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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  天馬の追走

第一試合


青い天馬(ブルーペガサス)  一夜&ケイ
  VS
四つ首の仔犬(クワトロパピー) バッカス&ロッカー


「バッカスさん、ワイルドにやっちゃいましょう。
 このままじゃオラら・・・」

「なーに、俺は魂が震えりゃそれでいい。」

四つ首の仔犬(クワトロパピー)、どうなるか・・・。


「やるぞ、ケイ。」

「はい。一夜さん。」

一夜さんの言葉にケイさんは返事をする。

『それでは4日目第一試合!!開始!!』


ドォーン!!!


ゴングが鳴り、観客が一気に吹き上がる。

「だっはァー!!」

バッカスさんがいきなり攻撃をしてきた。

粘土の造形魔法(クレイメイク)、粘土(フォール)!!」

ケイさんは大きな粘土の壁を作り、防いだ。

「なんじゃこりゃ!?ねばねばする!!?」

「粘着性の高い粘土ですよ。簡単には剥がれません。」

「くっそぉ!!!」

「うむ。さすがだな、ケイ。だが・・・」




































「私もくっついてしまった。何とかしてくれ!」

「何してるんですか!?あんたは!!?」

一夜さんもいつの間にか、くっついていたのだった。

「取れましたぜ、バッカスさん!」

「おう!助かったぜ!」

「しまった!!」

いつのまにか粘土(フォール)から離れた事にケイさんは気づく。

「だっはァー!!」

バッカスさんがまた攻撃をしてきた。


ドスン!!


「ぐわぁー!!」

「ドリルンロックフォーユー!!」

ロッカーって人が体を回転させて、パンチや蹴りを放った。


ドガ、バキィ!!


「ごはぁぁぁっ!!!」

もろに喰らってしまったケイさん。

「ぐぅ・・・!」

「何とかしなければ・・・・・・やはり無理か!!メェーン!!!」

一夜さん・・・あんた本当に何やってるんすか・・・・・・。

「俺らにはもう後がねえからよ、勝たせてもらうぜ!!!
 ワイルドに!」

「壁にくっついた奴は後にして、まずはテメエから終わらすぜ。」

「くぅ・・・!」

「覚悟しろよ、デカいイケメン・・・いや、真っ赤イケメン!!」

「っ!!!」

「イケメンで身長高いクセに、
 女の水着見て真っ赤になる奴には負けないぜ!!!ワイルドに!!!」

「!!!!」

「い、いかん!!」

何か一夜さんが慌てている・・・?

「・・・好きで・・・」

「「?」」



































「好きで、赤くなってんじゃねんだよぉぉぉぉっ!!!!
 耐性が人より低いだけじゃ、ボケェェェェェッ!!!!」

ケイさんは、キレた。口調も変わっていた。

粘土の造形魔法(クレイメイク)、粘土ゴーレム!!!!」


ズドォォォォォン!!!


「「えっ・・・!?」」

闘技場の半分ぐらいの大きさの、上半身だけの大きなゴーレムが現れた。

「覚悟はできてるか・・・ああっ!!!」

スッゲェ怒ってる・・・・・・。

「やれぇぇぇぇっ!!!」

「か、かわすぞ!!」

「はい!ワイルド・・・」


ズドォーーーーーーーーン!!!


「ごはぁっ!!!」

「がはぁっ!!!」

ゴーレムの拳が予想以上の速さで攻撃し、
四つ首の仔犬(クワトロパピー)の2人はもろに受けた。


ドンッ!!!


2人は壁に激突し、気絶した。

「まだだぁぁぁっ!!!俺の怒りはこれで収まらないぞぉぉぉっ!!!」

「やめろ!ケイ!!!鎮静の香り(バルファム)!!!!」

「うおおおお・・・・・・・・・あれ・・・?」

一夜さんの魔法によって、ケイさんの怒りは収まった。

「俺・・・何してたんだけ・・・あ・・・。」

「理解したようだな、まったく。
 お前が1度怒るとこの私ですら手に負えん。」

「あぁー・・・すみませんでした、一夜さん。」

「うむ。それはそうと・・・早くこれを何とかしてくれ。」

「あ、はいはい。」

『き、決まったぁーーー!!!!バッカス&ロッカー戦闘不能!!
 勝者は青い天馬(ブルーペガサス)一夜&ケイのタッグだぁ!!!!』

「「「「「「「ワアァァァッ!!!!」」」」」」」

勝敗が決まり、観客が騒ぐ。



「やれやれ、ケイの奴、久々にキレたな。」

「でも今回それのおかげで、勝利はできたね。」

「最終日でも、この調子だといいけどな。」

「そうですね。」

こちら、青い天馬(ブルーペガサス)の方では、
残っていたメンバー達がそう言うのだった。



「あのケイという男・・・何度か会った事はあるが、
 一夜が手を焼くほどの実力者とは・・・・・・。」

「知りませんでしたね・・・。」

ケイさんの戦い、さらに一夜さんのあの言葉を聞いて、
エルザさんと俺はそう思うのだった。

































第二試合


蛇姫の鱗(ラミアスケイル)   リオン&ユタカ  
  VS
人魚の踵(マーメイドヒール)  カグラ&ミリアーナ





カンカンカン!!!


『ここで時間切れ!!!!試合終了!!!!この勝負引き分け(ドロー)!!!!
 両チームに5ポイントずつ入ります。』

引き分けとなったのだった。

「やっぱ強ェな、カグラ・・・。」

「まだ本気を出しているとも思えん。」

「毎年そうさ。カグラが本気になったトコなんて、
 誰も見た事ねーんだ。」

蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のリオンとユタカって人はそう言う。

「カグラちゃん、大丈夫?」

「問題ない。あのリオンという男、筋がいいな。
 これが試合でなく殺し合いであったならば・・・
 死んでいたぞ、ミリアーナ。」

「う・・・。」

何か、とんでもない言葉が聞こえたな・・・。

「もっと強くなれ。」

「・・・うん。」




























『興奮冷めやらぬ会場ですが、
 次のバトルも目が離せないぞ-!!!!』

ついに・・・来た・・・!

『7年前最強と言われていたギルドと・・・現最強ギルドの因縁の対決!!!
 妖精の尻尾(フェアリーテイル)ナツ&ガジルVS
 剣咬の虎(セイバートゥース)スティング&ローグ!!!!
 しかもこの4人は全員が滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)!!!!
 全員が竜迎撃用の魔法を持っているーーーー!!!!』

俺とウェンディ、ラクサスさんもだけどね。

「待っていたぜ、この瞬間を。」

「・・・・・・。」

『ついに激突の時ーーーーーー!!!!勝つのは妖精か虎か!!!?
 戦場に4頭の(ドラゴン)が放たれた!ァ!!!』

「ガツンとかましてこい。」

「やってくださいね。」

グレイさんと俺がそう言う。

『夢の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)対決!!!ついに実現!!!!
 間もなく、試合開始です!!!!』 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。
今回は早く出せましたが、結構短くしてしまいました。
予定通りにオリキャラのケイを出しましたが、
本当の所、もう少し活躍を出そうと思いましたが、
色々考えて、ここまでにしてしまいました。
また、ケイは普段は怒ったりしませんが、
今回の事の様に馬鹿にされると怒ります。
次回は4人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)対決です。お楽しみに!! 
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