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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第15話『Wの在り方/お前の罪を数えろ!』

「何だ、この状況は!」
『バイオレンスジャック』の世界での戦いを終えた雅はダブルの世界に戻った時驚きに身を隠せなかった。何故なら、街はゴーストタウンのように静かで荒い風が吹きすさんでいたからだ。
「一体どうして?」
雅がそう呟いていると、後ろから奥田が現れる。
「お前さん、この街の奴じゃ無いな。」
「ええ、風都に観光で来たのですが、何かあったのでしょうか?」
雅は、奥田を相手にしらを切る。すると、
「何、風都はこれから昔の風都に、ガイアメモリが出回っていた頃に戻るだけだ。それよりも、お前さん仮面ライダーだろ?」
奥田は雅の事を見抜いて話した。
「おや、どうしてそう思われたのでしょうか?」
「簡単な話だ。俺は長きに渡って仮面ライダーを調べていた。大体見れば解るさ。行け、志郎、良、真司。」
奥田はレコードドーパントに変身しドラゴンフライ、ロングホーン、ドラゴンドーパントを呼び出し、雅に仕掛ける。
「レコードドーパント、奴に仮面ライダーの攻撃はあまり期待出来ない。となれば!」
【CHANGE RIDE-CHANVISOR-】
雅はシャンゼリオンの世界で手に入れたシャンバイザーを頭部に装着する。
「燦然!」
そして、雅はバイザーを下ろした。
燦然、それは凪風雅がクリスタルパワーを発現させ、超光戦士シャンゼリオンになる現象である。
「行くぞ!来い、砲陣輝!」
シャンゼリオンはサポートマシンの砲陣輝を呼び出し搭乗。砲撃でドーパント達を攻撃し、
「陸震輝、空裂輝も来い!」
シャンゼリオンはバイク型の陸震輝とブースター型の空裂輝を呼び出しレコードドーパント以外のドーパントを一カ所に集め、
「超光合体!」
3台の超光騎士を合体させた。
「食らえ、バスターグレネード!」
シャンゼリオンは合体した超光騎士の必殺技を放ち三体のドーパントのガイアメモリを破壊するが、
「ボルタームウィップ。」
レコードドーパントはオーズシャウタコンボの電磁鞭で超光騎士達を攻撃する。すると、超光騎士達の内部配線はショートしてしまい動かなくなってしまい、シャンゼリオンは飛び降りる。
「やっぱりこんなおんぼろでは限界があるか。ならば、シャイニングクロー!」
シャンゼリオンは爪型の武器を取り出しレコードドーパントに攻撃するが、
「エレキ光線!」
レコードドーパントはスーパー1の武器で反撃し、
「俺が記録していたのは仮面ライダーだけだと思うな!」
そう言うとレコードドーパントの周りに大量のドーパントが現れる。
「貴様はこいつ等の相手でもしているんだな。俺はこれから風都タワーの入り口でガイアメモリの即売会をやらなければいけなくてな、お前の相手をしている暇が無いんだ。」
レコードドーパントはそう言いながら去ってゆき、シャンゼリオンは大量のドーパントを前に一度変身を解除する。
「さて、数が多いな。それなら、レイジングハート、力を貸してもらうぞ。」
【CHANGE RIDE-RAISING HEART EXELION-】
雅はディロードライバーをレイジングハートエクセリオンに変える。
[雅さん、マスターのバリアジャケットでは不都合があるでしょう。私の方でサポートし易いバリアジャケットを構築しました。どうしますか?]
「その方がいいだろう。行こう。レイジングハートエクセリオン、セットアップ!」
雅はレイジングハートを起動させ、白い一張羅のようなバリアジャケットに身を包んだ。
「なるほど、確かにこっちの方が機動性に優れているな。さて、早速行くか。ディバインバスター!」
雅はレイジングハートの高火力砲撃を放つ。しかし、ある程度のダメージは通った様子だが、撃破までにはいたらなかった。
「同じ魔法でも、資質が違えば威力も変わるか。仕方ないか。なのはは砲撃魔導師で、僕は補助魔導師だからな。それなら!」
雅はバインドをかけてドーパント達を一カ所に纏め、
「ディバインバスターであの火力ならこれを使っても街の被害はほとんど無いな。行くぞ、レイジングハート!エクセリオンモード!」
レイジングハートをエクセリオンモードに変形させる。そして、
「エクセリオン、バスター!」
必殺技のエクセリオンバスターを放ち、ドーパント達を撃破する。雅はバリアジャケットを解除し、
「翔太郎さん達が心配だ。すぐ向かおう!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープで鳴海探偵事務所に向かった。

「翔太郎さん、この状況は!」
事務所に入った雅は、手当てをしている翔太郎達を見て驚く。
「雅が行ってすぐ奥田が攻めて来た。あいつ、仮面ライダーの技を使って俺達を攻撃して来やがった。許せねぇ。仮面ライダーの力は、みんなを守るためにあるのに、みんなを泣かすために使っている奥田を、それを止められなかった俺の弱さも!」
「そうでしたか。済みません。」
「別に謝らなくていい。それより、なんとかなりそうか。」
「はい。レコードの能力はとても強力で、僕も逃げられました。それから、レジェンダーズの目的も解りました。奴ら、この街に大量にガイアメモリをばらまくために風都タワーでガイアメモリの即売会をやるのが目的です!」
「雅、それは本当か!」
「はい、奥田自身が言っていました。」
「マジか。雅、なんとか出来ないのか。」
「無いわけではありません。レコードの能力には、ガイアメモリを使用した記録もあるようですので。あとは、この世界の希望がどう答えるかです。」
「それより、行くぞフィリップ、照井、雅!」
「左、何のつもりだ。」
竜は翔太郎に質問する。
「決まっているだろ。奥田を止める。奴を止めないと、沢山の人が涙を流す。何としても阻止しねえと。」
「解りました。行きましょう。大丈夫です。仮面ライダーは何があっても絶対に勝ちます。」
雅は翔太郎の後押しをし、フィリップ達も動き出す。

「さぁさぁ!本日の即売会、目玉となるのはこのウェザー!今日はセール価格で200万円!早い者勝ちだぞ!」 
風都タワーに向かうと、奥田は既にガイアメモリの販売を始めていた。
「そこまでだ!奥田十兵衛、ガイアメモリ不正使用及び販売の現行犯として、逮捕する!」
「果たして、仮面ライダーに出来るのかな?」
「出来るかじゃ無い!やってみせるんだ!翔太郎さん、フィリップさん、竜さん、亜樹子さん、予定通りに。」
雅は白紙のカードを翔太郎達に渡し、
「集え、世界の願い!」
雅はコールし、ワールドホープとワールドアタックのカードを生み出す。
「後は上手く行くことを願うだけだ。」
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER W-】
雅はワールドホープをスキャンするが読み込んだだけで反応がなかった。
「まったく、ただの虚仮威しか。なら、こいつ等に任せるか。」
奥田はレコードドーパントに変身し三人の人影を呼び出す。
「翔太郎、ようやく帽子が似合うようになったな。」
「おやっさん。」
「まったく、仮面ライダーが居ながらこの体たらくとは。」
「園咲霧彦。」
「風都か。この街は俺達NEVERが解放する。ガイアメモリなんかに支配されてたまるか!」
「大道克巳!」
レコードドーパントが呼び出したレプリカ達は鳴海荘吉、園咲霧彦、大道克巳の三人であった。
「やれ。仮面ライダーを倒すんだ。」
レコードドーパントがそう言った途端、
「何を言っている。お前は風都を泣かせた。許す訳には行かない。」
「風都の未来を奪うつもりですか、奥田製造課主任。私が許す訳無いでしょう。」
「俺はな、ガイアメモリが嫌いなんだ。ふざけるな!」
荘吉達は反旗を翻す。
「上手く行った。やはりガイアメモリを召喚する能力だったか。皆さん、力を貸して下さい!」
「いいだろう。おい翔太郎、久々にコンビ復活だ。」
「おやっさん、今日はフィリップも合わせてチームですよ。」
「いいだろう。」
「皆さん、行きましょう!」
〔サイクロン!〕
〔ジョーカー!〕
〔スカル!〕
〔ナスカ!〕
〔アクセル!〕
〔エターナル!〕
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
"変身!"
雅はディロードに、翔太郎とフィリップはダブル サイクロンジョーカーエクストリームに、荘吉はスカルに、霧彦はナスカドーパントに、竜はアクセルトライアルに、克巳はエターナルに変身する。
「今日はみんな、あの言葉を言いましょう。」
「いいだろう。」
"さあ!お前の罪を数えろ!"
ナスカとライダー達はダブルとスカルが多くの悪に投げかけたあの言葉を言い、レコードドーパントに向かって行く。
「こうなれば!行って来い、大介!」
レコードドーパントの呼び声に反応し、待機していたリザードドーパントが現れる。
「こいつ等の相手は俺達に任せて、翔太郎はそこの坊主と一緒に親玉を潰せ!」
スカルとエターナルはドーパント・レプリカ達を倒しながら活路を開きダブルとディロードを通す。
「さて、俺達はこの雑魚達を潰して行くか!」
〔ルナ!マキシマムドライブ!〕
エターナルはマキシマムスロットにルナメモリをセットし、腕を鞭のように振るい、レプリカ達を撃破するが、リザードドーパントの奇襲を受けてしまう。
「こいつ、かなり素早い!」
アクセルトライアルは追いかけるが、リザードドーパントの素早さに翻弄されてしまう。すると、
「仮面ライダー、ここは私に任せて下さい!」
ナスカドーパントがマフラー状の翼を伸ばし、リザードドーパントの身体を絡め捕ってしまう。
「皆さん、今です!」
「ああ!」
〔スカル!マキシマムドライブ!〕
〔エターナル!マキシマムドライブ!〕
〔トライアル!マキシマムドライブ!〕
ライダー達は身動きの取れないリザードドーパントに必殺キック、エターナルレクイエム、マシンガンスパイクを叩き込み、リザードメモリを破壊、そこには可愛らしい蜥蜴が居た。
「また、人ではなかった。」
アクセルトライアルはその場に膝をついてしまった。

「いくらレコードが仮面ライダーの記録をしていても、ディロードのデータは無いはず。このまま一気に押し切りましょう!」
【WORLD ATTACK RIDE-KAMEN RIDER W-】
ディロードはワールドアタックライドをスキャン、ダブルの身体が2人に分かれる。
〔サイクロン!エクストリーム!〕
〔エクストリーム!ジョーカー!〕
分かれたダブルはサイクロンエクストリームとエクストリームジョーカーに変わるそして、
〔〔エクストリーム!マキシマムドライブ!〕〕
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「「「トリプルプリズムエクストリーム!」」」
ダブルとディロードは必殺技を発動。三人のキックはレコードドーパントを直撃。ガイアメモリは粉砕され、奥田は変身が解除される。
「改めて、奥田十兵衛。ガイアメモリ不正使用及び販売の現行犯で逮捕する!」
竜は奥田に手錠を着けて風都署に向かった。
「翔太郎、お別れのようだ。」
レコードドーパントに呼び出された荘吉達は光になって消えて行く。
「おやっさん!」
翔太郎は泣きながら近づくが、
「泣くな!やっぱりお前はまだ半人前だな。フィリップ、この阿呆を頼んだ。」
荘吉はそう言い残して消滅し、今回の事件は幕を下ろした。

「それにしても、雅さんってそんな長い間戦っていたんですか。」
雅は、宝物庫に帰り圭一達に自分の事を話していた。ソウルライドは既に発揮し終わり、今は危機が迫っている世界を待っている所である。
「フェイト、絵巻を取ってくれ。さっき光ったから反応があるはずだ。」
「うん。」
雅はフェイトから絵巻を受け取り、広げる。すると、そこには大広間に一脚の椅子があり、ヴァイオリンが飾られ、薔薇の花弁が散っている絵が描かれていた。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
人類とファンガイアが共存するようになった世界。しかし、再びファンガイアが動き始める。次回『シャープ♯守護者イン・ザ・ワールド』これで決まりだ! 
 

 
後書き
新カード説明
レヴァンティン(チェンジライド):ディロードライバーにスキャンさせることで騎士甲冑を纏い、レヴァンティンの力を引き出すことが出来るようになる。
レイジングハートエクセリオン(チェンジライド):ディロードライバーにスキャンさせることでレイジングハートエクセリオンの魔法を使用出来るようになる。
シャンバイザー:ディロードライバーにスキャンさせることで超光戦士シャンゼリオンに変身出来るようになる。
仮面ライダーダブル(ワールドホープ):レコードドーパントが仮面ライダーと風都の戦士を召喚する。
仮面ライダーダブル(ワールドアタックライド):ダブルを分裂させて必殺技のトリプルプリズムエクストリームを放つ。

オリジナル怪人
レコードドーパント
奥田十兵衛が記録の記憶(Record memory)を使い変身した姿。かつて仮面ライダーと戦ったドーパントのレプリカの召喚とかつて仮面ライダーが使った技の再現が行える 
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