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μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜

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第3話 スクールアイドル

どうだった?初日の音乃木坂は」

「ん〜?どうって.....」

俺は箸を止めて質問の意味を問い直す

「いい学校だね〜とか廃校勿体無いな〜とか、あるじゃない」

「まぁ....廃校は確かに勿体無いね。なんとかしたいってのもあるよ」

「.....そう」

母さんは微笑んで食事を続ける。

「でも俺は何をしたらいいかわかんないよ。共学化は絶対無理だと思う。理事長もそれはわかってるんじゃないかな?」

「そうね....彼女も理解してるよ」

母さんはまた箸を止めて俯く。

「今日...3人友達ができたんだ」

「そうなの?」

「その中に高坂穂乃果って子がいるんだ」

途端、母さんの顔が驚きの顔をする。

「そ、そうなんだ...で、その子がどうしたの?」

すぐにいつもの顔に戻り箸をすすめる。

「穂乃果さん、気絶するほど廃校がショックらしくて....力になってあげたい。助けてあげたい...そう彼女を見て思った。」

反応はしないが聞いているようなので話を続ける。

「彼女だけじゃない。ことりさん、海未も廃校になって欲しくないって心から願ってる。そんな彼女達に俺は何ができるんだろう」

「大地...」

母さんは珍しく目つきが変わった。

「母さんは何もできない。でも、音乃木坂学院の卒業生からアドバイスならあるわ」

それはね.......






「彼女達の側にいて自分がしたいことをする、それだけよ」





〜☆〜

翌日


「おはよう〜」

「おはようございます。大地」

「おはよ〜大地くん」

教室に入ると海未、ことりさんがいたので挨拶をする

...1人足りないな

「穂乃果さんは?」

「穂乃果は先に行っててと言われましたので多分寝坊かと」

「いつものことだもんね〜」

海未が頭を押さえながら呆れた顔をする、それを見てことりさんは微笑む。

「ところで大地、勉強得意ですか?」

「ん?」

「え?まぁ...問題ないけど」

いきなり話題を変えられて何かと思えば勉強か
見た感じ海未は得意そうに見えるけど...

「実は昨日の数学の問題が少々難しくて...教えてもらいたいのですが...」

「まぁ.....いいけど。海未って勉強苦手なの?」

「むむ......」

「いえ、そういう訳ではないのですが...」

「いいよ、持ってきて」

海未は自分の席に向かって取り残された俺とことりさん。
さっきから考え込むような顔をしてるけど。

「ねぇ大地くん」

「ん?」

「なんで海未ちゃんだけ呼び捨てでタメ口なの?」

しまった!海未だけ呼び捨てだからことりさんは違和感を感じたのだろう
別に深い意味はないよ!ただ昨日海未と話してて呼び捨てにしてって言われたから呼び捨てしただけであってなにもやましいことは....

って!なんで口に出して言ってないんだよ!

「もしかして....好k「違う!それは絶対ない!」」

ことりさんの言葉を遮り否定する。

「ご、ごめん。気にしないで」

空気が悪くなったので謝る。

「いいよ別に。じゃあね、今から私のこともことりって呼んで?それから穂乃果ちゃんのことも」

「え?だ、だけど」



「大地くん.....おねがぁい♡」





っ!!!!な、なんだと.....!
俺の前に今天使が降臨した。
彼女からお願いされた断れないじゃないか!!
可愛すぎんだろこんちくしょう...

「わ、わかったよ...ことり」


「///..うん!」

ことりは満面の笑顔を頷いた

「あれ?どうかしましたか?」
ちょうどその頃海未が戻ってきた。

「大地くんにこれから呼び捨てで呼んでもらうことにしたの」

「...へぇ、そうなんですか..」

海未は笑っていた。ただし目は笑っていなかった

俺、なにかしたか?

〜☆〜

「みんなおっはよ〜!!」

しばらく海未に勉強を教えていたらやっと穂乃果が登校した

「遅いぞ、寝ぼすけ穂乃果」

とりあえず穂乃果に嫌味を言っておく
いきなり嫌味を言われてどう反応するかな?

「え?あれ?大くん...?」

なんか思った以上に戸惑っている

「...ううん、なんでもないよ」

一瞬涙目になっていたのは気のせいだろうか

「おはようございます穂乃果。ところでその手に持ってる雑誌の山はなんですか?」

海未に指摘されて初めて気づく。ファッション雑誌とかだろうか

「うん!まずはみんなにこれを見て欲しい」

雑誌の山を自分の机の上に広げる。みんなは穂乃果の席に集まり
各々が雑誌を見る。

その雑誌全てアイドルに関する雑誌だった。
しかも最近流行ってる『スクールアイドル』についての。

「穂乃果ちゃん。これは?」

「これはスクールアイドルの雑誌だよ!最近有名じゃん」

「それはわかります。ですがなぜ?」

「まさかとは思うけど穂乃果.......」

やるのか?スクールアイドルを

「その通りだよ大くん!スクールアイドルをやろう!」








「「ええぇっ!!!!」」



俺とことりは驚いてしまった。まじかよ....なんでまた

「こっちは大阪のスクールアイドルでこれは福岡のスクールアイドルなんだって!!」

そんな俺たちを置いて穂乃果はどんどん喋りまくる。

「最近スクールアイドルのある高校が増えているらしくて、人気のあるスクールアイドルのある高校の入学者数が増えてるんだって!」

な、なるほど...。穂乃果の威圧に押されてことりは少し苦笑い気味である

「それで私考えたんだ。」

そこで1人足りないことに気づく。
「待て穂乃果、1人いなくなってるぞ」

「...あれ?」

海未は.....呆れ顔をしながら廊下へ出ようとしている。
もちろん穂乃果はそんな海未を見逃さず追いかける

「海未ちゃん!」

「ひっ!」

「まだ話終わってないよー!」

ゆっくり振り向いた海未の顔は...明らかに嫌そうな顔である。

「わ、私はちょっと用事が...」

「用事なわけ無いだろ。とにかく穂乃果の話を聞いたらどうだ?」

収集がつかなくなりそうなのでとりあえずこの場に残ることを提案する。

「大くんの言う通りだよ!穂乃果いい方法考えたんだから聞いてよ〜」

観念したかのようにため息をついて、

「私たちでスクールアイドルはやるとか言い出すつもりでしょう?」

「うわ!海未ちゃんエスパー!?」

「誰でも想像できます!」

「だったら話は早いね。今から生徒会室に行ってアイドル部を--」

「お断りします」

最後に海はバッサリ言い切った。そりゃそうだよな、いきなりスクールアイドルを始めようとか。

「なんで!?」

当然穂乃果も引き下がらない。

「思いつきで始めたところで簡単に状況が変わるわけが無いでしょう!」

「だってこんなに可愛くてキラキラしてて楽しそうなんだよ!こんな可愛い衣装とか着てみんなの前で歌うとか普通は出来ないんだよ!」

海未と穂乃果は喧嘩を始める。俺とことりは蚊帳の外ですありがとうございました。
「なぁ..ことり」

「なぁに?」

うおっ!まぶしい!ことりの笑顔輝いてる!

「...あれ、止めなくていいのか?」

「うーん。いつものことだし大丈夫なんじゃないかな?」

「そ、そうか.....」

ことりの様子から3人は一緒にいた時間が長いことがわかる

「私はそんなことを、いってるんじゃありません!こんなことで本当に生徒が集まると本気で思いますか!」

「そ、それは.....人気が出ればだけど...」

「その雑誌にあるスクールアイドル達もプロと同じ努力をし、真剣にやってきた人たちです。穂乃果のように好奇心だけで始めても上手くいくはずがありません!」

「ちょっといいか、海未」

俺は見るに耐えられなくなり海未を遮る

「少し黙っててもらえます!」

「いいから落ち着け。俺は好奇心で始めてもいいんじゃないかと思う」

「え?」

「大地!あなたは一体なにを-- 」

「だってさ....何をするにしても好奇心から始めるのって普通なんじゃないのか?」

「っ!し、しかし」

「海未のやってる弓道はどうして始めたんだ?」

「き、弓道はそういう家系ですので」

「自分でやりたいと思って始めたのではないにしろ、今もまだ続けてるってことはそこには好奇心があるんじゃないのか?」

「.....はい」

「なら、穂乃果のやりたいっていう理由もあながち間違ってないんじゃないのか?」

「大くん....」

「で、ですが.....」

「それにさ俺はスクールアイドル、やってもいいんじゃないか?だって穂乃果も海未もことりも...可愛いじゃないか」


「「「っ!!!!」」」

あれ?なにかまずい事言ったか?3人とも顔真っ赤にして反応してくれない。あたりの温度が上昇した気がする。

「なぁ穂乃果?」

「....//////」

「....う、海未?」

「....//////」

「ことり?」

「....//////」

全員無反応。

ゴッ!!!

「痛っ!!!!」

突如腹を海未に殴られて床に倒れる。

「と、とにかく!アイドルはなしです!///」

そう言い残して海未は廊下の奥へ消えていった。

穂乃果とことりの気配がないことから近くにはいないだろう

なんで俺が殴られなきゃいけないんだよ.....痛いよ


〜☆〜


「やっぱりアイドルはダメなのかな〜」

4月の暖かい空気を吸いながら放課後、屋上で肩を落とす
海未ちゃんとことりちゃんに一緒にアイドルやろうと言ってはみたものの
海未は絶対やらないと拒否って感じだしことりちゃんは.....やってくれなさそうだよね...
いい考えだと思ったんだけどな〜

「また振り出しか〜」

グラウンドでランニングをする運動部を見つめながらまた肩を落とす

『それにさ俺はスクールアイドルやってもいいんじゃないか?だって穂乃果も海未もことりも...可愛いじゃないか』

やっぱり思い出しただけで顔が熱くなっちゃうよ///
やっぱり記憶がなくても大くんは大くんなんだね.....
相変わらずだよ....

「〜〜♪〜〜〜♪」
「ん?」

どこからかピアノの音がする。音楽室からだろうか。
穂乃果はきになるので階段を下りて音のする方へ行った。



〜☆〜


「海未、どうしたの?浮かない顔して」

「い、いえ!なんでもありません」


私は弓道場に来ているのですが全然集中できません。原因は穂乃果が
スクールアイドルを一緒にしようと言ってきたこと。そして...

『だって穂乃果も海未もことりも...可愛いじゃないか』

.....///だめです思い出すだけで顔が赤くなってしまいます

「本当に大丈夫ですか?具合悪いのでしたら休んだ方が」

「大丈夫です...大丈夫です」

いけませんね、今は部活中。集中しなくては

私は的前に立ち、”会”まで持っていく。そして的に集中して...







『みんなのハート打ち抜くぞぉ〜♡ばぁ〜ん♡』








......../////////

矢が的から外れズサッと音がする。
なにを....何を考えてるんですか私は///

「先輩!外したんですか?珍しいですね」

「い、いえ..たまたまです。たまたま」

私はもう一度構え、矢を放つ。









『ラブアロ〜シュ〜ト〜♡』








また...外す

いけません!余計なことを考えては....!!

結局あれから一度を的中しなかった。全然集中できません

「海未ちゃ〜ん、海未ちゃ〜ん!ちょっと来て〜....!」

誰かが私を呼んでます。

「ことり....?」




「全く...穂乃果のせいです。全然練習に身が入りません」

「練習に身が入らないのは大地くんのせいじゃないのね?」

「そ、それは...」

「それにちょっとはアイドルに興味があるってこと?」

「や、そ、それは.....」

「ふふ..」

「もうことり、からかわないでください」

「でも、こういうことっていつも穂乃果ちゃんが言い出してたよね?私たちが尻込みしちゃうところをいつも引っ張ってくれて」


昔、高台にある公園の大きな木に登って枝が折れて怖い思いをしたことがありました。

「穂乃果は強引なんですよ。」

「でも海未ちゃん、後悔した事ってある?」

「えっ....?」

あの時の夕日の景色は今でもはっきり覚えています。わたし達はまだ小さかったのでなんでも大きく見えていたこと。あの時だけすべてが小さく見えてたこと。その夕日の景色がとても綺麗だったこと



そして.......


その下で私達を心配そうに見守る『1人の少年』がいたことを...



私の中から何かが落ちたような気がしました

「見て、海未ちゃん」

ことりの視線の先には1人でダンスの練習をする穂乃果がいましま。
初めてなので何度も転んでしまったのでしょう。制服のあちこちに
汚れがついています。

「私....やってみようかな...スクールアイドル。海未ちゃんはどうする?」

「え?」

「ふふっ」

「わ、私は......」


「うわっ!」
穂乃果を見るとまたこけたようです。....全くあなたという人は仕方のない人ですね。私はそっと穂乃果に手を差し出す。

「え?海未ちゃん」

「1人で練習しても意味がありませんよ。やるなら...3人でやらないと」

「海未ちゃん.....うん!!」


〜☆〜


「ふぅ.....」

俺は参考書とノートを閉じて一息つく。
穂乃果とことりはどこかへ消え、海未は部活へ行ってしまったため
教室で演出問題を解いていた。
今日のノルマはこれくらいかな。後は家で暗記物やって--
「大くん!ここにいたんだ!!」


声した方を振り向くと3人が立っていた。

「おう、どうした」

「大地くん今から生徒会室に行くからついてきて欲しいな?」

「え、えちょっとまっ--」

「いいからついて来てください」

「こら!引っ張るなって痛い痛い!」

俺は有無を言わさずズルズルと引っ張られていった。







「これは?」


生徒会室に入って発せられた第一声は生徒会長絢瀬絵里の質問
金髪のポニーテールで見た感じハーフかクォーターかな〜?
堅物って感じがする。

その隣には副会長東條希がニコニコしていた。
紫髪のツインテールで何よりすごいのは胸
ついそっちに目がいってしまったが幸い誰もが気づいていないみたいだ



「アイドル部設立の申請書です」

.....はぇ?アイドル......部?え?なんで?俺場違いじゃないのか?
そんな俺を放置して話は進んでしまう

「それは見ればわかります」

「では、認めていただけますね?」

「いいえ。部活は同好会でも最低5人以上の部員が必要です」

「えぇ!そうなんですか?」

「ちょっと待て穂乃果。なんで最近来た俺が知っててお前が知らないんだよ。」

「いやぁ...そういうの苦手で....」

「つまり、あと1人やね」

ぼそっと東條副会長が呟く。

.......え?あれ?後1人?2人の間違いじゃないのか?

「後2人じゃないのか?」

「え?大くん何言ってるの?後1人だよ?」

「ちょっと待て!人数おかしくないか?」

俺は絢瀬会長から申請書を受け取り名前を確認する

高坂穂乃果、南ことり、園田海未........そして笹倉大地。


...................は?

「はぁっ!!なんで!?どうし--」

「大地くん落ち着いて」

抗議しようとしたらことりと海未に取り押さえられた。
なんで女子ってこんなにいい匂いがするんでしょうか.......
あぁ...ずっとこうしていたい
もうどうでも良くなり暴れるのをやめた。

「後でちゃんと説明しますから今は大人しくしていてください」

海未に耳元で囁く。

「後1人...わかりました。みんないこ?」

穂乃果はそう言って退出しようとする。と、

「待ちなさい。どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?あなたたち2年生でしょ?」

「廃校をなんとか阻止したくて!スクールアイドルって今すごく人気があるんですよ?だから--」

「だったら尚のこと部員が5人以上集まって認めるわけにはいかないわね」

「「「「えぇっ!!!」」」」

「それは....どうしてですか?」

さっきの絢瀬会長の一言に違和感を感じた。
なんていうか...自分の感情でそう言ってるような気がしたからだ

「部活は生徒を集めるためにやるものじゃないわ。思いつきで行動したところで状況が変わるとは思わないわ」

そして絢瀬会長は申請書を穂乃果に突き返す。
ちらっと横を見ると東條副会長は目を瞑っているだけだった。

「こんなこと考えてないで残りの2年、自分のために何をするべきかちゃんと考えるべきよ」








「失礼します」

そう言いって穂乃果たちは退出する。しかし俺は動かない

「?....どうしたんですか?」

「ごめん...先に行ってて」

「...わかりました」


扉が締まるのを確認すると俺はもう一度絢瀬会長を見つめる。

「あなたは確か共学化するための試験生できた生徒よね?」

「はい、昨日は挨拶に行けずすいませんでした。初めまして、自分は笹倉大地と言います。」

しっかりと礼をする

「生徒会長の絢瀬絵里です」

「ウチは副会長の東條希」

2人は立ち、同じく礼をする。

「さっそくで申し訳ないんだけど、来たばかりのあなたはなぜアイドル部に?」

「それは自分にもわかりません。多分勝手に名前を書いたんだと思います。」

「そう.....」

「ですが、絢瀬会長」

俺は彼女を見据える。

「あなた.....自分の感情でアイドル部のこと否定しませんでした?」

「っ!!」

一瞬動揺の目がした。だがすぐにキリッとした表情に戻る。

「それで...?」

俺はさっき穂乃果が申請書を突き返されたときの表情を思いだす。
悲しそうな表情でても震えていた。ことりは俯き涙目になっていた。
海未は唇を噛んでいた。


俺はなんのためにここ来た?彼女たちのそんな表情を見るためか?
違うだろ!!!
俺は......!







『彼女達の側にいてあなたがしたいことをする、それだけよ』







「俺は.......あなたがもし絢瀬会長自身の身勝手な考えで否定するのであれば俺もあなたの事を認めません。」


その瞬間、東條副会長は少し微笑んだ気がした。

「彼女達だって廃校にしたくないと思っています。それはあなたと同じ気持ちなはずです。生徒会長だから、一般生徒だから、真剣だから、思いつきだから....そんなのはどうでもいいんです。ただ守りたいという願いがあるのであれば俺はあなたの味方だってできます。それだけは....覚えておいてください」










俺は彼女達を助けたい!これからもずっとずっと笑っていて欲しい






俺はそのために音乃木坂に来たんだから





俺は生徒会室を後にした。
目の前にはいないと思っていた3人の少女達。
少女達はこう言った。


「「「ありがとうっ!!」」」

と。


〜☆〜



「さっきの」

大地くんがいなくなった生徒会室。えりちはドアの向こうにいる彼をじっと見つめている。

「誰かさんに聞かせたいセリフやったなぁ」

「いちいち一言に多いのよ...希は」

そう言ってそっぽを、向いてしまった。相変わらず素直になれないんやね。まったく...

「それが副会長の仕事やし。でもやっぱり大地くんは何も変わっていなかったな....ほんまに」

「その言い方からすると前に会ったことでもあるの?」

「会ったも何も....彼はウチの....初めての”友達”なんよ」

彼はなんも覚えてないみたいやけどね

 
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