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とある科学の裏側世界(リバースワールド)

作者:偏食者X
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  ep.001 神薙 悠持(はじまり)

 
前書き
どうも、フェニックスさんでなく観測者です。フェニックスさんがIDのパスワードを忘れてしまったため、代筆で書かせて頂いてます。

時間短縮のために、基本コピー&ペーストでお話を書き上げていこうと思います。 

 
それは、蝉の声がうっすら聞こえる6月の頃だった。
野口は誰もいない工場跡で昨日、
死体から奪ったアタッシュケースの資料に目を通していた。

「最後に目撃されたのは.........この辺りで合ってるよね。」

資料にはその時の写真と日付も載っていて、6月3日と書いてあった。
今日は6月10日である。
よほど行動の早い相手であっても、マーク去れているならばそう簡単にも動けない。
野口は工場跡を徘徊する。
無人の工場には野口が地面を踏み締める音が響く。
次の瞬間、野口は異常な気配をキャッチし、大きくバックステップをする。

「ッ!!!!」

ドカーーン!!!
途端に工場で使われていた軽く200kgはありそうな工具が飛んできた。
一瞬でも遅れていたら潰れていた。
少し驚いている野口に対し、1人の少年が声を掛けてくる。

「お前か? さんざん俺に付きまとって来やがったのは?」

その声からしてかなりお怒りのようだった。
だが、そんな少年の質問を聞き流すように野口も声を掛けた。

「"神薙 悠持くん"で間違いないよね?」

少年は自分の質問に答えようとしない野口を見て襲い掛かる。
ステップで野口の目の前まで接近すると、空気を裂くような拳を奮う。
一方の野口は能力で空気の壁を作り拳を完全に防いだ。
少年はその状態でさっきの野口の質問に答えた。

「いかにもさ。 俺が"神薙 悠持"で......お前も名乗れよ。」

「あぁ。 僕は"野口 勝哉"。 君に協力を頼みに来たんだ。」

神薙は不思議そうな顔になり、攻撃をやめた。
ようやく場の空気がおさまったところで野口は突然、
神薙に自分の目的を伝えた。

「僕の創る組織に君を迎え入れたいんだ。」

神薙は野口のその言葉に驚いた。
いきなり出会った人物に組織の加入をお願いされるのだ余程の者でない限り、
動揺するのは必然である。

「お......おう.......よろしく...。」

神薙の返答に野口はとても喜んだ。
神薙の手をとり強く握り締め握手をした。

「さぁ、STUDENT設立だね。」  
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