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魔女に乾杯!

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1部分:序曲


序曲

                     序曲
 ここは私達が住んでいる世界とは少し違った世界。住んでいる人達も行いも変わりはしないけれど一つだけ違ったところがある。それは何であろうか。
 それは魔法の存在である。私達が住んでいる世界では表向きは否定されている魔法、この世界ではごくありきたりのものとして存在しているのである。そして普通に魔女や魔法使いも存在している。
 当然日本においても。日本では明治維新、いやそれ以前にはバテレンと一緒に伝えられたこの魔法、江戸時代では廃れはしたが今はちゃんと根を張っている。明治の時は文明開化の一つとして言われたものである。
 そして今では日本は立派な魔法大国、今や科学と魔法は日本のお家芸とまで言われるまでになった。
 あちこちに魔法を教える塾があり子供達はそこで魔法を勉強する。そして将来立派な魔法使いとして世間で活躍する為の準備をしているのだ。魔法使いはこの世界では科学者と同じ位重要なのだ。
 平和な梅花町でもそれは同じ。クラスに一人は絶対に魔法を習っている子供がいる状態。そしてこの物語の主人公もその中の一人であった。
 彼女の名前は菊地華奈子。長くて綺麗な茶色の髪の可愛い小学生の女の子である。学年は六年、もうそろそろ大人の入口に入る年頃である。
 勉強は今一つだけれどスポーツは万能、元気のいい女の子である。魔女になって一年、使い魔に家のペットでもある犬と猫を連れている。
 家族は両親に双子のお姉さんの美奈子、こちらは黒くて長い髪の綺麗な女の子。華奈子がお父さん似なら美奈子はお母さん似、勉強もできて大人しくてしっかりした女の子である。
 彼女が一番得意なのは音楽、特に歌と笛は学校どころか町でも評判になる程。それ程凄い音楽の才能がある。
 けれど美奈子は魔法が使えない。けれどそれでも華奈子と美奈子は仲良し、いつも一緒にいる。そんな仲のいい双子だった。
 二人には何の秘密もない筈。けれど最近美奈子は華奈子に何か隠しているみたい。それは何か。
 さて、それこそがこの物語のはじまり。美奈子が華奈子に隠している秘密は何か。そしてそれから二人はどうなるか。
 ここに魔女のお話が開幕です。

 
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