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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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2章~異界化王都~ 異伝~遥かなる記憶 第1話~

~???~



「もうリース…………どこに行ってたの?お買物を済ませたら店の中にいないんだもの………ねえさん、驚いちゃったわ。」

「………むこうの屋台でおいしそうな匂いがしたから。それよりも………へんなのを見つけたの。」

「へんなの………?」

少女の言葉に首を傾げた娘は少女に促されて、ある場所を見つめた。そこにはある少年が狭い路地内で顔を伏せて座り込んでいた。

「………まあ……」

「…………いきだおれ?………それともくいだおれ………?」

「多分、くいだおれじゃないと思うけど…………でも、よくそんな言葉を知っているわねぇ。………っと、それよりも。」

少女の言葉に苦笑した娘は少年に近づき、声をかけた。

「………ねえ、君。私達の声………聞こえる?」

「……………………」

娘に声をかけられた少年はわずかに顔を上げたが、何も答えず黙っていた。

「よかった…………ちゃんと起きているみたいね。どうしたの………?こんなところに座り込んで。」

「………………」

「………えっと………」

「………おなか、すいてるのかも。あんまりすくとしゃべる元気もでないし………」

何も答えない少年に娘が戸惑っている中、少女は娘に言った。

「なるほど………リースが言うと説得力あるわね。………それじゃあとっておきを出そうかしら。」

「………!クインシー・ビルのチョコレート………!?」

「さっき、リースのおやつに勝っておいたんだけど………いいかな?」

「むう………がまんする…………」

「ふふ、良い子ね。………ねえ。よかったら食べて。甘くてとっても美味しいよ。」

少女の言葉に微笑んだ娘は少年にチョコレートを差し出した。

「………………」

「クインシーのは最高………ねだんと味のコストパフォーマンスがイチバンだと思う………」

「………だ、そうよ。甘いものは身体も暖まるし、遠慮しなくていいから。」

「………るさい………わ………」

少女と娘の言葉を聞いた少年は途切れ途切れで呟いた。



「え………?」

少年の言葉を聞いた娘が首を傾げた時、少年は顔を上げた。

「あ………」

「………っ………」

少年の表情―――深く濁った暗い瞳で感情のない表情を見た娘と少女は息を呑んだ。

「………さっきから………うるさい………言うとんのや………とっとと………消えろ………たのむから………オレに………かまわんといてくれ………」

「……………………」

「…………ねえさま……………」

「ふむ、なるほどね。そんな風につれなくされたら私だって考えがあるわよ?」

そして娘はその場で自分が持っていたチョコレートを食べた。

「へ………?」

娘の行動をリースは呆けて見つめていた。

「………………ん。」

そして娘は口の中にあるチョコレートを噛み砕いた後

「んんっ………!?」

なんと少年に口付けをした!

「………ん…………」

「!?!!!!!?????んうっ…………!?」

少年は驚きの表情で娘に娘が口にしたチョコレートを口移しに食べさせられた!

「………はわわ………」

一方娘の行動を少女は慌てた様子で見つめた。



「………ふう。うん、こんなもんかしら。」

そして娘は少年から離れて、安堵の溜息を吐いた。

「………うぐっ………ケホケホ………な、な、な………なにすんねん、いきなりっ!」

一方少年は呆けた表情をした後、娘を睨んで怒鳴った!

「ふふっ、よかった。やっぱり甘いものは元気が出るでしょう?」

「元気出たんやない!ぶったまげただけやっ!いきなりこんな………ち、痴女かアンタっ!?」

「あら、リースといい、最近の子供は難しい言葉を知っているのねぇ。日曜学校で教わる言葉じゃないと思うんだけど………」

「ねえさま、そういうもんだい………?」

少年に怒鳴られ呑気に首を傾げている娘に少女は冷や汗をかいて尋ねた。

「そ、そうや!そういう問題とちゃうわ!………って………あんたらのカッコ………」

少女の言葉に少年は同意した後、娘と少女の服装を見つめてある事に気付いた。

「うふふ………自己紹介がまだだったわね。………私の名前は、ルフィナ。ルフィナ・アルジェントよ。この子は、妹のリース。あなたの名前も………教えてもらえないかな?」

少年の言葉を聞いた娘――ルフィナは自分の妹である少女――リースと並んで優しい微笑みを浮かべて自己紹介をし、そして少年の名を聞いた。



この出会いが後に”千の腕”と称された”星杯騎士”ルフィナ・アルジェントとその姉と自分と姉が出会った少年を追うように”星杯騎士”になったリース・アルジェントと少年の運命の出会いであった…………


 
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