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『Face TO Face』

作者:零那
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『Value』



決して優しくない
こんな世界で
降り続く悲しみに
終わりはない

誰かが言った
『思い出に
価値はない』
そんな事は
個人の主観...

瞼の奥深くに在る
剥がれない其れに
価値がないなんて
決して有り得ない

存在も記憶も
何もかも
僕が居た証拠すら
消し去って

悲観的になっても
感傷的になっても
細胞の集合体で
肉と骨の粗大ゴミ

醜い雑踏の中で
見つけた
昔描いた小さな夢
でも其れは
僕のモノじゃなくて
手に入らないモノ

『因果応報』
そう言われ続け
何があっても
仕方ないと
当たり前だと

『今迄不幸だった分
今からは幸せイッパイ』
そう言われても
ピンと来ないまま

一生涯不幸でいい
宝さえ守れるなら
価値なら宝に在る


 
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