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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第14話『Wの在り方/雅は渡航中』

 
前書き
今回から、設定と能力のみを出す世界が出てきます。 

 
一通りの戦いを終え、雅達は鳴海探偵事務所に入り一度座りコーヒーを飲んで身を落ち着かせ、翔太郎が話を切り出した。
「ところで雅。さっき言っていた400年戦っているって、どういう事だ?説明してくれ。」
「待ちたまえ翔太郎。ある程度の説明なら僕がしよう。まず、そもそも雅君は好きでそんな長い年月戦っている訳では無い。彼の戦いの秘密は彼の持つ本来の変身用ドライバーにある。」
「フィリップ、どうしてお前が知っているんだ?」
「簡単な話さ。これについては雅君達が僕達の世界に来たことに理由がある。今、僕達の世界に異変と危機が迫って来ている。それは僕達の世界が原因では無く、ある世界の崩壊が波及して来た結果だ。その結果、僕の『地球(ほし)の本棚』にも影響が現れ、今は異世界の地球の事も調べられるようになったんだ。」
「で、その崩壊した世界は、どんな世界なんだ?」
「翔太郎、君は話の流れで解らないのかい?雅君の世界さ。彼は自分の世界の影響が出ている世界を元に戻す為に戦っているのさ。」
「まっ、大体の流れは解った。で、なんで雅はそんな長い時間戦っているんだ?そもそも、雅はどう観ても高校生だ。数百歳の老人には見えないぜ。」
「それは先程も言ったように彼の持つドライバー、正式名称ディロードライバーに理由がある。」
「おい、雅のドライバーはディスペアドライバーだろ。何だ、そのドライバーは?」
「翔太郎、僕は雅君は異世界から来たと言った筈だ。その雅君が、僕達の世界の技術だけしか無いなんて事は無い筈だ。何故なら、僕達の世界に異世界へ渡る技術は無いからね。で、そのディロードライバーには世界を渡り使用者に強力な力を与える力があるが、とてもでは無いが釣り合わないデメリットがあるのさ。それは、使用者が立てた目標を達成出来ずに志半ばで倒れた時、ディロードライバーを所持した瞬間に世界が巻き戻ってしまうのさ。」
「それじゃあ──」
「ああ、雅君は自身の掲げた『大ショッカーを滅ぼし世界を救う』という目標を達成出来ず今もこうして戦い続けているのさ。さて、心境の方は雅君から直接聞こう。雅君、お願いできるかい?」
フィリップは一通りの説明を終え雅に詳しい事情を尋ねる。
「説明していただきありがとうございます。僕が戦い続けている目的は先程フィリップさんが説明してくれた通りです。ですが、その理由は、その信念はもっと別の所に在ります。それは、ここでは無い別の時間で皆さんに許されない程の事をしてしまいました。その罪も償うために、この信念を曲げる気は有りません。そして、僕が戦うもう一つの理由は、皆さんと、楽しく話したいからです。始めは、ただ僕の憧れていた人達と、仲良く平和に話せれば、そう思ってこの力を手にしました。ですが、そんな都合よく力は手に入りませんでした。この力の代償に、僕は自分の世界と家族を大ショッカーに奪われました。だから誓ったのです。この力で、僕の利己的な望みで手に入れた力で!誰かの平和を護ってみせると!そう誓い、今はこうして戦っています。フェイトにも、嘘をついてしまってごめんなさい。あの時、はじめましてなんて言って。本当は、繰り返す中で何度も逢って、何度も巻き込んで、何度も苦しめたのに、まるで何もなかったかのように近づいて。」
「いいよ。雅も、それだけ辛い思いをしたんでしょ?なら、そんなに思い詰めないで。」
雅の謝罪の言葉を聞き、フェイトは雅の手を握り締め、そう言った。
「フィリップさんが言ったように、このディロードライバーの力には、使用者の願いを叶えるまで、何度もやり直す力が在ります。一度、別の世界で一生を終えた時、僕は再びこの戦地に立たされました。だから、何度も戦っていますが、それでもディケイドに勝てません。無理を承知で頼みますが、僕に力を貸して下さい。」
雅は頭を下げる。
「あんな話の後だ。拒否出来る訳無いだろう。いいぜ、ところで何をすればいいんだ?」
翔太郎は雅に聴く。
「まず、今回の事件。レジェンダーズの黒幕ですが、ガイアメモリの流通組織、ミュージアムの元営業部所長の奥田十兵衛という男です。奴はレコードのメモリを持つ男で、目的は風都にガイアメモリをばらまく事です。」
「何だって!」
「それで、翔太郎さん達にお願いしたい事は、僕はこれから少しの間別の世界に向かいます。その間にフェイトと一緒にレジェンダーズの動きを抑えて下さい。」
「待って。雅が居なくなったらみんな雅の事を忘れちゃうんじゃ。」
「大丈夫。そのためのロードスラスターだ。」
雅はロードスラスターをフェイトに渡す。
「これはディロードの剣。これがこの世界にある間は僕は何時でも戻って来れるし、みんなも僕を忘れない。フェイト、頼めるか?」
「解った。ここは私に任せて、雅は行って来て大丈夫だよ。」
「解った。それでは翔太郎さん、フィリップさん。フェイトをよろしくお願いします。」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅はワールドワープのカードを使い世界を移動した。
「本当にディケイドそっくりなドライバーだな。」
翔太郎はそう言った。
「ところでフェイトちゃん、君は雅君の事をどう思っているんだい?」
フィリップはフェイトに質問した。
「どうって、優しい人だと思います。自分の事を捨てていて、私達の事を優先していて、誰かがいないと、まるで折れてしまいそうな。」
フェイトはそう返すが、
「そう言う話じゃ無い。君の世界は雅君の世界による異変に巻き込まれ、君は大事な親友を失った。そのはずだ。」
フィリップはそう返す。
「でも、それでも雅は今、私達の為に戦っています。私達は信じる事しか出来ません。」
フェイトは、フィリップの言葉に強く返答した。

その頃雅は、『超光戦士シャンゼリオン』の世界に居た。
「という事で、暁さんの内部に宿ったシャンバイザーと、現在クリスタルベースで待機している超光騎士の写真、これで撮らせていただけませんか?」
雅はシャンゼリオンの発明者、宗方猛に現金50万円を見せる。
「しかし雅君、これは我々の技術と私の全財産の結晶。流石に写真だけと言われても無理があるよ。」
宗方は拒否する。
「そうですか。すみません、こちらもこれ以上は生活に関わるので出せませんが。」
そう言って雅は更に50万円を取り出した。すると、
「100万!順当割で一人25万、いいね~。解っているじゃん。宗方のおっさん、これでいいでしょ。」
シャンゼリオンに燦然(変身)する涼村暁は一人納得した。
「それなら、シャンバイザーの撮影に対してこの金額でどうでしょう?」
雅は更に交渉を持ち掛ける。
「雅君、君のシャンゼリオンに対する熱意はよく解った。いいだろう。」
雅の交渉に宗方はついに了承した。
「ありがとうございます。そうだ。実は僕の居候先の娘さん達が梅干しをどうぞと言っていました。今からこれでも食べませんか?」
雅は礼を言い、梅干しを取り出した。
「雅君、俺は今モーレツに感動している!暁も君くらい真面目ならどれだけ嬉しいことか。」
宗方の部下の一人、速水はそう言いながら梅干しを食べる。
「それにしても、ザ・ブレイダーはどこに居るのだろう。」
雅がそう言うと、速水は立ち上がり、
「誰かが俺を呼んでいる!バァージョンアップ!」
そう叫び緑の戦士、ザ・ブレイダーに変身した。
「まさか雅君、君はこの事も!」
宗方は驚き、
「ええ、その通りです。」
雅はそれをディロードライバーの撮影機能でシャンバイザーとシャンゼリオンと共に撮影し、ライドカードをを制作する。
「では、こちらの用事は済みましたので。」
雅はそう言って涼村探偵事務所から去り、ワールドワープで別の世界に移動した。

その頃、翔太郎達は─
「フィリップ、雅の言っていたレジェンダーズの情報、間違いは無いか?」
「翔太郎、検索の結果では間違い無い。雅君の言っていた事は本当のようだ。どう対策をするつもりだい?」
「とりあえず、照井も来たし、これから話す所だ。」
翔太郎は竜の到着を確認しフィリップを呼び戻した瞬間、一人の老人が鳴海探偵事務所に入って来た。
「ここが、鳴海探偵事務所か?」
老人は翔太郎に尋ねる。
「ああ、そうだが?」
翔太郎がそう言うと、
「気をつけるんだ翔太郎!奴が奥田十兵衛だ!」
フィリップはそう叫ぶ。
「何だって!」
翔太郎は驚く。
「流石は来人様。地球(ほし)の本棚もしっかり機能していますね。だが!」
奥田はガイアメモリを取り出す。
〈レコード!〉
奥田はレコードメモリを使い、レコードドーパントに変身した。
「やべえ!フィリップ、照井、行くぞ!」
〈ジョーカー!〉
「言われなくても!」
〈トライアル!〉
「翔太郎、相手はきっと強敵だ。エクストリームで行こう。」
「オーケー。」
「「「変身!」」」
〈エクストリーム!〉
〈トライアル!〉
翔太郎とフィリップはダブルの最強形態、サイクロンジョーカーエクストリームに、竜もアクセルの最強形態のアクセルトライアルに変身。アクセルトライアルは高速で行動するが、
「クロックアップ。」
レコードドーパントはそう言うと音速で動きアクセルトライアルを相手に終始優勢に戦い変身を解除させてしまう。
『検索出来たよ、翔太郎。奴はかつての仮面ライダーの戦闘を記録していたらしく、仮面ライダーの技が全て使えるようだ。』
「マジかよ!一気に決めるぞ!」
ダブルは話し合い、プリズムビッカーに四本のガイアメモリをセットする。
〈サイクロン!マキシマムドライブ!ヒート!マキシマムドライブ!ルナ!マキシマムドライブ!ジョーカー!マキシマムドライブ!〉
「『ビッカー!ファイルイリュージョン!』」
ダブルは必殺技の光線を放つが、
「ビッカー、ファイルイリュージョン!」
レコードドーパントは同じ技を放ち相殺させる。

その頃、雅は『強殖装甲ガイバー』の世界で戦闘を始めていた。
獣化兵(ゾアノイド)がこんなに!雅君、一緒に闘おう!ガイバァー!」
この世界の主人公、深町晶は生態装甲のユニット、ガイバーを纏う。
「解りました。シグナム、力を貸して下さい!レヴァンティン、セットアップ!」
【CHANGE RIDE-LAEVATEIN-】
雅もレヴァンティンを起動させて騎士甲冑を纏う。
「行きましょう!紫電、一閃!」
「はい!食らえ、胸部粒子砲(メガスマッシャー)!」
雅は紫炎の斬撃で、ガイバーⅠは胸部装甲を開放して放つ砲撃で敵を倒して行く。

「さて、仮面ライダーもこれで終わりだ。キングストーンフラッシュ。」
レコードドーパントは強力なビーム攻撃を放ちダブルを変身解除させ、フェイトも戦闘不能に陥ってしまう。
「さらばだ。仮面ライダー。」
レコードドーパントは去って行った。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
レジェンダーズはついに、真の目的のために動き出す。雅は、この世界の希望を紡げるのか!次回『Wの在り方/お前の罪を数えろ!』これで決まりだ! 
 

 
後書き
世界観説明
超光戦士シャンゼリオン:闇次元が住める環境ではなくなり地球に住み着こうとしている怪物、ダークザイド。それを迎え撃つためにS.A.I.D.O.Cはクリスタルパワーを作り戦おうとするが、偶然にもその力を取り込んだのはしがない探偵事務所の探偵、涼村暁であった。かくして、バブル期の遺物のようなヒーローと人間界にストレスを感じる怪物の戦いが始まった。

強殖装甲ガイバー:ある日火山が噴火し、小さなユニットが流出した。その正体を知らなかった高校生、深町晶はそのユニットに接触。そのユニットは深町の肉体と融合し生態装甲、ガイバーⅠが起動。それを狙うクロノスとの戦いが始まる。


雅によるあとがきコーナー
雅「しかし、作者は今回加筆し過ぎだろ。確かアットノベルス時代は1850文字程度だから2.5倍位に増やしたのか。とりあえず、次回もよろしくお願いします。」 
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