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Blue Rose

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第十五話 変わる為にその十四

「大事なことは」
「そうだよね、出来る限り自分でやらないと駄目だけれど」
「どうしようもない時はな」
 一人ではだ。
「誰かに助けてもらう」
「そうした人がいてくれる」
「人はそうして助かったり前に進めるんだな」
「そうした人が誰かってことを見ることも大事で」
「ああ、そうだよな」
「そういえば神様はその人が乗り越えられる試練だけを与えるっていうし」
 この言葉もだ、優花は思い出して龍馬に話した。
「僕だってね」
「そうだな、乗り越えられるな」
「姉さんと龍馬もいてくれるし」
「高校時代は別々になっても」
 そうなることもだ、龍馬は受け入れた。そのうえで優花に言った。
「俺はずっと御前と一緒にいるからな」
「有り難う」
「御前には何かと助けてもらってきてるしな」
「そうかな」
「中一の時俺が右手骨折した時何かをしてくれただろ」 
 この時のことをだ、龍馬は優花に言った。
「ノート取ってくれたり鞄持ってくれたりな」
「そのことは」
「当然だっていうんだな」
「その時言ったじゃない、そうしたことはね」
「当然か」
「だって友達だから」
 この関係にあるからだというのだ。
「それ位はね」
「他にも宿題見せてくれたり喧嘩嫌いなのに先輩達が俺をいじめてきたら間に入ってくれたりしただろ」
「だからそうしたことは全部ね」
「そう言うが俺は忘れていないからな」
 優花が自分にしてくれたことをというのだ。
「だから俺はな」
「ずっと僕の隣にいてくれるんだ」
「ああ、御前は俺の友達だ」
 優花に顔を横から見て告げた。
「何があってもな」
「それじゃあ」
「ああ、長崎に行って来い」
「そうしてくるね」
「それでまた帰って来い」
「その時またお願いするね」
「また一緒に遊ぼうな」 
 この神戸でとだ、こう話してだった。
 龍馬は今は優花と共に百貨店で遊んだ、賑やかな百貨店の中でこれまでの様に遊んだ。優花は神戸を去るまでに龍馬と二人で遊んだ。友達同士として。


第十五話   完


                        2016・3・27 
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