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『Talk rot』

作者:零那
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『Temper』



『おまえの気性の
荒さは天下一品』
そんな事を言われ
頭をポンっと優しく
叩かれたあの日

貴方が私の中に
溶け込んでくのを
感じてしまった

誰かを心底
欲してしまうのは
滑稽で愚かだと
知ってた筈

それなのに私は
貴方を父と重ねて
夢を見ていた
あまりにも滑稽で
情けない...

それでも貴方は
そんな私を
受け入れてくれた

まるで魔法に
かかったみたいに
まるで父を
知ってるかのような

貴方に惹かれ
貴方を愛しいと
貴方に触れたいと

私は愛に
餓えていた
私は愛を
履き違えていた

愛しい存在
大事な存在
失いたくない
永遠が在るなら
永遠に居たいと
願ったほど...

『おまえの感受性の
強い気性はプラスや』
そんな事を言われ
肩を抱かれ優しく
寄り添ったあの日

貴方と私の仲に
変化が起きると
感じてしまった

2人の気性は
よく似ていたから
だから...
惹かれ合ってしまった

きっと
出逢うべきでは
無かった2人...


 
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