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剣の世界の銃使い

作者:疾輝
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ここまでは楽しいゲームだった

 
前書き
3話目です。
では、どうぞ!  

 
「ほんっと、完成度高いよなぁ」

ここは第一層の主街区、始まりの町。
ファンタジーゲームの代名詞でお馴染み、中世ヨーロッパ風のレンガと木で造られた建築物が大通りから裏通りの細い路地まで軒を連ね、裏路地や店の中まで細かく作られている。
今も目の前では沢山のプレイヤーが行きかっている。今日から正式サービスが開始された《ソードアートオンライン》だったが、さすが期待のVRMMO、ログインしている人の数は半端ない。

「こうやって見ると現実と変わらないよな」

手の感覚、話すときの表情、足の裏に伝わる石の感触。どれをとっても現実で感じているものと変わりない。唯一、今始まりの町にかかっているBGMと見上げた時に見える上の層がここが現実世界ではないということを示している。
それも、アーガス社が開発した、「ナーヴギア」と言うヘッドギアをつけることで「フルダイブ」と呼ばれる状態に入ったプレイヤーは、現実世界の自分の肉体から抜け出し、この世界での肉体を持つことになる。簡単に言うと、現実の世界で自分の脳から身体へと送り出された電気信号がナーヴギアによって脊髄に伝わる前に延髄でデジタル信号に変えられて、現実の身体の代わりにこの世界での自分の身体を動かすのだ。そのため、現実世界の体はベットの上で寝たきりになっている。

「さてと、一回、現実(リアル)に戻りますか」

ほとんどのプレイヤーが、ログインしてすぐにフィールドに向い、“自分の体”でのモンスターとの戦闘を楽しみに行った。だが、レイトはまず街を探索してみようと始まりの街に残り、店の場所から細い裏路地まで街の全てを歩き回った。まあ、この世界は戦闘がメインではあるものの、文字通り生活もできるためこういうところもかなり凝って作られていた。
そして、一通り回り終わったので一度ログアウトしようかと思ったのだが・・・

「?、ログアウトボタンが無い?」

ウインドウを開き、一番下の《LOG OUT》、つまりこの世界からの離脱を行うためのボタンがあった、はずだった。が、それが見つからない。位置を間違えたのかと思い、もう一度ウインドウの隅から隅まで探したが、やはり見当たらない。
早速運営側がミスしたななどと考えつつ、初めてログインしたときに来る中央広場に向ってみた。
すると、次々とプレイヤーたちが青い光の柱に包まれて転送されてくる。ここまで統制が取れてプレイヤーたちが転移してくるわけが無い。何らかのイベントがあるとも聞いてないし、やはりこれは運営側の強制転移ということになる。
近づいてみると、どうやら皆同じ事を考えていたらしく、「これでログアウトできるのか」や「とっととここから出してくれ」などと口々に言っている。その間にも転送してくるプレイヤーは増え続ける。
にしても、凄い人の数。人ごみが嫌いなため、端の柱に寄りかかりながら、目の前の状況を観察する。
次第にプレイヤーたちはだんだん苛立ってきたようで、「ふざけんな」だの「さっさとしろ」だのと言った暴力的な言葉も出始めた。
と、転送されてくるプレイヤーがいなくなる。つまり、全てのプレイヤーが今この中央広場に集まったというわけだ。
そして唐突に誰かが「あっ・・・・上を見ろ!」と言った事で、皆が上を向き、広場は静かになった。

【Warning】

【System Announcement】

俺達の頭上には真っ赤なフォントでそんな文字が表示されていた。システムを管理する運営側からのアナウンスが始まることを示している。皆がこれで戻れると、そう思った。
そしてそんな皆の予想は、綺麗に裏切られることになる。全面的に悪い意味で。


《ソードアートオンライン》が楽しい非現実(ゲーム)だったのはこのときまでだった。

 
 

 
後書き
次回から長い長い説明会に入ります。
にじファンの方では2話使ってましたが、簡単にまとめて次に行きたいと思います。
感想とか待ってます!! 
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