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ガンドゥーラ

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第四章

「かえって頭が悪くなるな」
「ですね、NHKの学術番組ならまだいいですよ」
「夜の十時とか日曜の朝の報道番組とか酷いですからね」
「数が報道の数と違うと言われたら数の問題じゃないですから」
「仏像盗まれても仏教の教えで許せとか」
「ダイオキシンの報道でもありましたね」
「学者が嘘の学説出せば終わりだがな」
 普通にそうなるとだ、権田原は言った。
「しかしマスコミは違うからな」
「嘘報道しても捏造してもですね」
「全然責任に問われないですね」
「だから何度叩かれても同じことを繰り返す」
「そうなんですね」
「そうした連中なんだよ」
 マスコミ、特にテレビ業界のそれはというのだ。
「だからな」
「気をつけるべきですね」
「日本のマスコミについては」
「科学的知識もないから」
「下手に観たら馬鹿見ますね」
「そういうことだ、それでな」
 ここでまた話した。
「この街は時々だがな」
「時々?」
「時々っていいますと」
「面白い人達が来ていたりするんだ」
 こうした話もするのだった。
「これがな」
「っていいますと」
「どんな人達ですか?」
「まあ来てみればわかる、リビアもイスラム教国だからな」
 彼等が今いる国のことも話した、砂漠や日本のマスコミのことだけでなく。
「やっぱりそうした服だがな」
「イスラム伝統のターバンですね」
「女の人ならヴェール」
「昼の日差しと夜の寒気を防ぐ為に肌全体をゆっくりと覆う服ですね」
「ああした服ですよね」
「その服を着ているが他の服とは違うんだ」
 これがというのだ・
「それがまた面白いんだ」
「そういえばリビアも多民族国家でしたね」
「色々な部族の人いますね」
「そうした国でしたね」
「その人達の中でここにも来ることがある人達がいるんだ」
 こうスタッフ達に話す。
「これがな」
「といいますとどんな人達ですか?」
「それで一体」
「どんな人達ですか?」
「来ることがあるっていいますと」
「遊牧民でな」
 その彼等のことも話した。
「時々ここに来るんだ」
「ああ、遊牧民ですか」
「そういえばサハラにもいましたね」
「確かベルベル人でしたね」
「あの人達でしたね」
「ああ、そうだ」
 権田原はスタッフ達にその通りだと答えた。
「ベルベル人のトゥアレグ族の人達も来ることがある」
「サハラの南の方の人達ですが」
「ここに来ることもあるんですか」
「ここサハラの北の方ですが」
「そうなんですね」
「遊牧民だからね」 
 それでというのだ。
「ここまで来ることもあるんだ」
「駱駝や馬に乗ってですか」
「それで、ですか」
「ここまで来ることもある」
「そうなんですね」
「そうだ、それじゃあな」
 それならとだ、彼はスタッフ達にあらためて言った。 
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