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『Scrappy』

作者:零那
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『Precious』



どうしようもなく
汚れきった私を
拾ってくれた
貴方が居たから
生き続けれた

何のメリットも無い
被虐待児の私に
救いの手を
差し伸べてくれた
貴女が居たから
生き続けれた

死にたくなれば
俺が殺してやると
言ってくれた
同じ傷を持つ君が
居たから
生きてみようと
思ったんだ

大事な人が居て
大事な場所が出来て
守りたいモノが在る
ってのは幸せだった

強くなったと思った
勘違いだと
気付くのは遅かった

強くなるどころか
私は弱くなった
自分で解った

甘えたことなんて
1度も無かったのに
甘えてしまってる

最低だと気付いた
でも皆は
否定したんだ
違う、甘えるのは
悪い事じゃないと

解らなかった
甘える事は迷惑で
負担に成るものだと
思い込んでたから

甘え方のコントロール
巧く行かない
皆は笑ってたんだ
まるで幼子を
あやしてるかの様に


 
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