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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)

作者:sorano
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外伝~クロスベル帝国建国~ 第123話

12月26日、同日9:00―――





クロスベルに再び運命の日が訪れる日の朝……クロスベル領空内ではメルカバ玖号機と伍号機が合流して信号の合図をした後それぞれの行動を開始し、マインツ山道方面からはエルミナとミレイユ三尉率いる警備隊と警備隊に協力するマインツに住み着いている狼―――神狼の部隊に加えてヴァイス達の仲間である協力者達がクロスベル市に向かうと赤い星座の猟兵達が現れてエルミナ達に近づき始めた!



~マインツ山道~



「―――来たか。以前の戦いと比べる数は倍以上だが……その程度では絶対的な力を持つ我には勝てん。」

「すぐに滅してやろう!屑共が!!」

「我が忠誠を捧げる為に貴様ら全員、生贄となってもらうぞ……!」

近づいてきた猟兵達を見た竜族の女性―――エア=シアルは呟き、霊体の騎士――――クライス・ラナハイムは不愉快そうな表情で、ハーフエルフの騎士―――ラクリール・セイクラスは真剣な表情で猟兵達を睨んで叫んだ。



「―――作戦を開始する。クロスベル帝国軍、および神狼部隊………」

「「戦闘開始(オープンコンバット)!!」」

「イエス・マム!!」

「ウォン!!」

エルミナとミレイユ三尉の号令に警備隊員と神狼達は答えた後猟兵達に向かい

「この俺が相手をする事、光栄に思うがいい!屑共がっ!!」

「クロスベル皇帝、ヴァイスハイト・ツェリンダー親衛部隊隊長ラクリール・セイクラス………参るっ!!」

「竜の力、とくと見せてやろう……!」

クライス達も続くように向かって警備隊員達と共に猟兵達に向かって戦闘を開始して次々と猟兵達を殺害し始め

「ミレイユ!決して油断せず、状況に応じて指示をしなさいっ!」

「はいっ!!」

エルミナはミレイユに指示をした後ミレイユと共に警備隊員達に指示を始めた。



~東クロスベル街道~



一方東クロスベル街道でも赤い星座の猟兵達が待ち構え

「来たか………」

運搬車の屋根に乗って猟兵達を率いているガレスは近づいて来るヴァイス達を見つめて呟いて立ち上がった。

「――――迎撃を開始する。相手は白兵戦の達人どもだ。クーガーを出して距離を保て。」

了解(ヤー)!」

ガレスの指示に猟兵達は答えた後ヴァイス達に向かって突撃を始めたが

「―――メイメイ。指揮系統を混乱させるためにまずはご丁寧にも狙撃しやすい場所に陣取っている馬鹿を一人、撃ち落してやれ。」

「ハッ!隙は見逃さない!精密射撃!!」

ヴァイスの指示に頷いたエルフの女性―――メイメイは弓を引き絞って矢を放ち、放たれた矢はなんとガレスの喉元に突き刺さった!



「ガッ!?ば、馬鹿な………!?あの……距離で………狙撃……だと……!?」

襲い掛かる矢を見切れず、喉元に矢が突き刺さったガレスは信じられない表情をした後武器を落として運搬車から転げ落ち

「ガ、ガレス隊長!?」

それを見た猟兵達は慌てた様子で駆け寄ったその時!

「―――爆散せよっ!イオ=ルーン!!」

「ギャアアアアアアアアアアアッ!?」

「シグムント様…………申し訳……ありま……………」

エルファティシアが純粋魔術を放ってガレスや周囲にいる猟兵達の身体を爆散させて絶命させ、その事に気付いた突撃を始めた猟兵達は混乱をし始めた!



「―――今です!警官隊!銃撃で敵を怯ませない!!」

「了解!!」

そしてアルはサブマシンガンを連射しながら警官達に指示をし、指示をされた警官隊達は次々と銃やショットガン、ライフルで銃撃を始めて猟兵達を怯ませ

「クク……血湧き肉踊る展開だな。――――”戦鬼”と”鮮血の魔女”の力、とくと見せてやろうぞ、ベル!!」

「ハッ!!」

「ネネカも負けてられないぞ!!」

老人でありながら逞しい肉体を持つ男性―――ガルムス・グリズラーと人形の見た目でありながら意志を持つ存在―――ベル、そして獣人族の娘―――ネネカ・ハーネスは突撃し

「―――メンフィル帝国軍、ラギール商会部隊所属……突撃……!」

「最初の目標は赤い星座の殲滅です……!一人残らず殺しなさい……!」

「ハッ!!」

チキとエリザベッタの指示にメンフィル兵達は答えた後突撃を始め、メンフィル兵達に続くようにチキやエリザベッタも突撃して猟兵達との交戦を始めて次々と猟兵達を殺害し始めた!



「―――エルファティシア、アルフィミア、ミスティ、メイメイ、マルギレッタ!後方からの支援を決して絶やすな!!」

「ええ!」

「うむ!」

「「はい!」」

「ハッ!」

そしてヴァイスは後方からの援護担当であるエルファティシアを始めとした協力者達に指示をした後自分も突撃して猟兵達を次々と殺害し始め、エルファティシア達は魔術や狙撃で援護を始めた!



~クロスベル領空~



クロスベル領空では”メルカバ伍号機”がステルス機能を解除して姿を現した。するとオルキスタワー上空にいるクロスベル独立国の”切り札”であり、エレボニア帝国軍やカルバード共和国軍を撃退した人形兵器――――紫色の”神機(アイオーン)”がメルカバに向かって行き、攻撃を始めたがメルカバは結界に阻まれて攻撃を防ぎ、そしてアイオーンを引きつける為に去りはじめた!



~メルカバ伍号機・ブリッジ~



「………………………イースよ……………どうかこの船に守りの加護を……………!」

「ハハ……まさか空の女神(エイドス)御自らの加護を受けられるなんて、この船やオレ達にとっては生きていて2度と体験できないとんでもない光栄な出来事ですわ………総員!我らが主神、空の女神(エイドス)にオレ達の信仰の強さを知ってもらうでっ!!」

空いている席に座って全身から神気や聖気をさらけ出して祈りを捧げ続けてメルカバに結界を付与し続けているエイドスを艦長席に座って見ていたケビンは苦笑した後それぞれの席に座って操作をしているリース達に決意の表情で号令をかけ

「「「了解しました!!我等の大いなる女神、空の女神(エイドス)よ、今こそ我等の忠誠、そして信仰心をご覧あれっ!!」」」

ケビンの指示にリース達は頷いた後その場で強い祈りを捧げながら決意の表情で叫び

(姉さんまでこの時代に来ているんや……絶対に負けてたまるか……っ!そっちは任せたで、姉さん……!)

ケビンは決意の表情でスクリーンに映るアイオーンを見つめていた。



そしてメルカバ伍号機はクロスベルから離れた場所にアイオーンを引きつけ、そこにアイオーンが再び銃撃を始めたその時!

「――――ハアッ!!」

なんと背に光の翼を顕させたフェミリンスがメルカバの前に出て光を纏った槍で銃撃によるエネルギーを薙ぎ払った!

「―――”姫神フェミリンス”の力、思い知りなさい!傀儡の分際で”神”を騙る愚物が………!」

そしてフェミリンスは不愉快そうな表情で叫んだ後、メルカバ伍号機と共にアイオーンとの空中戦を開始した!



~西クロスベル街道~



一方西クロスベル街道では現クロスベル政権の軍組織である元警備隊であった”国防軍”の兵士や”結社”の人形兵器達が待ち構えていた。

「………北口と東口では戦闘が始まったみたいだな。」

「なあ………ヤバくないか?これでギュランドロス司令の部隊がこっちに攻めてきたら………」

待ち構えている兵士達が表情を青褪めさせたその時!

「ガッハハハハハハッ!よくわかってるじゃねえか!とう!!」

なんと騎乗したギュランドロスが馬を跳躍させて兵士達の目の前に現れ

「え―――――」

「な――――」

「オラアッ!!」

「「ガッ!?」」

ギュランドロスの薙ぎ払い攻撃に吹っ飛ばされて気絶し

「フフ、さっさと降参した方が身の為……よ!!」

「クスクス♪しかも”赤い星座”の猟兵を置いていないなんて、ビックリ……よっ!!」

「ディーターも兵士の采配が本当に下手くそだね………っと!!」

「ぐあああああああっ!?」

「ぎゃあああああっ!?」

ギュランドロスに続くようにルイーネとレン、パティルナが次々と強襲して兵士達に重傷を負わせた!



「ヒッ!」

「き、来やがった……!」

「は、早く装甲車で討ち取れっ!!」

それを見た兵士達は悲鳴を上げ、装甲車はギュランドロス達に砲口を向けたその時、砲撃が放たれて装甲車は爆発し、炎上し始めた!



「ば、馬鹿なっ!?」

「砲撃だと!?最新型の装甲車ではこんな事、不可能だぞ!?」

装甲車が破壊される様子を見た兵士達が混乱し始めたその時、”クロスベル帝国”の紋章が刻み込まれてあるラインフォルト社の最新型の戦車―――”アハツェン”に加え、”貴族連合”の主力である”機甲兵”達までもが次々と姿を現し始めた!

「なっ……!?」

「あ、あれはまさか………ラインフォルト社の最新型の戦車!?」

「し、しかも何なんだあの巨大な人形兵器は!?」

「ま、まさか”神機”か!?」

「ど、どどどどどど、どうやってあんな物、手に入れたんだよ……!?」

”アハツェン”や”機甲兵”を見た兵士達は混乱し始めた。



「ま、まさか警備隊だった俺達が”コイツ”を使える時が来るなんて……!夢みたいだ……!」

「しかもそれどころかこんな兵器まで俺達が使えるなんて……!」

「クロスベルが”国”になるのも後少しだな……!」

一方戦車や機甲兵の操縦席にいる警備隊員達は明るい表情をし

「気を抜くな!司令達が国を建てたらすぐに”コイツ”と共に二大国に戦争を仕掛けるんだ!国防軍との戦いは”アハツェン”や”機甲兵”を使った最初にして最後の実戦演習だ!国防軍との戦いで予め練習していた”アハツェン”や”機甲兵”の実戦技術を必ず物にしろ!」

「「イエス・サー!!」

そして隊長機である”シュピーゲル”の中にいる隊員の号令に答えた。



「――――貴方も存分に暴れなさい、”パテル=マテル”!!」

更にレンが叫ぶと”パテル=マテル”が空から急降下着陸して腕を振るって人形兵器を数体纏めて破壊し

「ヒ、ヒィィィィィッ!?」

「あ、新手の”神機”だとっ!?」

”パテル=マテル”を見た国防軍の兵士達は混乱し始めた。



「全員、ここが気合いの入れ所だっ!」

「とっととこいつらを片付けるよっ!」

「クロスベル帝国軍、突撃開始っ!戦車及び機甲兵は人形兵器及び装甲車を優先的に狙いなさい!」

「”パテル=マテル”!これよりギュランドロス皇帝率いる”クロスベル帝国軍”の援護をする!なお、敵兵は戦闘不能程度にとどめ、人形兵器並びに装甲車は完全破壊しなさい!!」

そしてギュランドロス、パティルナ、ルイーネはそれぞれの武器を天へと掲げて号令をかけ、3人に続くようにレンは大鎌を天へと掲げて叫び

「イエス・サー(マム)!!」

「―――――――!!」

号令に答えた警備隊員達は他の警備隊員達が操縦する”アハツェン”の部隊や”パテル=マテル”と共に戦闘を開始した!

~ウルスラ間道~



「つ、ついに西口でも戦闘が始まったそうだぞ……!」

「さ、さすがにこっちは大丈夫だよな……?」

一方ウルスラ間道では兵士達がそれぞれの顔を見合わせて表情を青褪めさせていたその時!

「カファルー!クーちゃん!」

「今こそ力を貸して――――”白水竜”クー!」

「グオオオオオオオオオ――――――――ッ!!」

「「ク――――――――――ッ!!」」

なんと国防軍が展開しているバリケードの目の前にカファルーと2体のクーが現れて咆哮を上げた!



「なななななななっ!?」

「ば、化物に竜が2体も……!?」

それを見た兵士達が混乱し始めたその時!

「朱雀!衝撃波!!」

「ぐあっ!?」

「ががっ!?」

エステルがクラフトを放って兵士達を怯ませた!そこに棒を装備したエステルの容姿に似た女性が飛び込み

「――――旋風輪!!」

「「ガッ!?」」

棒を回転させて兵士達を吹っ飛ばして気絶させた!そこに人形兵器達が二人に向かおうとしたが

「絶影!!」

「せーの!裂甲断!!」

ヨシュアとミントがそれぞれクラフトを放って人形兵器達にダメージを与えると共に怯ませ

「不浄なる者達に裁きを!天の裁き!!」

「来たれ、夏の嵐!ヘイルストーム!!」

そこにエイドスの容姿にそっくりな白き翼を生やした女性と雪のように真っ白な白い髪を持つ娘が放った魔術によって破壊された!



「な、なんなんだよ、奴等は……!?」

エステル達を見た兵士達が混乱したその時!

「ノイ、行くよ!」

「うん、任せて!」

「エレナ!」

「はい、アドルさん!」

「「アルス・ノヴァ!!」」

「「ブレイブラッシュ!!」」

「ギャアアアアアアアッ!?」

「グアアアアアアッ!?」

水色の髪を持つ少年剣士がお伽話に出てくる妖精のような姿をした小人と共に協力技を放ち、見事な赤毛の剣士は金髪の白を基調とした騎士装束を身に纏った女性と共に協力技を放って一瞬で多くの兵士達を戦闘不能にした!



「えへへ……まさかサティアさんがあたしと同じ棒術ができるなんてね♪」

一方エステルは自分の横で自分と同じ構えをしている自分の容姿と似た容姿である女性――――サティア・ブライト・シルフィルを見つめて嬉しそうな表情をした。

「フフ、だって私はお母さんが大好きだもの。大好きなお母さんにお母さんと同じ戦い方を習うのは当然でしょう?」

「う”………だからその呼び方は止めてって言ったでしょう!?アイドスさんといい、姉妹揃って前と比べると性格が色々とおかしくなってない!?」

「そんな事を言われても困るわよ。大体あの娘も前はあんな性格じゃなかったし。」

サティアに微笑まれた後表情を引き攣らせて怒鳴った後サティアと共に気を取り直し

「とっておきを見せてあげる!!とりゃあっ!」

「――――ブライト家直伝奥義!!ハアッ!」

エステルとサティアは全身に膨大な闘気を纏った後同時に回転しながら跳躍し

「「奥義!鳳凰烈波!!」」

「グアアアアアアアアアアアアアッ!?」

「ガアアアアアアアアアアッ!?」

2人同時に”鳳凰”の姿になって兵士達に突撃して闘気による爆発を起こして多くの兵士達を戦闘不能にし

「「……よし!」」

鳳凰の姿から戻った二人は互いの背中をあわせて棒を構え直した!



「わあ♪二人とも息ピッタリだね♪」

「ハハ、さすがは母娘だけあるね。」

それを見たミントは無邪気な笑顔を浮かべ、ヨシュアは苦笑した後戦闘を再開し

(エイドス)も頑張っているんだ………親の僕達も負けずに行くぞ、フィーナ、エレナ!」

「「はい、アドルさん!!」」

赤毛の剣士―――アドル・クリスティンの言葉にエイドスに似た翼の女性―――フィーナ・クリスティンと騎士装束の女性――――エレナ・ストダート・クリスティンは戦闘を再開し

「――――私達の子孫が頑張っているんだから、先祖の私達も頑張らないとね、ナユタ。」

「うん………ノイ、手伝ってくれるかい?」

白い髪の娘―――クレハ・レム・オルディーンに微笑まれた少年剣士―――ナユタ・ハーシェルは頷いた後小人―――ノイ・ステラディアに視線を向け

「勿論!私はナユタの”永遠の相棒”でクレハ様にお仕えしているんだから当然、私だって頑張るの!」

視線を向けられたノイは嬉しそうな表情をして力強く頷いた。

「――――行こう、ノイ、クレハ!遥か未来の世界中の平和を守る為に!」

「うん!」

「ええ!」

そしてナユタの号令に二人は頷いた後戦闘を再開した!



「「ク――――――――ッ!!」」

「グオオオオオオオオオオオ――――――――ッ!!」

「うわああああああああっ!?」

一方2体のクーとカファルーは暴れまくって次々と装甲車や人形兵器を破壊し始め

「クッ……!化物共を優先的に狙えっ!!」

「イ、イエス、サー!!」

兵士は唇を噛みしめた後指示をして兵士達と共に銃撃をしようとしたが

「フフ、ニル達の存在を忘れて貰っては困りますわよ!爆裂光弾!!」

「雷弾よ、降り注げ!爆裂雷弾!!」

「大地よ、我が矢に力を!大地の制圧射撃!!」

「ががっ!?」

「ぐあっ!?」

ニルとパズモ、テトリが放った降り注ぐ魔力弾や魔力の矢を受けて怯み

(――――未熟者共が!―――空牙!!)

「ぐっ!?」

「があっ!?」

さらにサエラブの強襲攻撃によって次々と地面に倒れて気絶した!

「ま、魔獣と異種族との人間の混成軍……!?」

「い、一体何なんだよ、奴等は……!」

魔獣と異種族、そして人間という見た事のない混合軍であるエステル達を見た兵士達は混乱した。



「――――ブライト家の絆と力、とくと見せてあげるわ!」

「――――戦意の無い者は今すぐ武装を解除しなさい!そうすれば痛い目には合わせないわ!」

「”星護騎士”ナユタ・ハーシェル!行くよっ!!」

「”楽園の紡ぎ手”ノイ・ステラディア!頑張るのっ!!」

「”冒険家”アドル・クリスティン!参るっ!!」

「”白騎士”エレナ・クリスティン!行きますっ!!」

その時エステルとサティアは同時に闘気を纏って棒を構えて兵士達を睨み、二人に続くようにナユタとノイ、アドルとエレナもそれぞれ闘気や魔力を纏って兵士達に武器を向けたり睨んだりして叫び

「――――”空の女神(エイドス)”の母神、”自由の女神”フィーナ・クリスティン。」

「――――”空の女神(エイドス)”の先祖にして”ミトスの民”クレハ・レム・オルディーン。」

フィーナとクレハは静かな口調で名乗り上げ

「「――――大好きな人達の為に共に戦いますっ!!」」

兵士達を睨みながら決意の表情で叫んだ!



「――――音に聞こえし”ブレイサーロード”の”守護者”達――――”六異将”の恐ろしさ、とくと見せてさしあげますわ!!」

エステル達に続くようにニルが連接剣を構えて叫び

「ア、アハハ……ただしくは”七異将”ですけどね。」

(フッ、相変わらず細かい事を気にする奴だな。)

ニルの叫びを聞いたテトリは苦笑し、サエラブは口元に笑みを浮かべた。

「ヒッ………!」

一方エステル達に睨まれた兵士達は悲鳴を上げて怯み

「今のサティアさん……まさに母親(エステル)そっくりになっているね………」

「さすがは血が繋がっている娘だけあるね♪ミントもお姉さんとして負けていられないぞ~!」

「ううっ………争いがあれだけ嫌いだったサティアがあんなに勇ましくなっているなんて………………昔のサティアを知っている身としたら複雑だわ………」

ヨシュアは冷や汗をかいて苦笑し、ミントは無邪気な笑顔を浮かべた後自分に気合いを入れ、パズモは疲れた表情で溜息を吐き

「「さあ――――行くわよっ!!」」

エステルとサティアは同時に号令をかけ、ヨシュア達と共に戦闘を再開した!



こうして…………北、東、西の出入り口では”六銃士”率いる”六銃士派”とチキとエリザベッタ率いるメンフィル兵達が激しい戦闘を繰り広げ始め……空では空の女神(エイドス)の祝福を受け続けているメルカバ伍号機が”姫神”フェミリンスの援護射撃を行いながら”神機(アイオーン)”との戦闘を開始し………そして南口では時を超え、集結した英雄”ブライト”の一族達が激しい戦闘を繰り広げていた………! 
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