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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第54話

~ベルゼビュート宮殿~



「……………」

セリカ達が向かった魔神―――アガチオンは自分に向かって来るセリカ達に魔術―――轟雷を放った!

「フッ!!」

しかしセリカが雷を宿した飛燕剣――――雷光身妖舞を放って相殺した!

「ま、魔術を剣技で相殺するなんて………」

「信じられない事をするな………」

その様子を見たリースとアドルは驚いた。

「フェミリンスの加護を!戦女神の付術!!」

一方エクリアは魔術でセリカのさまざまな能力を大幅に上げ

「燃えるがいい!爆裂火球!!」

リ・クアルーは魔術を放った!

「…………」

しかし敵は自らの身体から放電する技――肉体放電を放って、自分に襲い掛かる炎の球を消滅させ、鋭い爪を構えて素早い動きでセリカに襲い掛かった!

「……………」

それを見たセリカは自分に襲い掛かる敵を静かに見つめていた後、残像を残しながら回避をし

「断ち切る!!」

剣技―――紅燐舞華斬を放って、敵の片腕を斬った!

「――――――!?」

片腕を斬られた敵は悲鳴を上げ

「ハァァァァッ!ブレードラッシュ!!」

「行け!………インフィニティスパロー!!」

その隙を狙うかのようにアドルとリースがクラフトを放って追撃し

「メルカーナの轟炎!!」

「隙は見逃さない!イオ=ルーン!!」

さらにリ・クアルーとエクリアが魔術を放って大ダメージを与えた!



「……………」

しかし敵もやられっぱなしではなく、口から雷の球をいくつものセリカ達に放った!敵の攻撃に気付いたセリカ達はそれぞれ回避行動をとった後

「殲鋼!双肢乱!!」

セリカが剣技を放って、さらに大ダメージを与えた!

「終わりです!!」

「ハアッ!!」

それを見たリースとアドルが強襲したが

「…………」

「きゃっ!?」

「ぐっ!?」

敵はクラフト―――肉体放電を放ってリース達にダメージを与えた!

「………癒しの風!!」

それを見たリ・クアルーは治癒魔術でリース達の傷を回復し

「…………」

一方敵はリース達に襲い掛かった!

「させん!!」

しかしリ・クアルーが連接剣を振るって牽制し

「降り注げ!炎の槍!スパイラルフレア!!」

リースがアーツを放って敵を怯ませ

「時の牢獄に囚われろ!タイムストップ!!」

アドルが魔法を放って敵の動きを完全に止めた!

(セリカ、止めだの!)

「ハアッ!!」

ハイシェラの念話を聞きながらセリカはハイシェラソードで敵を真っ二つにして消滅させた!

「………終わったか。」

(フム。他の連中はどうだの?)

敵の消滅を確認したセリカは剣を鞘に収めて静かに呟き、ハイシェラは呟いた。



「みんな、行くわよ!!」

ヨシュア達と共に魔神ラテンニールに向かったエステルはクラフト―――掛け声をかけて、全員の闘志を高め

「オオオオオオオオオオオオ―――――ッ!!」

ラグタスはクラフト―――荒ぶる戦意を使って、自分自身の能力を大幅に上げた!

「ドライブ開始…………」

一方ティオはオーブメントを駆動させ始め、さらに魔術の詠唱を開始した!

「おぉぉぉっ!!」

ヨシュアはクラフト―――魔眼で敵の動きを止めようとした

「キかん!!」

しかし敵には効果はなく敵は魔術―――レイ=ルーンを放った!

「グオオオオオオオ―――ッ!!」

一方カファルーもブレスを吐いて敵の魔術を相殺した!

「せいっ!!」

そしてエステルはクラフト―――捻糸棍を放ったが

「ハッ!!」

敵は武器を振るってエステルのクラフトを打ち消した!

「せいっ!!」

その時ヨシュアがクラフト――朧を放って、敵の背後に回って攻撃しようとした!

「テヤーッ!!」

「ぐっ!?」

しかし敵はクラフト―――薙ぎ払いを放って、ヨシュアを吹っ飛ばした!

「えい!エアロストーム!!………まだです!イオ=ルーン!!」

「オのれ!?」

一方オーブメントの駆動と魔術の詠唱を終えたティオはアーツと魔術を同時に放って、敵にダメージを与え

「フン!!」

「グオオオオオオッ!!」

「グッ!?」

ラグタスがクラフト―――加速襲撃で、カファルーはクラフト―――爆炎スマッシュで強襲して追撃した!



「とりゃぁぁぁっ!!紅燐撃!!」

「ハアッ!紅燐剣!!」

そこにエステルとヨシュアが並んでクラフトを放った!

「ナめるナッ!!」

しかし敵はクラフト―――玄武の地走りを放って相殺し

「滅せヨ!!」

「きゃっ!?」

「くはっ!?

続けてクラフト―――白露の鎌撃をエステルとヨシュアに放ってダメージを与えた!

「リカバーモード起動………もう、大丈夫です。」

その時ティオが身体の異常を取り除く回復フィールドを展開するクラフト―――エナジーサークルを放って2人の傷を回復した。

「こシャクなっ!!」

それを見た敵は再びクラフト―――玄武の地走りをティオ達に放った!

「させません。………守護の霧!!」

しかしティオが魔術を放った!するとティオ達を襲った衝撃波はティオ達をすり抜けた!

「嘘!?攻撃がすり抜けた!?」

「凄いな………霧の結界を作るなんて………まるで”幻惑の鈴”が使う技のようじゃないか………」

一方それを見たエステルとヨシュアは驚いた。

「………幻影の魔術は一番得意な魔術ですから。」

驚かれたティオは口元に笑みを浮かべて呟いた。



「グオオオオオッ!!」

「グアッ!?」

カファルーは敵が攻撃した隙を狙い、クラフト―――紅蓮の翼を放ってダメージを与え

「オォォォォォッ………!」

ラグタスは両手に闘気の球を集束させ

「マックス・エクステンション!!」

集束させた闘気の球を放った!

「ガアアアアッ!?」

ラグタスが放った闘気の球を放って爆発させる奥義にしてSクラフト―――マックス・エクステンションを受けた敵は悲鳴を上げた!

「エステル!」

「うん!」

敵の様子を見たヨシュアはエステルに呼びかけた後

「「奥義!太極無双撃!!」」

「ギャアアアアアッ!?ナゼ……………!」

コンビクラフトを放って、大ダメージを与えた!今までの攻撃により敵は地面に膝をついた!



「ふ~………さすが魔神ね………手強かったわ~。」

「カファルーやラグタスの力がなければ、勝つのは難しかっただろうね。」

敵の様子を見て安堵の溜息を吐いたエステルはヨシュアやティオと共に敵に近づいた。

「………安堵するのもいいが、止めをさして他の者達を援護するぞ。」

一方ラグタスは静かに敵に近づいて行って、武器を構えた。

「いヤだっ………こんな所デ………ヤット………復活したノニ………うぅぅぅぅぅ………!………こんな所で死ネン………!元の姿ニ……戻ってモいないノニ………!」

ラグタスの様子を見た敵はラグタスを睨んで唸り、涙を流して身体を引きずらせながら後ずさっていった。

「あ……………………」

敵の様子を見たティオは思わず声を出した後、考え込みそして

「ティ、ティオちゃん!?」

「下がれ、ティオ!危険だっ!!」

静かに敵に近づいて行き、その様子を見たエステルは慌て、ラグタスは警告した。

「ナンダ………貴様ハ………!」

「…………貴女の自分の知らない所に連れてこられ……”生きたい”という気持ち………私はわかります。………かつて私も同じ気持ちを抱いていたんですから。」

「ティオ………?」

敵の言葉に静かな口調で答えるティオにヨシュアは不思議そうな表情をした。

「…………闇の息吹!!」

そしてティオは魔術で敵の傷を少しだけ回復した。

「………ナゼ………我の傷ヲ………」

「…………私達は貴女を討伐する為に戦った訳ではありません。………先に進む為です。貴女に戦う意志がないのでしたら、私達も貴女と戦うつもりもありません。ですから、貴女は自分の好きな所で”生きて”下さい。」

「………………………」

ティオの話を聞いた敵はティオを見つめてその場で考え込んだ後

「………我ニ情けナド無用………!ダガ………貴様に借リがデキテしまったのは事実……………………」

ティオを睨んで呟き、そしてその場で目を閉じて自分自身に魔力を纏った。すると敵―――ラテンニールはやがて光となり、光はティオの右腕に近づいた後、光は腕輪となってティオの右腕に装着された!

「え…………」

「嘘!?まさかティオちゃん………!」

「”魔神”と契約したのかい!?」

それを見たティオは呆け、エステルとヨシュアは驚いた。

「………………えっと…………確か名前はラテンニール………でしたね?………ラテンニール!!」

一方ティオはラテンニールの名を呼んだ!すると腕輪から光の球が出て、そこから先ほど戦ったラテンニールが現れた!

「あの………どうして私と契約を?」

「………借リを返す為ダケダ。貴様とナレアウつもりはナイ。”闇”ノ加護を得ているようダガ貴様ハ所詮”人間”。たかだか6,70年グライは付き合ってヤル。」

ティオの質問にラテンニールは答えた後、すぐにティオが装着している腕輪に戻った。

「凄いわ、ティオちゃん!まさか魔神と契約するなんて………!」

「ティオの優しさがきっと先ほどの魔神に伝わったんだろうね。」

「はあ…………ただ、私は本来皆さんのような戦闘を常日頃する訳じゃありませんから、私では宝の持ち腐れだと思いますし………守護をしてくれる人はラグタスだけで十分なんですけど。」

「フッ。まあ、好意は遠慮なく受け取っておけ。」

エステルははしゃぎ、ヨシュアは優しい微笑みを浮かべてティオを見つめ、ティオは戸惑った様子で呟き、ティオの言葉を聞いたラグタスは口元に笑みを浮かべて言った。



「ルリエンよ!私達に守りの加護を…………!防護の聖域!!」

リウイ達と共に魔神サブナクに向かったシルフィエッタは魔術で自分達の防御能力を高め

「行きます………錬剣……………!!」

マーリオンは魔術でリウイの攻撃力を上げた!

「……………」

一方敵は連続でリウイに殴りかかった!

「…………」

しかしリウイは敵の攻撃を見切って、冷静に回避し

「フッ!!」

敵の隙を見つけて、レイピアを斬り上げて攻撃し

「ハアッ!!」

さらにセオビットが敵の背後に回ってかつてリベル=アーク攻略の際、ウィルに作ってもらいそのまま使い続けている”魔剣グラム”で敵の背中を斬りつけた!

「…………………」

背中を斬られた敵は振り向いてブレス――ストーンブレスをセオビットに放ったが

「遅いわよ!」

セオビットは翼で飛びながら回避した!



「水の精霊よ!力を貸して!デネカの大海!!」

「水よ………!デネカの津波!!」

そしてシルフィエッタとマーリオンの魔術が敵に命中し、敵は怯んだ!

「フフッ………いい事を思いついたわ♪…………深淵剣!!」

それを見たセオビットは凶悪な笑みを浮かべた後オーブメントを駆動させ、そしてクラフトを放って攻撃し

「メーテアルザ!!」

リウイは魔法剣を放って、追撃した!そしてセオビットのオーブメントの駆動が終わり、セオビットはアーツを放った!

「それっ!サンダーシクリオン!!」

「―――――!?」

セオビットが放った雷のアーツにより、全身濡れていた敵は感電して悲鳴を上げた!

「よし………今の内に一気に決めるぞ!エクステンケニヒ!!」

それを見たリウイは号令をかけ、クラフトを放って追撃し

「溺水………!………ジアークタイタニス………!!」

マーリオンは魔術とアーツを順番に放ってさらに追撃し

「雷の精霊よ!力を貸して!贖罪の雷!!」

シルフィエッタも続くように魔術を放って追撃した!

「…………………」

一方敵はシルフィエッタに狙いを定め、口からすざましいエネルギー―――光分子砲を放った!

「!!」

それを見たシルフィエッタは驚きのあまり、身体の動きが止まった!そしてエネルギーはシルフィエッタに向かって行ったが

「ハアッ!!」

リウイがシルフィエッタの前に移動した後、闘気と魔力を込めたレイピアでエネルギーを真っ二つにした!



「あ、ありがとうございます………」

自分が庇われた事に気付いたシルフィエッタは戸惑った表情でリウイに礼を言った。

「気にする必要はない。当然の事をしたまでだ。」

「…………………」

自分に背中を向けて、敵を警戒しているリウイの言葉を聞いたシルフィエッタは困惑した表情で見つめていた。

「………………」

一方敵は口から次々と魔力の弾をリウイに向けて放ったが、リウイは全てレイピアで捌いていた!

「潰れなさい!氷垢螺の氷柱!!」

「行きます………!ダイアモンドダスト………!!」

敵がリウイに魔力の弾を放っている隙を狙って、セオビットとマーリオンは魔術やアーツで攻撃してダメージを与えた!

「オォォォォ…………!!」

一方リウイはレイピアにすざましい闘気を収束し

「受けよ!我が奥義!」

敵に神速で近づいた後、渾身の踏み込みでフェヒテンカイザを放った後、最後に強烈な突きを敵の心臓の部分に命中させ

「フェヒテンガロ!!」

零距離でレイピアに溜めた闘気を大爆発させた!

「―――――――!?」

フェヒテンカイザを放った後、零距離で闘気を大爆発させるフェヒテンカイザの強化Sクラフト―――フェヒテンガロを受けた敵は悲鳴を上げながら、吹っ飛ばされた!そして吹っ飛ばされた敵は何と自爆した!そして自爆による衝撃波がリウイ達を襲った!

「チッ!!………魔血の目覚め!!」

それを見たリウイは舌打ちをした後Sクラフトを放って、衝撃波を相殺しようとした!しかしリウイが放ったSクラフトは普段は溜めて使う技の為、すぐに放った影響により範囲が普段より狭まっており、前方は相殺されたが相殺しきれてなかった衝撃波はシルフィエッタの目の前でぶつかって、爆発を起こした!

「キャアッ!?」

爆風を受けたシルフィエッタは悲鳴を上げた!するとその時、シルフィエッタの足元に床が抜けおち、大穴ができてしまい

「キャアアアアアア――――!?」

シルフィエッタは大穴によって落下した!



「母様――――!!」

それを見たセオビットは血相を変えて、シルフィエッタが落ちた大穴に飛び込んだ!

「お願い!間に合って………!!」

大穴に飛び込んだセオビットは必死で翼を動かして、落下して行くシルフィエッタに近づき

「セ、セオビット!?どうして………!」

なんとシルフィエッタを抱き締め、抱き締められたシルフィエッタは驚いてセオビットを見つめた。

「よかった………母様が無事で………」

一方セオビットは安堵の笑みを浮かべたが、その時背中に落ちてくる瓦礫が当たった!

「うっ!?………カハッ!?………………」



背中に瓦礫が当たったセオビットは呻いた後、シルフィエッタを抱き締めた状態で落下し、落下しながら咄嗟に態勢を変えてシルフィエッタを上にした後、落下した場所に溜まっている水面に叩き付けられ、気を失った……………


 
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