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東方緑兵物語

作者:修羅さん
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終わりの始まり

 
前書き
はい、という訳で初めての小説投稿です(厳密には二回目、一回目はタイトル作っただけで終わりました)
至らない点で溢れかえっている上に展開が早い気もしますが暖かい目で見守ってやってください 

 
N国某所

俺、渥美純は今生きている この乾いた大地を足で踏み締めている

「うーーん…今日も快晴だな、こんな日は洗濯物がよく乾きそうだ」

そう言って大空を見上げる、大空には雲一つ無く見えるのは太陽と、白い軌跡を描きながら大量に落ちてくる

ヒューーーン
ドゴオォォオォン‼︎

迫撃砲の嵐だった
なぜ俺がこんな危険地帯にいるかと言うと、何を隠そう俺は軍人なんだ、軍人と言っても日本の自衛隊なんだけどね
まあ、とにかくここ最近で日本に対しての某国のゲリラからの襲撃が急激に増えた、その対応に追われて全国の自衛隊がフル出動って訳
んで、俺はゲリラからの攻撃が一般市民に及ばないようにこうして日本の安全地帯とゲリラがいる地域の境目にいる訳なんだ
そして運悪くたった今ゲリラの攻撃を受けている真っ最中って事だね

「まじかよ…HQ HQこちらエコー、ゲリラからの襲撃を受けた!増援お願いします!」
「こちらHQ了解、5分後に増援を到着させる」
「エコー了解…全く、なんでこんないい日に攻めてくんだよ、さて、奴さんはどこだ?」

俺は身を屈めて堀から頭を少しだけ出す、すると俺の顔のすぐ真横を銃弾が飛んで行った、これは危険だと思いすぐに身を隠す

「あっぶね、今のはマジで危なかったな、しかしどうする?向こう側にはもう俺の位置がバレてる」

敵が撃ったたった1発の弾丸が俺の真横を通った、これはもう敵に位置はバレてると取ってもいいだろう、そうすると今度は俺のするべき行動だ、次顔を出せばほぼ確実に俺の頭の中を銃弾が貫通するだろう

「…万事休す…か?、こうなったらやけくそだな、こっちにも一応武器はあるんだし、一方的に殺られるのは嫌だな」

俺は覚悟を決めて傍に置いてあった89式小銃に手をかける、弾もMAX30発入っている
せめてあの世に行くなら敵も一緒に…
俺は銃をフルオートに切り替えて堀から身を乗り出しゲリラに向けて発砲する

「うおぉぉぉおお‼︎」

パパパパパパパパンッ‼︎
俺のいきなりの行動にはゲリラもさすがに予想外だったらしく、一瞬たじろいでいた
そのおかげで俺の方に弾は一発も飛んでは来なかった、なら今がチャンスだ
俺はフルオート射撃したまま銃を横に薙ぎ払うように水平撃ちをした、大部分の弾は何にも当たらずにそのまま何処かへ飛んで行くが何発かは敵に当たったらしく複数の人間が痛みを感じてる素振りを見せていた

「よっしゃぁ!ざまあ見ろ!」

俺は一瞬敵を退けた事に喜びを感じていた、そしてまだ立っている敵に対して銃弾を浴びせようとするが弾が切れていた、俺は安全に弾を変えるべくもう一度堀に身を隠す、そして空になったら弾倉を捨て新たに弾の入った弾倉を銃に装填する
このまま放っておいても味方の応援が来るまでは耐えれるだろう、だが、少しでも敵の戦力を削いでおいてこした事は無い俺はそう思い残っている敵を倒す為に堀から身を乗り出そうとした、だがその時上空から空を切るような高い音が聞こえた、空を見上げると俺の目に映ったのは敵が放ったであろう迫撃砲弾だった、そしてその迫撃砲弾の着弾地点はこの堀の中だ、仮に今からこの堀の外に出ようとしても恐らくは俺が脱出するよりも遥かに速く砲弾が堀を吹き飛ばすだろう、つまりはゲームオーバー、詰みの状態だ、
その事を俺の頭が理解した瞬間今更のように俺を恐怖が支配した、まだ死にたく無い、それだけが俺の頭の中に響く、だがどうする事も出来ない…このまま死を受け入れる事しか俺には出来なかった
あと1秒もしない内にあの砲弾は俺の体をバラバラに砕くだろうな、死ぬ間際にもこんなくだらない事って考えれるもんなんだな、もしかしたら恐怖で頭が狂ったのかもしれないな、あーぁ
、誰でもいい、神様でも悪魔でも、妖怪とかでも俺を助けてくれないかな…そんな事を思いながら俺は恐怖のあまり気を失っていった、最後の最後で痛みを感じずに済みそうだ、そして俺は完全に意識を手放した、誰かに襟首を引っ張られるという奇妙な感覚を感じながら…

???

「…間一発だったわ、もう少し遅ければ死んでいたわね」
「……本当にこの者がこの幻想郷を護る者なのですか?私にはそうは見えませんが…」

暗い何処かで気を失っている純を見下ろす二つの影があった、一人は紫色の服に身を包んだ金髪の女性、もう片方は狐の様な尻尾を生やした女性だった

「あら、私を疑うのかしら?私悲しいわ」
「い、いえそう言う訳ではありません、申し訳ございません、紫様…」
「別に構わないわ、それに私も最初は疑ったわ、けど彼からの反応を見ると彼で間違いないわね」

紫と呼ばれた紫色の服を着た女性は不敵に笑いながら純を見る、その目はまるで何かにすがる様な目つきだった

「紫様、彼はすでに能力に目覚めているのですか?」
「いいえ、まだ目覚めてはいないわ、彼が能力に目覚めるのはもう少し時間がかかりそうね」
「…そうですか…間に合うのですか?運命の日までに…」
「間に合わせるのよ、何としてもね、そうでなければ幻想郷が滅んでしまうわ…さてそろそろ時間ね、藍頼んでおいた物を用意しておいてちょうだい」
「わかりました、紫様…」

藍と呼ばれた尻尾を生やした女性は闇に溶けるようにその姿を消した、紫はそれがいつもの事の様に見送ると再度純を見た

「さて、貴方はすでに死んでいたであろう存在、その命、この幻想郷を救う為に奮闘してちょうだい、そして、ようこそ幻想郷へ」
 
 

 
後書き
はい、とりあえず幻想郷に入る前まではとりあえず持って来ました時系列的には紅魔より若干前に純君を投下する予定です、あと誤字等その他もろもろがございましたら感想の方からお願いします、では今回はこの辺で失礼します
 
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