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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第115話

~幻影城・終点4~



「貴方達に祝福を!覚醒領域の付術!!」

「戦場に向かう皆に力を!戦女神の神域!!」

戦闘が開始されるとサティアとフェミリンスはそれぞれ魔術で仲間達のさまざまな能力を大幅に上げ

「オォォォォォ………ハアッ!!」

「グオオオオオオオオオオ――――――――ッ!!」

ハイシェラとカファルーは自らを強化するクラフトを使って、さらに自分自身を強化した!

「エステル!邪竜の翼は俺とサティア、ハイシェラが対処する!君達は邪竜の幼生達の対処を!」

そしてセリカはエステルに視線を向けて指示をし

「わかったわ!ヨシュア、カファルー、フェミリンス!行くわよ!」

「了解!」

「グオッ!」

「ええ!」

指示をされたエステルは頷いた後、ヨシュア、カファルー、フェミリンスと共に2体の邪竜の幼生達に向かい

「フェミリンス!1体は貴女に任せても大丈夫!?」

自分達が相手をする敵達に向かいながらエステルはフェミリンスに視線を向けて尋ね

「フフ………私は”神”ですよ?すぐに終わらせて差し上げましょう。」

視線を向けて尋ねられたフェミリンスは微笑んだ後、一体の邪竜の幼生に向かい

「頼んだわよ!カファルー!貴方はあたし達と共にもう一体のあの虫みたいな奴と戦って!ヨシュア、あたし達で一体仕留めるわよ!」

「了解!」

「グオッ!」

エステル、ヨシュア、カファルーはもう一体の邪竜の幼生に向かった!



「…………………」

向かって来るフェミリンスを見た邪竜の幼生は足を動かし、斬撃が籠った衝撃波――――玄武の滅鎌撃を放った!

「無駄です!!」

しかしフェミリンスは神槍でクラフト―――闘聖の薙ぎ払いでかき消し

「受けなさい!!」

神槍から回転する衝撃波を放った!

「――――!?」

フェミリンスが放ったクラフト―――ハイロウスピンをその身に受けた敵は一瞬で全身がズタズタにされ

「滅せよ!!」

「――――――――――!?」

一瞬で近づいて放ったフェミリンスのクラフト――――闘聖の滅燐撃により身体に巨大な風穴が開けられ、断末魔を上げながら消滅した!

「……………」

一方向かって来るエステル達を見たもう一体の邪竜の幼生はエステル達に向かっ猛毒のブレスを放った!

「グオオオオオオオオ――――――ッ!!」

「――――!?」

しかしカファルーはエステル達の前に出て灼熱の炎のブレスを吐いて猛毒のブレスを焼き尽くすと共に敵の身体を焼き、怯ませた!

「朧!!双連撃!!沙綾!身妖舞!!」

そしてヨシュアは一瞬で敵の背後に回って次々と攻撃を始め

「せい、せい、せいっ…………とぉりゃぁぁぁ!!まだまだっ!旋雷輪!!」

エステルは正面から連続攻撃を放った!

「………………」

攻撃を受け続けた敵は反撃する為に動こうとしたが

「グオオオオッ!!」

「!?」

カファルーが放ったクラフト―――爆炎スマッシュによってダメージを受けると共に吹っ飛ばされ

「「ナパームブレス!!」」

さらに攻撃の最中にオーブメントを駆動させたエステルとヨシュアが放ったアーツを受け、さらにダメージを与えた!

「さ~て………今ので終わったかしら?」

火のアーツに包まれる敵を見ながらエステルは口元に笑みを浮かべ

「気を付けて、エステル。以前、戦った時もかなりの生命力だった!」

ヨシュアは警戒した様子で火柱に包まれている敵を睨んでいた。そして火柱が消えるとそこには全身火傷を負った敵が現れ

「―――――――――!!」

さらに叫び声を上げた!するとエステル達の上空に雷雲が発生し、一斉に雷が落ちて来た!

「させません!」

するとその時、エステル達の上空に戦闘を終わらせたフェミリンスが飛んできて、エステル達の頭上に巨大な結界を貼って防御した!

「………………」

一方邪竜の幼生はエステル達向かって突進して来た!

「グオオオオッ!!」

「!?」

しかしカファルーがクラフト――――紅蓮の翼を放って、怯ませ

「ハアッ!!」

続けてフェミリンスがクラフト――――ハイロウスピンを放って、邪竜の幼生の羽を消し飛ばした!すると羽が消し飛ばされた邪竜の幼生は落下を始めた!

「”あたし達”のとっておきを見せてあげる!ハァァァァ………とりゃあっ!!」

それを見たエステルは急降下して敵に近づき

「奥義!蒼流!桜花!聖炎華撃!!」

怒涛の連撃を放って大ダメージを与え

「これで………決めさせてもらうっ!はぁぁぁぁ!」

怒涛の連撃を放ち終わり、敵からエステルが離れると同時にヨシュアは数体の自分の分身達と共に敵に強襲し

「秘技・幻影奇襲(ファントムレイド)!!」

敵の全身をズタズタに切り裂いた!

「グオオオオオオオオオオオオ―――――――ッ!!」

そしてヨシュアが離れると同時にカファルーはSクラフト――――炎獣王の突炎撃を放って、敵を塵も残さず焼き尽くした!



「……………」

エステル達が邪竜の幼生に向かって戦っている一方邪竜の翼は自分達に向かって来るセリカ達に気づいたのか、翼からすざましい電撃―――肉体放電を放った!

「雷光!紅燐剣!!」

それを見たセリカは魔法剣技を放って相殺し

「消しとべぇっ!ルン=アウエラ!!」

「星芒よ、煌めけ!トゥインクル=スター!!」

ハイシェラとサティアは高火力の魔術を放って、大ダメージを与え

「枢孔!身妖舞!!」

セリカは一気に翼に近づいて飛燕剣を放って、翼全体に傷を作った!

「…………」

セリカ達の攻撃を受けた翼はなんと全身からすざましいエネルギーを放った!

「ハアッ!」

「フンッ!」

自分達に襲い掛かるエネルギーを見たセリカとハイシェラは剣で真っ二つにしてエネルギーを切り裂き

「………………」

サティアは自分の周囲に結界を展開して防いだ。そしてセリカ達は次々と攻撃を加え始め、翼もさまざまな強力な攻撃をしたが全て防がれると共にセリカ達の反撃によってボロボロになっていった。

「フム、後少しのようだの………」

敵の攻撃を回避したハイシェラが敵の傷ついた全身を見て呟いたその時

「セリカ!こっちは終わらせたわよ!あたし達も手伝うわ!」

邪竜の幼生との戦闘を終わらせたエステル達がセリカ達に近づいて来た。

「ああ!こっちも大分弱らせた!次で一気に決める!ハイシェラ、行くぞ!」

「うむ!行くぞ、我が永遠の好敵手よ!」

そしてエステルの言葉に頷いたセリカはハイシェラと共に敵に向かい

「「比翼!飛燕剣!!」」

協力技を放って大ダメージを与えると共に敵から離れた。

「フェミリンス!サティアさん!力を貸して!」

「ええ!」

「わかったわ!」

セリカとハイシェラの攻撃が終わると同時に叫んだエステルの呼びかけに頷いたフェミリンスとサティアは膨大な魔力や神気をエステルに送った。すると一対の光の翼だったエステルの背には巨大な6対の魔力の翼が現れ

「これで終わりよっ!!たぁっ!」

エステルは翼を羽ばたかせて天高くへと舞い上がって、棒を掲げた!

「浄化と!」

「裁きの!」

「「神槍よ!今顕れよ!」」

さらにサティアとフェミリンスは片手を空へと上げた。するとエステルの棒は天をも貫くかのうような巨大な神槍に変化し

「「「神技!ニーベルン・ヴァレスティ!!」」」

神槍となった棒を構えたエステルは突進して邪竜の翼の中心点に神槍を刺し

「行っけ――――――――ッ!!」

大声で叫ぶと共に神槍を輝かせ、戦場全体を輝かすほどの光の大爆発を起こした!



そして光の大爆発がなくなると、エステルが持っていた神槍は棒に戻ると同時にエステルの翼も一対の翼に戻り、邪竜の翼は完全に消滅していた!



~幻影城・終点5~



「セリカ様………御力を!黙示録の恩寵!!」

「フェミリンスの加護を!英雄領域の付術!!」

戦闘が開始されるとシュリとエクリアは魔術で仲間達にさまざまな能力の上昇を付与すると共に絶対防壁を付与し

「「………………」」

付与された絶対防壁は邪竜アラケールの両爪がそれぞれ放った魔術――――ティルワンの死磔と符術拡散の閃光を防いだ!

「「…………」」

そして両爪の周囲にいる幼生達は同時にエクリア達に向かい

「……………4部隊に分かれて各個撃破で行きます!ラピス様達は幼生の一体をお願いします!」

敵の戦力と自分達の戦力を考えて戦略を考えたエクリアはラピス達に視線を向けて指示をし

「わかったわ。リン、ティファ―ナ。行くわよ!」

「はい!」

「ハッ!」

指示をされたラピスは頷いた後、リンとティファ―ナと共に邪竜の幼生の一体に向かい

「じゃあ、私とナベリウスは右の爪を受け持ちます。ナベリウス、行こう。」

「………ん………手伝って…………」

リタはケルベロスを召喚し、背に乗ったナベリウスと共に邪竜の片爪に向かい

「左の爪は私とレシェンテ、シュヴェルトライテで担当するわ。もう片方の幼生は貴女達に任せるわ、マリーニャ。」

「わかったわ!シュリ、サリア!行くわよ!」

「はい!」

「はいです~!シュヴェルトライテ~、エクリア母様達をお願いしますです~!」

「………承知した。」

「行くぞっ!」

エクリアは再び指示をした後レシェンテとシュヴェルトライテと共に邪竜の左爪に向かい、マリーニャ、シュリ、サリアはもう一体の邪竜の幼生に向かった!



「………………」

自分に向かって来るラピス達を見た邪竜の幼生はクラフト――――玄武の滅鎌撃を放ち

「せいっ!白露の鎌撃!!」

襲い掛かる斬撃の衝撃波にはティファ―ナがクラフトを放って相殺した!

「水よ!!」

そしてラピスは魔術――――連続水弾・広範囲によって発生した無数の水弾を幼生に次々と命中させ

「剣に眠りし、命の炎よ………今ここに!」

リンは自分の武器に”聖炎”を纏わせ

「「ハァァァァ………!」」

ティファ―ナと共に武器を構えて向かって行った!

「………………」

それを見た幼生は口から猛毒のブレスを放ったが

「一刀両断!聖炎剣・剛!!」

リンが放ったクラフトによってブレスは炎と共に切り裂かれ

「この鎌、受け止められるか………4段攻撃!!」

「行くわ――――三段突き!!」

ティファ―ナとラピスが次々と放つ大鎌と斧槍の攻撃に幼生の身体は傷つき

「あたれ!聖炎剣・輪!!」

リンが放った聖炎を宿した一撃によって、片羽が燃やし尽くされた!

「……………」

そして攻撃を受け続けた敵は反撃をする為に、残った羽を羽ばたかせて上空へとあがり

「…………」

ラピス達を押し潰すかのように落下して来た!

「「「!!」」」

しかし攻撃に気づいたラピス達は散開して回避し

「槍に眠りし命の守護よ、ここに来たれ!奥義!蒼流………演舞槍!!」

「真なる焔よ、燃え上がれっ!!真なる焔の剣!!」

「ルクセンベールに伝わりし奥義………見せてやろう!ルクセンベール流奥義!双竜烈破!!」

「――――――――!?」

3人同時にSクラフトによる強烈な攻撃を放って、幼生を滅した!



「シュリ、サリア!後ろからの援護は任せたわよ!」

「はい!」

「はいです~!」

シュリとサリアと共に邪竜の幼生に向かったマリーニャは単騎で幼生に向かって行き

「…………」

それを見た幼生は突撃して来た!

「遅い!」

しかしマリーニャは自分に攻撃が当たる瞬間で回避した後、懐から短剣を出して投擲して敵の身体を傷つけ

「浄化の焔よ……邪を焼き尽くせ!贖罪の聖光焔!!」

「消えちゃってくださ~い!ケルト=ルーン~!!」

詠唱を終えたシュリとサリアがそれぞれ高火力の魔術を放って幼生に大ダメージを与え

「はいっ!と!まだまだ行くわよ………!」

マリーニャは一撃離脱を敵の周囲で何度も繰り返して、着実に敵の傷を増やして行った。

「……………」

マリーニャの動きに翻弄された幼生は混乱したかのように、頻繁に身体の向きを変えて攻撃を行ったが目にも見えぬ速さで動くマリーニャを捕捉できず、混乱していた。

「………マリーニャさん、下がって下さい!」

一方地面に巨大な魔法陣を発生させて長い詠唱をしていたシュリはマリーニャに警告し

「わかったわ!」

警告に頷いたマリーニャはシュリとサリアの所に戻って行った。マリーニャの様子を見た敵はマリーニャを追ったが

「こっちに来ないで下さ~い!イオ=ルーン!!」

サリアが放った魔術によって発生した純粋の大爆発によって、両羽は破壊され、地面に落下した!

「汝、その諷意(ふうい)なる封印の中で安息を得るだろう……永遠に儚く……セレスティアルスター!!」

「―――――――――!?」

そこにシュリの大魔術による聖光の雨をその身に受け、断末魔を上げながら消滅した!



「……………」

邪竜の右爪はリタ達が向かって来ると、爪にすざましい魔力を込めて振り下ろした!

「槍よ、飛んで。」

「………よけて………」

「グル!」

右爪の攻撃に対し、リタは神槍を飛行させ、ケルベロスに乗ったナベリウスはケルベロスを側面に跳躍して回避した。

「まさに必殺!白露の鎌撃!!」

そして回避したリタは巨大な右爪に広範囲の攻撃を放って、ダメージを与え

「ぽーん、ぽーん………」

「グルルル!」

ナベリウスはケルベロスのブレス――――ダークブレスト共に魔術―――ティルワンの死磔を放って、さらにダメージを与えた。

「……………」

一方攻撃を受けた右爪はすざましいエネルギーの閃光を放った!

「させません。」

自分達を襲うエネルギーを見たリタは光の簡易結界を展開して防ぎ

「ぼうぎょ………ぼうぎょ…………」

ナベリウスは自分とケルベロスに暗黒の結界をドーム型に展開して防ぎ

「………そのまま………突進………」

「グルルルルッ!!」

ケルベロスに指示をし、結界でエネルギーを防ぎながらケルベロスを突進させた!するとケルベロスが放った突進攻撃―――地獄の突進によって右爪の中心に風穴が空き

「生まれ変わったドラブナの力……見せてあげる!神槍憑依!!」

リタが放ったSクラフトによって、空いた風穴はさらに開いた!

「冥府の底に燃え盛る聖玉の彩光………贖罪無き罪は罰と化し…………裁きの時を呼び寄せる!…………ペイルフレアー……!!」

そしてナベリウスが放った大魔術による暗黒の炎によって、右爪は塵も残さず焼き尽くされ、消滅した!



「……………」

邪竜の左爪はエクリア達が向かって来ると、爪から魔術――――ティルワンの死磔を再び放ったが

「無駄だ。」

シュヴェルトライテがクラフト――――薙ぎ払いを放って、襲い掛かる闇を薙ぎ払った!

「「………………」」

そしてエクリアとレシェンテは同時に魔術の詠唱を開始し、それを見た左爪は魔術――――爆熱炎を放った。すると左爪からエクリア達に向かって炎が爆発を起こしながら向かって行った。

「荒ぶる神の雷よ………いざ、戦場に来たれ!!」

そこにシュヴェルトライテがクラフト――――アングリアハンマーによる強烈な雷の衝撃波で炎を相殺し

「ハァァァァァ…………!!」

飛行して左爪に近づ、クラフト――――五連聖印突を放って、左爪のさまざまな場所を貫いてダメージを与えた。

「「ルン=アウエラ!!」」

そこに魔術の詠唱を終えたエクリアとレシェンテが同時に同じ高火力の純粋魔術を放って、大ダメージを与えた!

「……………」

一方攻撃を受け続けた左爪は爪全体から膨大な魔力のエネルギーを溜めた後、解き放った!

「………………」

しかしシュヴェルトライテは片手で簡易結界を展開して防御しつつ、もう片方の手に持った神槍には膨大な魔力を溜め始め

「させない!…………」

「させぬわ!………ハァァァァァァ………!」

エクリアとレシェンテはそれぞれの魔力で簡易結界をドーム型に展開して防御し、そして簡易結界を展開しながらエクリアは次の魔術の詠唱を開始し、レシェンテは片手で結界を維持しながらもう片方の手に膨大な魔力や神力を溜め始めた。

「裁きを受けるがいい。ヴァルキリーストライク!!」

そして神槍に膨大な魔力を溜め終わったシュヴェルトライテは膨大な魔力のエネルギーを解き放った!すると左爪が出し続けるエネルギーはシュヴェルトライテが放ったエネルギーにジリジリと圧された後、エネルギーが呑みこまれた左爪はシュヴェルトライテが放ったエネルギーに命中し、大ダメ―ジを受けた!

「汝…………美の祝福たまわらば………我、その手法、紫苑の鎖に繋ぎとめん!アブソリュートゼロ!!」

そこに詠唱を終えたエクリアの大魔術によって、全身が凍結すると共に爪全身の一部が砕かれ

「塵になれ!エーテルストライク!!」



レシェンテが放った膨大な魔力や神力が込められた巨大な球体に命中すると共に起こった超越した大爆発に呑みこまれ、塵も残さず消滅した!



~幻影城・終点6~



「「光よ!我等を守りたまえ!防護の光陣!!」」

「イーリュンよ!ご加護を!アルテミスの祝福!!」

戦闘が開始されるとイリーナ、リフィア、ティナは魔術で仲間達のさまざまな能力を上昇させ

「全員、俺に続け!!」

リウイは大号令をかけて、全員の闘志を高めた!

「グオオオオオオ――――ッ!!」

そこに邪竜の頭は巨大な口を開けて猛毒のブレスを放つと同時に周囲から無数の魔力弾を発生させて、解き放った!

「「大いなる闇よ!ティルワンの死磔!!」」

しかしブレスはペテレーネとリフィアが同時に放った高火力の暗黒魔術が相殺され

「舐めるなっ!!」

「無駄ぁっ!!」

無数の魔力弾はディアーネが一瞬で自分の周りに発生させた無数の魔力弾と同時に放ったエヴリーヌのクラフト――――二連制圧射撃によって全て相殺された!

「「……………」」

一方邪竜の幼生達は邪竜の頭の攻撃が終わると同時にリウイ達に向かって行ったが

「雑魚は邪魔よ!冥府斬り!!」

「とっとと消えなさい!電撃剣!!」

カーリアンとファーミシルスが放った剣技によって一撃で身体を真っ二つにされて、消滅した!そして前衛のリウイ、カーリアン、ファーミシルス、ディアーネは同時に邪竜の頭に向かい、イリーナ、ペテレーネ、ティナは次の魔術の詠唱を開始し、エヴリーヌは上空へと転移して弓に矢を番えて攻撃の構えをした。

「光の剣を受けるがいい!エクステンケニヒ!!」

「それぇっ!!」

リウイとカーリアンは牙の部分を攻撃し

「連接剣のお味はいかが!?」

「死ぬがいい!宵闇の一撃!!」

飛行できるファーミシルスとディアーネは邪竜の眼の部分を攻撃し

「死んじゃえばぁっ!アン・セルヴォ!!」

上空に滞空しているエヴリーヌは遠距離攻撃を行って敵にダメージを与え

「これで!メル=ステリナル!!」

「聖なる炎よ!贖罪の聖炎!!」

「爆散するがよい!ルン=アウエラ!!」

ペテレーネ、イリーナ、リフィアは高火力の魔術を放って大ダメージを与えた!

「グオオオオオオオ――――――ッ!!」

その時、邪竜は雄たけびを上げた後再びブレスを吐いて近くにいるリウイとカーリアンを怯ませると共にダメージを与え、ファーミシルス、ディアーネ、エヴリーヌにはそれぞれ魔術―――レイ=ルーンを放ってダメージを与えると共に怯ませた。しかし!

「イーリュンよ、御力を!大いなる癒しの風!!」

仲間達の状況を見て放ったティナの治癒魔術により、リウイ達の傷は完全に回復し、リウイ達は再び猛攻撃を再開した。邪竜の頭の攻撃は激しく、歴戦の戦士であるリウイ達も傷ついていったが、ティナ、ペテレーネが次々と強力な治癒魔術を放って、リウイ達の傷を回復していき、決して途切れる事のないリウイ達の猛攻撃によって邪竜の頭は瀕死状態になったが、巨大な口を開けて超越した爆発を起こし、リウイ達に大ダメージを与えると共に怯ませた。しかし!



「ティナ………さん!」

「は………い!」

全身に伝わる痛みに顔を顰めながら呼びかけたペテレーネの言葉にティナも全身に伝わる痛みを耐えながら頷き

「「光と闇よ………今こそ一つとなり、命の奇蹟をここに!聖魔の癒風!!」」

協力治癒魔術――――聖魔の癒風を放って、リウイ達の傷を完全に回復した。

「キャハッ♪今度はこっちが倍返しする番だね♪全部………潰れろ!ゼロ・アンフィニ!!」

「我が魔槍………受けて見ろ!ゲイボルグ!!」

そして回復したエヴリーヌとディアーネは同時にSクラフトによる強力な遠距離攻撃を放って、邪竜の眼を滅し

「ファーミ、遅れるんじゃないわよ!」

「フン、それはこちらの台詞よ!」

「「白露の雷桜嵐!!」」

カーリアンとファーミシルスは協力技を放って、邪竜の牙を滅し

「――――我が深淵に眠りし光と闇の力よ………今こそ目覚めろっ!オォォォォ――――――――――ッ!!………ハァァァァァァ………!!」

リウイは全身からすざましい魔の力と神の力をさらけ出した後、武器を構え直して全身に膨大な闘気、魔力、神気を溜め始め

「これが余の真なる力!クロースシエル!!」

「神聖なる光よ集え!我が仇なす敵に裁きを!神域の光柱!!」

リフィアとイリーナは同時に強力な魔術を放って、邪竜の頭の半分を消滅させ

「我に秘められし真の力………全てを呑みこめっ!神魔の目覚め!!」

力を溜め終わったリウイは武器を振るって、神と魔の力が籠った衝撃波の津波を放った!

「グギャアアアアアアアアアアア――――――――ッ!!??」



リウイのSクラフト――――神魔の目覚めを受けた邪竜の頭は断末魔を上げながら塵も残さず消滅した…………!




 
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