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転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション

作者:ムーン
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その頃 地球の情勢では3


1986年6月 2日 日本帝国内の瑞鶴【ずいかく】と呼ばれる戦術機の更なる改造が施されていた。

元々は1982年に配備が開始された77式戦術歩行戦闘機 撃震(F-4J:ライセンス生産機)の改造機程度しかないが、初期ジムのОSを試験的に導入している機体でもあったからだ。



これは日本帝国の国内事情によるものが大きいのだ。

実際に日本陸軍ではなくて【将軍家の守護を主任務】とする【斯衛軍専用の機体】として運動性の強化と軽量化を主眼に開発されたであったからだ、

そのために整備性や生産性を犠牲にした性能の向上が図られている。

撃震よりも日本製パーツの割合が増しており、日本独自のレーザー警戒装置により。

光線属種からの初期照射レーザー感知能力が向上している。機体出力も向上しているが本来ならば稼働時間が低下するはずが。

【61式戦車の大型バッテリー】の技術を使った為に、活動時間は撃震よりも大幅に上がっていた。

これにより第二世代機として比較的に優秀な戦術機となっていたが、だがやはりというべきか近衛軍のプライドも遭ったのか、日本軍が作っている更なる【次世代機プロジェクト機】通称【第三世代戦術機開発計画】にも割り込みをしてきたのだ。



確かに近衛も最新鋭機がほしいというのは分かるが、だが現実問題として瑞鶴が近衛軍に生産・配備されている中でこの発言をしているのだ。



「だがやはり無理だ日本にはすでにそのような予算は殆どない、実際に近衛軍が新たに作り出した【第二世代機の瑞鶴機】だけでも完全に近衛軍に生産・配備が整っていないのだ」



この発言をしたのは日本の予算をつかさどる財務省の一人が言っているが実際には間違いではないのだ。


ただでさえ陸軍にも第二世代型の戦術機を生産・配備しているさなかでさらに予算を奪い取る計画には賛同できないのだ。


「だが我々近衛軍は日本を将軍を守る為の軍隊だ、他の軍隊と同じ装備では海外に笑われてしまうぞ」


「ですが、実際に最前線で戦うのは一般の兵士達です、貴方達近衛軍はその最前線で戦ってくれるというならば予算の融通も幾らでも都合がつくでしょうが無理ですよね?」



「それは我々が近衛の本来守る対象が将軍家の方々だ、最前線の事はそのために作られた陸軍や海軍に任せればよろしいと思うが」


「「「「「「「そうだ!!!!そうだ!!!!」」」」」


たがこの近衛のやつらはなにもわかっていない、そもそもその一般の兵士達が戦えなければ自動的に自分達が最前線で戦うということを、そのために最前線には優秀な機体を回すというのは戦略上・戦術面でも何も間違っていないのだが。



そもそもここにいる近衛達は戦後生まれた家の位が高い連中しかそもそもいない、前戦からの生き残りである近衛軍のトップ達もいるために、ある程度の予算や権限が近衛軍に回されたのは、実際にこの老人達の持っている権力や人脈のおかげでもあった。




だが若い連中は自分達の権力が圧倒的に上であると勘違いしている連中が多いのだ、だからこそだ

日本主体の【第三世代の戦術機を作る】計画には元から近衛軍は入っていないのだ、これは近衛の老人達のおかげでもあった。


彼らとしても近衛軍は確かに最新鋭機の方が性能も良いと分かっているために、財務省と防衛省のトップ連中と極秘裏に話をつけたことで、瑞鶴という戦術機に彼らは乗る事が出来るのだ。



また近衛軍という性質上は日本国内から殆ど出ることは出来ないために、新型技術を一時的に導入した実験機のテストという事も含まれていたが、それを知らない表の近衛軍に所属している連中は未だに議会と自分達にも最新鋭機を回せとうるさく言っている為に。


【防衛省】が【外務省】と【財務省】と協力して要約手に入れたあの刀と長刀の製造技術を【技術部門】がようやく解析した上で、日本本土で極秘裏に作られた最初の【プロトタイプ仕様】を切り札として近衛に提示したのだ。


「これは・・・いったい、どういうことだ、」


「この武装は確かに武者ガンダムと呼ばれる火星軍が使っている機体の主力武装に使われているタイプとほぼ素材以外は一緒に形に出来ることが出来たのだ、わざわざ日本の外務省が日本の全ての軍隊の為に使いたいとむこう側に頭を下げて交渉した結果、製造データと実物を数刀を火星政府が軍隊に頼んで渡してもらっていたのだよ」



「ならばこそ近衛が使うべき、武装ではないか?」


確かに近衛は殆ど接近戦仕様の戦術機に作られてはいるがそれは日本製の戦術機にもいえることであり、瑞鶴だけではないのだ、日本の戦術機は。


「君こそ馬鹿なのか、近衛軍がそんなにもほしければなぜ自分達で交渉などしないのだ? 何でもかんでも、自分達が一番新しくて強い物がほしいなどということは、それは駄々をこねる子供と一緒ではないか?」


それの言葉に流石に近衛の一部からも大きなブーイングが議会中に起こってしまったが、逆にいえばそれは自分達の未熟さを日本の国民にさらしたことでもあったのだ。


「実際にこのようなときでさえ、議会中にそちら側からブーイングの嵐とは、近衛軍の質は落ちたとしか思えませんね、実際に近衛軍としてちゃんとした交渉も出来たのですから、いまさら日本が作った日本刀や長刀をまさかただでよこせとは、言いませんよね、これを作るのにもはやり爆弾な予算がかかるわけですから」



実際には確かになにを作るにしてもだ、資金や予算が必要になってくる、これは軍隊が動くときにも一緒であった、だからこそだこの後の近衛の議員の連中は何もいえなくてそのまま議会を後にするしかなかったのだ。





そして正式に日本陸軍や海軍の戦術機の正式装備として【戦術機用の日本刀】と【戦術機用の長刀】が新たに戦術機の武装に追加されることと成った。



またこれに伴い戦術機の扱い方も代わってきているのだ、実際に長刀と日本刀ではリーチに明確な差が出来るが、それでも両方とも使いこなせれば確かに優秀な戦力となっている。



それになによりも火星軍から武装一式を貰っている日本軍もハイパーバズーカという新しい用途を持った武装の開発に入っていた、確かに火星軍のバズーカは第二世代型の戦術機を弄ればバズーカの反動にも耐えれるし、なによりも確実性が高いのだ、


確かに戦場ではレーザー級がいるために、小型種や中型種に対してのミサイル攻撃や爆撃攻撃が出来ないでいるために、人類側がこうして追い詰められていたが、


ここに来てバズーカは弾頭さえ替えてやれば、どの種に対しても明確な戦果が挙げられることが欧州戦線でも確認済みであったのだ。


これは欧州側の軍隊が特別に用意した第一世代機の改造機による特殊部隊の成果でもあったから。
だからこそ日本政府としても軍備に力を入れると手段をとるしかなかったが、問題も発生していたのだ。


それはBETA大戦の終結後の世界勢力図の想像が容易に出来てしまうことであった。


確かに地球はあと何年もしない内に確実に火星軍の力によって【BETA】から救われるだろうがその後が色々と大変なのだ。


実際に現状でもBETAによって滅ばされた国家や領土はある程度あるのだ、つまり火星軍の力を借りればその領地と国土は事実上火星軍の支配下に納まってしまうのだ。


だが地球側のみ力では未だにハイヴ1つすらも落とせてはいない上に、BETA軍の侵略速度も現状していたのかどうか計算してみると普通に無理であると、誰だって分かっていたのだ。


つまり欧州連合側は確実にBETA大戦後は火星軍と政府と大きな借りが有る上にハイヴが立っている場所を終ったからさっさと返せというソ連もこの大戦で事実上大きく勢力をそがれているのだ。



またドイツ側も一緒であった、彼らは二つに分断されたままでまた国土もBETA側に蹂躙されていたのだから、大戦が終ればその国土を返せというトップはまずいないと考えるのは日本だけではなかった。



日本も本来ならば冷戦時代に入っていると考えていたのだが、それすらBETAの出現で大きく壊れてしまった。



つまり忌々しいアメリカとの同盟をBETA大戦後も後生大事に守っていくのか? また破棄して火星側の勢力と合流するのか? それを考える議会の場所でもあったのだが。


だが結局は近衛軍が突然の議会にも参加するという迷惑によってお流れになってしまった。




中華戦線のトップ連中もやはり戦後を見据えての台湾との和睦なのだから、笑うしかない


すでに世界情勢は地球上でのBETA大戦後の話にすり替わっていた。

 
 

 
後書き
1989年にF-15のライセンス生産機を第二世代機にした上にそれをベース機にしたのが

第三世代型機不知火【しらぬい】94式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE94)に成るわけですから


まっあーーー 時間軸的にも問題はないかと思って書きました。 

実際問題として 地球上のBETAだけならば 早く終りますが、月面を視野に入れて考えるとやはり難しいですからね。



現実問題として技術不足が発生するし、 なによりも月面を人類の手で奪還したいとなると・・・

どう考えても前回も書きましたが、戦艦や補給艦 さらには宇宙で活動できる戦術機が必須となるわけで・・・


本編を見る限りでも その技術は無いように感じます。 六分の一のGで動く戦術機は基本的にアポジなど推進剤が多く必要になりますし。


なによりもパイロットの育成と保護は足りませんからね 酸素って強化服では足りないように感じるから あと宇宙線とかそっち系も防げる服じゃないと 使えないからね。


初期ジムは基本的にそっち系統は問題ないので、普通に使えますし。
 
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