出来事を忘れないようノートに纏めている。他者に見られても大丈夫なようにローマ字で。


 全部ローマ字だから俺自身解読に少し時間が掛るけど、これなら誰にもバレずに済む。ちょっとね、と言葉を濁してノートを仕舞った俺は遊び相手になってくれていた妹がいないことに気が付いた。


「汐音は?」


「あ奴なら疲れて寝てしまったぞ」


「あー。まあ、あれだけはしゃげばなぁ。遊び相手になってくれてありがとうな」


「……妾も暇だっただけだ。気にするでない」


 頬を種に染めながらそっぽを向くクーちゃん。頭にちょこんっと乗った耳がぴこぴこと反応し、綺麗な毛並みの尻尾も小さく揺れていた。


 クーちゃんは封印されていたとはいえ数百年生きてきた妖狐なのに、感情を隠すのが下手だ。顔や仕草にも出るし、なにより狐耳や尻尾が如実に心を露にしている。本人は気が付いていない様子だが、これはこれで可愛らしいので指摘しない。このままピュアなクーちゃんでいて欲しいものだ。


「主よ。この後の予定は?」


「んー。父さんは仕事でいないし、母さんも出かけてるからなぁ。久しぶりにクーちゃんと模擬戦でもするか」


「ほう、それはよいな。妾も最近は運動不足であったし、ここは一つ暴れるとしようかの」


 ギラギラした目で獰猛に笑うクーちゃん。尻尾もザワザワと揺らめいている。


(狐って肉食だっけ……?)


 やる気満々な使い魔の姿に苦笑しながら、これだけは言って聞かせた。


「頼むから本気出さないでね。クーちゃんが本気出したら地形変わるから」


 地形どころか里が無くなっちゃうかもしれないし。


「安心せい。それくらいの分別は弁えている。軽く流すだけよ」


(クーちゃんの軽くは父さんに匹敵するんだよなぁ)


 しかしまあ、まだ一本も取っていない身としてはだからこそやる気が出るというもの。


 今日こそは一本取って見せると息巻き、忍具が入ったホルスターを手に取った。





   †                    †                    †





 ハルトと九喇嘛は飛雷神の術で鍛錬場である山奥へやってきた。修行の場として木を伐採し空間を作ったため、遮蔽物なしでの戦闘には最適の場所である。もっぱらミナトや九喇嘛と修行をする時はこの場所を使っている。


 ここなら人がいないため見つかることないし、一応遮音結界を張っておけば音漏れの心配もない。


 太陽が真上を通過した。強い日差しが照りつける中、互いに十分距離を取る。


 ハルトは白のTシャツに黒のズボン、そして黒地に赤いラインが入ったフード付きコート姿。対して九喇嘛は色打掛という雅な姿である。


「では、いつも通り火遁はなしでよいな」


「ああ。気絶、もしくは降参で終了ね」


「うむ。どこからでも掛かって来るがよい」


 九喇嘛が手を一振りすると、手首から先が一瞬燃える。


 火が消えると、いつの間にか鉄扇が握られていた。九喇嘛の主要武器【狐扇】だ。


 バッと扇を開き、優雅に仰ぐその姿からは絶対的な自信が見て取れる。九尾の狐という矜持と百二戦百二勝という実績がその余裕を形作っているのだろう。


「それじゃあ、いくぞ!」


 九喇嘛の実力はハルトもよく知っているため小手調べはいらない。


(最初から飛ばしていく!)


 腰に備え付けた道具袋から閃光玉、右足のホルスターから手裏剣を三枚取り出して投擲する。下忍ですらない子供が投げたとは思えないスピードだ。


 九喇嘛は様子見をしているのか何も反応を示さず、優雅に扇を仰ぎながら余裕の表情を浮かべていた。


(何もしないなら、遠慮なくいくぜ!)


 言外に構えるまでもないと言われているようで少々ムッとしたが、気を取り直して素早く印を組み、術を発動させた。


「手裏剣多重影分身の術!」


 ミナトから教わり独自に改良した新術だ。三枚の手裏剣が独自に分裂をはじめ、瞬く間に弾幕を形成していく。


 そして、手裏剣の一枚が閃光玉に刺さり、辺りを光の波が包み込んだ。


 それと同時に再び印を組み、新たな忍術を発動させる。


(土遁 土中潜航!)


「むっ……」


 閃光に目がくらんだ隙をつき、空間を埋め尽くした手裏剣が迫る。


 しかし、それらを九喇嘛は手にした扇子を開き、一閃するだけですべて吹き飛ばした。


 まるで風遁のような突風が吹きすさび、手裏剣があらぬ方向へ逸れ、吹き飛んでいく。強風に煽られて枝が揺れ、木の葉が舞った。


 ハルトが立っていた場所には何もなく、見渡す限り彼の姿は見当たらない。


 左右でもなく、上でもないとすれば――。


「下よなっ」


 大きく飛び上がると扇子を閉じて虚空を数回薙ぐ。すると、かまいたちが発生した。それらを先ほどまで立っていた場所に向けて飛ばす。


「土遁 心中斬首の術――って危なっ!」


 九喇嘛が立っていた地面からぼこっと腕が伸び、ハルトが現れた。そして、そんなハルトを出迎えるように上空からカマイタチが襲う。


「うおおぉぉぉぉおおおおお!?」


 咄嗟に何千、何万と繰り返して体に覚えさせた瞬身の術でその場を離脱。ポッカリ開いた地面に大きな亀裂が走った。


 再び両者の間に距離が開く。戦闘中であるにも関わらず苦情を呈するハルトを煽る九喇嘛。


「危なっ! 今のマジで危なっ! あとちょっと遅ければアウトだったし!」


「あのくらい主であれば避けれたでろう。ほれ、もう終わりか?」


「信頼の一種と受け取っていいのかなそれ……。まあいい、次いくぞ!」


 チャクラを全身に廻らせたハルトは瞬身の術と見間違うばかりの速度で迫った。


 震脚で地面を陥没させながら強く握り締めた拳を一直線に突き出す。"ボッ"と空気を穿つ音が鳴った。


 まともに食らえば人化している九喇嘛も無傷とはいかない。


 九喇嘛は半歩外へ踏み出し、拳を回避するとともに反転して開いた扇を一閃した。


 鉄で出来ている扇の縁は鋭く磨かれており、刃物と同等の機能を有す。


 自分の首を狙う凶刃。ハルトは体を沈ませて回転しながら左足を跳ね上げた。


「おっと」


 下からの後ろ上段回し蹴り。軽く仰け反ることで直撃を避けるが、間髪いれずにもう片方の足も軌跡を追ってきた。


「我流体術 旋風!」


 間をおかず続けて放たれた右の回し蹴り。鉄扇を脚のしたから滑らせるようにして捌こうとするが――。


「らぁッ!!」


「ぬ……っ」


 九喇嘛の眉が一瞬跳ね上がる。


 脚はびくともせず鉄扇もろとも九喇嘛を弾き飛ばしたのだ。


 しかし、それでも咄嗟に地面を蹴って威力を逃したのは流石といったところ。


「相変わらずの馬鹿力よの」


 空中で一回転してから優雅に着地する。その顔にはまだ余裕の表情が浮かんでいた。


 服すら乱れていない九喇嘛を前に「その余裕、ぶち壊すっ!」と強く息巻いたハルトは印を組みながら風のように迫った。


「風遁 真空連波!」


 口からかまいたちの如く鋭い息を吐くと、数条の無形の刃が九喇嘛を襲う。


 身を屈めたハルトは地面を這うように掛けた。


「はっ、その程度の風、妾には通用せぬぞ?」


 鉄扇を一閃。生み出した風が真空の刃を相殺する。


 九喇嘛の眼前に迫っていたハルトは地に手をつき、全身で伸び上がるようにして槍のような変則的な蹴りを繰り出した。


 顔色一つ変えずにバックステップで回避した九喇嘛は宙に浮いて身動きが取れないハルトに向け、畳んだ扇子を振り下ろす。


「むんっ」


 風切り音を発しながら振り下ろされた鉄扇はハルトの胸部に打ち付けられた。轟音とともに地面へしたたかに打ち付けられるハルト。あまりの威力に蜘蛛の巣状の亀裂が走り、地面が隆起した。


 その華奢な姿からは想像もつかないほどの強力を見せ付けた九喇嘛であったが、何か違和感があるのか眉を顰めている。


「ん? 変わり身か」


 ぼふんっと気の抜けた音とともに一瞬煙に包まれると、上着を被せられた丸太に変わっていた。


 そして、背後から湧き上がる気配。振り向くと、正拳突きが今まさに突き刺さろうとしていた。


(ほぅ。人化しているとはいえ妾を相手に服に触れるとは……成長したな主よ)


 突き出された拳は色打掛に触れていた。あと一歩踏み込めば、その拳に肉を打ち抜く感触を伝えることだろう。


「――じゃが、まだ甘い」


 口角を持ち上げ不適な笑みを浮かべた九喇嘛は振り返ると同時に片手を拳に添えて受け流し、脇の下に鉄扇を通して投げた。


 遠心力と相手自身の力、さらには梃子の原理も利用しているため、あっけなくハルトの体が浮き地面に叩きつけられた。


「うわっ」


「ほい。勝負あり、じゃな」


 うつ伏せで叩きつけられたハルトの首筋に鉄扇が添えられて、模擬戦終了。


 またもや敗戦となり悔しそうに顔を歪めたハルト。同年代の子供たちと比べて精神的に成熟しているハルトだが、時折このように子供のような反応を示すことがある。主のそんな姿が微笑ましく感じた九喇嘛はこの二年で自分も変わってきているのだと改めて実感した。


 この小さな童の使い魔になってから二年。毎日、新たな発見があって退屈と無縁な日々を過ごせている。


 人間に対して憎しみはあれど好意など持たなかった自分ではあるが、ハルトを通じて人間社会で過ごしていくうちに、悪くないと感じるようになってきた。それはやはり、主であるハルトを中心に九喇嘛という個人を見てくれるからだと分析する。


 主であるハルトは九喇嘛を一人の女子として見ている節があり、人間の女子と同じように自然体で接してくる。肉親であるミナトたちと同等の家族として話しかけ、触れてくる。それは九喇嘛が今まで受けたことのない扱いであり、不思議だが悪くない居心地の良さを感じ始めていた。


 あまりにも遠慮なく気軽な態度で接してくるため、時折九喇嘛が九尾の狐であることを忘れているのではないかと思うほどだ。


 一番身近にいる主がそんな態度を取るものだから、ミナトとクシナもいつの間にか警戒を解いて同じく家族として扱い、汐音にいたっては物心がつく前から一緒にいたため、クーお姉ちゃんと呼び慕われている。主以外に名前を呼ばれるのを嫌う九喇嘛は何度もその名で呼ぶなと注意したが、一向に言うことを聞かないため、諦めたらしい。


 本人は決して認めないが、九喇嘛が使い魔契約に応じた理由の半分がハルトに対する興味と好意だった。もう半分はただの気まぐれであるが、今はこの小さな主を見守りたいという気持ちも芽生え始めていた。


「くっそー、今後こそいけると思ったのになー」


「妾に土をつけさせるなぞあと百年早いな。ま、精進せい主よ」


 ほっほっほっ、といつの間にか取り出した雅な扇子で口元を隠し、からかい半分の笑い声を上げた。


 むすーっと頬を膨らませて不満を露にしていたハルトは嘆息して心を入れ替えた。


「んじゃあ帰ろっか」


「うむ」


 ハルトの肩に手を置いたのを確認してから印を結ぶ。


「飛雷神の術」





   †                    †                    †





 一瞬で景色が変わり見慣れた自室へ戻った。マーキングを施した場所へ空間を越えて移動できるこの術は遠出などに重宝している。習得難易度S級の名に恥じない扱いの難しさで、覚えるのに三ヶ月を要したほどだ。しかも一瞬の判断が生死を分ける戦場において、咄嗟に目的の場所にマークした術式を感知し、そこへ移動しなければならない。とてもではないが現在の俺では脳の処理が追いつかず、実戦で活用するのは難しかったりする。落ち着いて術の行使に集中できる状況でないと使用できないからだ。


「時空間移動……移動術か。実戦で使える利便性の高いやつ覚えないとなぁ」


 とはいえ、俺が知っている移動忍術は飛雷神の術だけ。瞬身の術は【術】とあるが明確にいえばチャクラで肉体を活性化させて高速移動する【技】に分類されるため、移動忍術ではないし……。


「父さんに聞いてみるか。……それとは別に一応設定だけでも作っておくかな」


 そう言って体から【創造忍術ノート】を取り出そうとした時だった。


 ダダダッっと廊下を走る音が聞こえてきて、部屋の前でピタリっと止まると。


「お兄ちゃんお帰りーっ!」


「おう汐音か。ただいま」


 勢いよく扉を開け放ちやってきたのは我が妹、うずまき汐音。キラキラと輝く星のエフェクトを幻視できそうなくらい満面の笑顔を浮かべている。


 いつも笑顔で明るい妹ではあるが、ここまで上機嫌なのは珍しい。何かいいことでもあったのかな?


「どうした? やけにご機嫌じゃないか」


「うんっ! あんねあんねー! 今日汐音、キバくんたちとかけっこしてね、一番だったんだってばさ!」


 輝かしい笑顔で「すごいでしょ、褒めて褒めて!」と言わんばかりに抱きついてくる汐音。可憐なその姿に目尻を下げた俺は頭を撫でてあげた。


 キバというと犬塚家の長男で原作でも登場する少年だ。俺も何度か会ったことあるが、やっぱり活発な少年でありまさにガキ大将といった言葉が相応しい。


 犬とともに戦う犬塚一族のキバは身体能力も高く同年代の中ではトップクラスに位置しているだろう。そのキバを下すとは流石は俺の妹だ。悔しがるキバが目に浮かぶぜ。


「すごいじゃないか。汐音も俺と同じで体を動かすのが得意だからな」


「お兄ちゃんも?」


「応さ。まだアカデミーには通ってないけど勉強は苦手な部類だな。体を動かすのは楽しいしな」


「じゃあじゃあ、今度汐音とかけっこしよ! キバくんにもかったんだから、お兄ちゃんにもかつってばさ!」


「ほう、いいぜ。兄ちゃんはちいとばかし手強いからな。そう簡単には勝てないぞー?」


「のぞむところだってばさー!」


 にんぽー、てやー!


 楽しそうにボディープレスを仕掛けてくる。キャッキャッとじゃれつく汐音の相手をしながら心の底から思った。


(ああ、幸せだなぁ)


 平和っていいね、やっぱり。


(この先、起こりうる事件といったら確か……)


 迫り来る未来と真っ向から対峙するために、万全の状態で望む。


 この平和を維持できるようにこれからも頑張ろう、うん。


「ハルトー、汐音ー! ご飯出来たわよー」


「はーい!」


 一階から母さんの声が聞こえてきた。


 さて、今日も美味しい母の手料理を頂くかな!

 
 

 
後書き
 ここでは瞬身の術は体術に分類しています。
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