| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅰ篇)

作者:sorano
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

外伝~英雄達の大粛清~後篇(5章終了)

~オルキスタワー~



「こ、この映像は……!」

「ク、クロスベル警備隊がエレボニア帝国軍相手に圧倒している!?」

「何と……!まさかクロスベルの警備隊がこれ程までの精鋭部隊とは!?」

「な、な、な……っ!?」

「……………………」

合同演習でエレボニア帝国軍を圧倒しているクロスベル警備隊の様子の映像を見たクローディア姫は驚き、ユリア准佐とアルバート大公は信じられない表情をし、ロックスミス大統領は口をパクパクさせ、キリカ補佐官は呆けた表情になり

「ちなみにこの映像は数ヵ月前に行ったエレボニア帝国軍―――”第四機甲師団”と”ガレリア要塞”の守備隊の混合部隊とクロスベル警備隊の合同演習の映像だ。」

「嘘っ!?そんな話、今初めて聞きましたよ!?」

「だ、”第四機甲師団”と言えばエレボニア帝国軍の中でも”最強”の部隊と謳われている部隊よ!?―――なっ!?あの紅毛の将校は……”第四機甲師団”を率いる帝国きっての猛将と謳われているオーラフ・クレイグ中将!?」

ギュランドロスの説明を聞いたグレイスは驚きの表情で声を上げ、エレボニア側のマスコミは信じられない表情をした後映像に写っているクレイグ中将の姿を見て驚いた。



「………………………」

(ク、クロスベルの警備隊がエレボニア帝国軍相手に圧倒するなんて信じられないわ!わ、私達、夢でも見ているのかしら?)

(アハハハハハハッ!見ていて爽快なまでに圧倒しているね♪)

(この映像は本物なのですか?)

一方映像を見ていたロイドは口をパクパクして絶句し、エリィは信じられない表情をし、ワジは笑いを噛みしめ、ティオは戸惑いの表情でランディとノエルに視線を向けて尋ね

(う、うん。信じられないけど、本当の話だよ。)

(いや~、あの時の戦いは滅茶苦茶面白くて爽快な戦いだったぜ♪)

ノエルは苦笑しながら答え、ランディは笑顔で答え

(話には聞いていたが、まさかこれ程とはな……)

(ギュランドロス司令なんか、生身で戦車を次々と破壊していますよね……)

(間違いなくカシウス准将や”光の剣匠”とも互角か、それ以上の実力でしょうね。)

レーヴェは静かな笑みを浮かべ、ツーヤとプリネは苦笑していた。



「――――ギュランドロス司令!これ一体は何の真似だ!?我々が貴様らクロスベル警備隊に干渉しない事を条件にその映像を公開しない約定を結んだ事を忘れたとは言わせんぞ!?」

その時オズボーン宰相が怒りの表情で立ち上がってギュランドロスを睨みつけ

「宰相閣下!」

「!!」

声を上げたレクターの制止を聞いてすぐに自身が失言をしてしまった事に気付いた。



「フフ……―――皆さん、先程のオズボーン宰相閣下の発言を聞かれて理解できたでしょう?オズボーン宰相閣下の先程の発言でこの映像の内容が合成によって作られた偽物の映像ではなく”本物”である事が証明された事が。しかもオズボーン宰相閣下は我々クロスベル警備隊と非公式とは言え”約定を結んだ”にも関わらず、その約定を反故してクロスベル警備隊に干渉しようとしていたんですよ?」

そしてルイーネは微笑みながら周囲の人物達を見回して問いかけ

「宰相閣下!何故、先程の演習を秘密裏に処理してそのような約定を結んだ上、このような(おおやけ)な場で反故されたのですか!?」

ルイーネの問いかけを切っ掛けにエレボニア側のマスコミは真剣な表情でオズボーン宰相を見つめて叫び

「(フッ、ここに関しては打ち合わせになかったがボクも流れに乗らせてもらおう……!)―――どういうことだ、オズボーン宰相!先程の映像に映っていた合同演習や約定の話等、私―――――いや、エレボニア皇家であるアルノール家も初耳だぞ!?」

「グッ…………!」

(クソッ!完全に嵌められちまった……!オッサンも混乱のあまり、あんな単純な誘導尋問にまで引っかかるなんて何をやっているんだよ……!)

更に再び机を拳で叩いて怒りの表情になったオリヴァルト皇子にも睨まれたオズボーン宰相は唇を噛みしめて唸り、レクターは厳しい表情で黙り込んだ。



「それと今回のテロリスト達の襲撃の件ですが……―――我々クロスベル警備隊、警察共に襲撃から逃走ルートの確保まで全て予測し、対処を取っておりました。」

「ええっ!?」

「!?」

「馬鹿なっ!?」

ルイーネの説明を聞いたクローディア姫は驚き、キリカ補佐官とロックスミス大統領はその場にいるメンフィル帝国の関係者以外の全員と共に信じられない表情をした。



「―――我々が持つ独自の情報網でテロリスト達が”通商会議”に仕掛ける可能性が非常に高いという情報が入った為、今回はこのような警備体制を敷いたのです。」

「皆様もご存知の通り我々クロスベル警備隊は飛行艇は所持できません。その為、空からの襲撃に対しては対空レーダー設備で対処するしかありませんが、ハッキングまたは飛行艇の砲撃によって破壊された際の対処法はありません。その為、”あえてテロリスト達をタワー内に侵入させたのです。”」

「「なっ!?」」

「ちょ、ちょっと待ってください!もしそれで万が一、各国のVIP達の身に何かあればどう責任を取るつもりだったんですか!?」

ヴァイスとルイーネの説明を聞いたディーター市長とマクダエル議長は驚き、グレイスは信じられない表情で尋ねた。



「フフ、それは大丈夫です。私達はそうならないように対策も全て取りましたので。―――その証拠にタワーの制御がハッキングによって乗っ取られ、非常階段をシャッターで封じられた際の対策として34Fに待機しているベルガード門の警備隊には携帯用の高性能爆薬を所持させていました。そのおかげで爆薬で閉じられたシャッターを破壊した後、警備隊が逸早く駆け付けてテロリスト達の襲撃に対処できました。」

「加えてテロリスト共が爆弾を仕掛けた際の対処法として、爆発物処理班も待機させていた為、実際に奴等が乗り捨てて行った飛行艇に仕掛けてあった爆弾を解体する事もできたな。」

「―――そして全て失敗して地下に逃げてジオフロントを使ってクロスベルから逃亡しようとしたテロリスト達を予め待ち構えていた俺達が捕まえたという流れだ!」

ルイーネ、ヴァイス、ギュランドロスの説明を聞いたその場にいるメンフィル帝国の関係者達を除いた全員は口をパクパクさせるか、驚きのあまり絶句していた。



「――先程の話も含めてもう一度お尋ねしたいのですが……―――オズボーン宰相閣下、ロックスミス大統領閣下。テロリスト達の襲撃に対してクロスベル警察と連携して万全の対処を行った上彼らを拘束し、更には二つの犯罪組織の魔の手から皆様を守ったことに加えてメンフィル帝国が現れるまでは”大陸最強”を誇ったエレボニア帝国軍の中でも”最強”と謳われている”第四機甲師団”をも破ったクロスベル警備隊のどこが各国の軍に劣ると言うのですか?」

「グッ…………………!」

「おのれ……!全てはこの為だったというのか……!」

微笑みを浮かべるルイーネに問いかけられたオズボーン宰相は悔しそうな表情で唸り、ロックスミス大統領は怒りの表情でヴァイス達を睨んだ。



「オズボーン宰相閣下、ロックスミス大統領閣下。今回メンフィル皇家の一員であるプリネ姫の暗殺未遂による容疑、そして国際犯罪組織である”赤い星座”並びに”黒月”を検挙してもよろしいですね?」

そしてルイーネは二人に止めを刺すかのように微笑みながら問いかけ

「………………………………好きにするがいい。」

「……遺憾ながら仕方ないな…………彼らを捕えて構わん………」

問いかけられたオズボーン宰相とロックスミス大統領は怒りの表情でヴァイス達を睨んだ後気を取り直して静かな表情で答えた。



「―――ダドリー!これより”赤い星座”並びに”黒月”の制圧及び強制捜査を開始しろっ!動かせる局員なら全員使っても構わん!指揮はお前が取れ!」

「………………」

2人の答えを聞いたヴァイスは即座にダドリーに視線を向けて命令したが、一連の流れを見ていたダドリーは驚きのあまり、絶句した状態で固まっていた。



「どうした!事は一刻を争う!グズグズしていたら連中に逃亡されるぞ!?―――ルファディエル!お前も手伝ってやれ!」

「―――了解しました。行くわよ、ダドリー。念願の”黒月”と”赤い星座”の検挙でしょう!?」

「手が足りなければ警備隊も使って構わん!司令である俺が許可する!後、こいつらや地下で拘束している奴等も残らず拘置所にぶち込んでおけ!ルイーネ、お前は俺の代わりに警備隊を指揮し、クロスベル警察と連携して”黒月”と”赤い星座”の奴等を一人残らず捕まえろ!」

「かしこまりました!――それでは失礼いたします。」

「――――!!了解しました!これより、”赤い星座”並びに”黒月”の強制捜査及び制圧を開始します!おい、あそこに倒れているシグムント・オルランドとテロリストを拘置所まで連れて行け!ただし、両方とも拘束し、気絶しているとはいえ、絶対に油断するな!―――エマ君、私だ!大至急一課と二課……いや、タワーの警備についていない全局員、さらに警備隊にも連絡して全員で手分けして……………」

「―――こちら、ルファディエル。セルゲイ、今から”黒月”と”赤い星座”の制圧を開始するから人を集めて頂戴!……え?本当に大丈夫かって?……―――大丈夫よ!既に両政府から許可は貰っているわ!……ええ……………」

そしてヴァイスとルファディエルの喝によって我に返ったダドリーはルファディエルとルイーネと共に会議室を出て、去って行き、ダドリーの指示によって警官達は拘束されたシグムント達と共に会議室から出て行き

「う、嘘っ!?こんな大捕り物、もう2度ととれないわ!?で、でもこっちのスクープも気になるし……!ああもう、仕方ない!レインズ君!大至急課長に今の出来事を報告しなさい!」

「わ、わかりました!」

「私達も行動しないと!」

「カルバードにとっても見逃せない記事だ!クッ……だが、こちらはこちらでかつてないほどのスクープが取れそうだから今この場を離れられないのが口惜しい……!仕方ない!黒月の検挙の様子の取材は君に任せる!」

「はい!それでは行ってきます!」

その様子を見たグレイスは驚いた後考え込み、そして悔しそうな表情をした後カメラマンに指示をし、指示をされたカメラマンはエニグマで通信を始め、さらに周囲のマスコミ達も騒ぎ始めて部下に行動を命じたりし、命じられたマスコミ達はそれぞれ急いで会議室を出て行った。



「………………………」

一方一連の流れを見守っていたロイドは口をパクパクして固まり

(し、信じられない……!まさかオズボーン宰相とロックスミス大統領にそれぞれスキャンダルを作って強引に赤い星座と黒月の検挙の許可を取った挙句、ロックスミス大統領と鉄血宰相の失脚を狙うなんて……!)

(ほ、本当にいいんでしょうか……?こんな大それたことをしてしまって………)

エリィは信じられない表情をし、ノエルは不安そうな表情をし

(アハハハハハハッ!”赤い星座”と”黒月”の逮捕を認めさせたどころか本当にあのロックスミス大統領と鉄血宰相を嵌めたじゃないか!凄すぎるよ!)

(さすがルファディエル姐さん!まさに敵無しッスね!)

(マジで凄すぎです、ルファディエルさん………!というか今ここで歴史的に残る場面が起こった瞬間に立ち会った気がするのですが。)

ワジとランディは笑顔で驚きの表情のティオと共にルファディエルに感心し

(た、確かに言われてみればそうですよね……?)

(フッ、あの天使だけは可能である限り絶対に敵に回したくないものだな。)

(そ、そうね……何気にルファディエルさん、自分が目立たないようにしていたから、あれじゃあ、ヴァイスさん達が今回の作戦を考えたようにしか思えず、今回の作戦の黒幕がルファディエルさんである事に気付くのは難しいでしょうね。)

ティオの小声を聞いたツーヤは表情を引き攣らせ、静かな笑みを浮かべるレーヴェの意見にプリネは冷や汗をかいて頷いた。



「―――ロイド!お前達も行け!お前達は応援の警官や警備隊員が来るまで先行して地下で拘束され、エルミナやリタ達に見張られている赤い星座、黒月、テロリスト達を全員地上まで連行した後、セルゲイからの指示を仰げ!」

「プリネ、ツーヤ、レーヴェ!お前達は今は士官学院の実習で”特務支援課”に所属している身!お前達も”特務支援課”を手伝ってやれ!」

「「はい!」

「ハッ!」

ヴァイスと共に指示をしたリフィアの指示にプリネ、ツーヤ、レーヴェは会釈し

「!!了解しました!」

「はいっ!」

「合点承知です……!」

「アイサー!」

「イエス・サー!」

「フフ、”教団”の事件をも越えるクロスベルの大捕り物の開幕だね。」

ロイド達もそれぞれ答えた後プリネ達と共に会議室を出て、走り去って行った。







こうして……波乱に満ちた”西ゼムリア通商会議”は終わりを告げた。



なお、”赤い星座”と”黒月”は警察、警備隊による突然の奇襲、そして主力が既にヴァイス達やルファディエル達の手によって無力化されていた為、満足な装備を整える事や迎撃を出来る事はできず、それぞれダドリーやセルゲイ、ルファディエル、そしてルイーネ達の指揮による警察、警備隊の連合部隊によって瞬く間に制圧され、全員拘束された後拘置所に連れて行かれ、その後自治州法により全員自治州永久追放という形で二度とクロスベルに足を踏み入れる事ができない立場となった。



そして”赤い星座”は帝国政府の手配によって帝都ヘイムダルに存在していた赤い星座の資金調達用の会社―――”クリムゾン商会”を閉鎖される共に”クリムゾン商会”にいた多くの猟兵達が帝国軍の奇襲によって捕えられた影響で資金調達の一部を失うと共に戦力を大幅に失い、更に国際犯罪組織として世界中から指名手配される身となって各国の軍から追われる立場となり、”黒月”はロックスミス大統領にプリネ皇女の暗殺未遂の罪をなすりつけられ、完全にカルバード政府と決別する事になり、カルバード国内に潜伏し、政府と対立する立場となった。



更にオズボーン宰相とロックスミス大統領は数多のスキャンダルが判明した件や、クロスベル政府に黙ってテロリスト達への逮捕や処刑委任状を発行した事を報道され、特にオズボーン宰相はオリヴァルト皇子の暗殺未遂疑惑やエレボニアの遊撃士協会襲撃事件にも関わっている容疑、皇家に内密でクロスベル警備隊と交渉して約定を結んだにも関わらず公の場で反故した事に加えて”百日戦役”の勃発を狙った真犯人である事まで疑われ、両者とも市民からの信頼や支持が一気に下がり、ロックスミス大統領は次回の大統領選挙では落選する可能性が非常に高いと報じられるほど支持率が低くなり、さらに責任をとって辞職するべきだという声も多くなった。



そして数多な容疑やスキャンダルによって世間から疑われる事になってしまったオズボーン宰相も政治的な立場として致命的なダメージを受ける事になり、オズボーン宰相を重用しているユーゲント皇帝もさすがに庇いきれず、オズボーン宰相はユーゲント皇帝の恩情によって宰相という地位は守る事はできたがユーゲント皇帝から賜った爵位の剥奪に加えてエレボニア帝国全軍の指揮権を剥奪され、そして1年間給与の7割カットという処分となった。帝国正規軍にも内密で”赤い星座”を雇った”帝国軍情報局”も規模の大幅な縮小もしくは解体するべきだという声もあったが、テロリスト達が未だ国内で暗躍している事も鑑みてかろうじて現状の規模を守る事はできた。しかし情報局に所属している者達の給与は連帯責任として全員1年間5割カット、”赤い星座”との契約に関わったレクター・アランドール特務大尉は8割カットの上、更に大尉から少尉に二階級降格という処分になった。



また、”帝国解放戦線”に一時的とはいえ”列車砲”を乗っ取られ、各国のVIP達の命を脅かされかけた失態をメンフィル帝国に握られてしまったエレボニア帝国は内密にする事を条件にエヴリーヌによる”列車砲”破壊の罪を問わない事と共に残りの”列車砲”をメンフィル帝国に贈与する羽目になり、更にはギュランドロス達が世間に公表したクロスベル警備隊とエレボニア帝国軍の合同演習の映像によってかつて”大陸最強”を誇ったエレボニア帝国軍は自治州の警備隊に圧倒的な敗北をしてしまったという衝撃的な映像によって世間から”大陸最弱の軍”ではないかと疑われる事になってしまった。



そしてプリネが公表した書状によって”帝国解放戦線”との繋がりの疑惑がもたれた”カイエン公爵家”の当主であるカイエン公爵は必死に否定し、ユーゲント皇帝が出した条件―――オズボーン宰相を中心とした”革命派”に対して”通商会議”で判明したオズボーン宰相のスキャンダルについてこれ以上責任を追及しない事と”カイエン公爵家”が各国への賠償金を支払う事を条件にテロリスト達との繋がりがある容疑者から外される事となり、各国に莫大な賠償金を払った影響によって”カイエン公爵家”は公爵家が今まで溜めていた莫大な財産のおよそ7割を失う羽目になった。



莫大な財産を失ったカイエン公爵は”カイエン公爵家”が治めるラマール州全てに重税を負わせて民達の生活を圧迫し、その事が原因でラマール州に住む多くの民達に加えて中立派のエレボニア帝国貴族までもが他国やメンフィル帝国に亡命するという事態が起こり、その事態を重く見たユーゲント皇帝の勅命によって税金は元通りにする羽目になると共に一ヶ月の謹慎を命じられ、更には亡命によってラマール州全土に住んでいたおよそ3割の民を失う羽目となった。



貴族派、革命派の両者が共に深刻なダメージを受けた中、オズボーン宰相のスキャンダルが判明した後その場でリフィア達―――メンフィル帝国に謝罪、そして直接交渉してエレボニア帝国の誇りを守ると共にエレボニア帝国側の賠償を弱め、メンフィル皇家と友好な関係である事を公の場で示したオリヴァルト皇子は市民からの支持を一気に高め、政治的な立場としても有利な立場へとなると同時に自らの勢力を増やし続けた。



そしてテロリスト達の襲撃に加えて二大国の思惑を事前に察知し、見事クロスベルを守りきったヴァイスハイトとギュランドロスは市民達から”クロスベルの真の守護者”であるアリオスをも越える”クロスベルの二大英雄”と称えられ始め、さらに彼らに協力を要請したメンフィル帝国も市民達から好意的な目線で見られる事となり、今回のメンフィルと協力したクロスベルの大反撃によってエレボニア、カルバードのクロスベルへの干渉は非常に弱くなり、その結果両国の出身である外国人が起こした犯罪の罰則が厳しくなると共にクロスベルから徴収できる税率が大幅に下げる事となった。



なお、今回の件にてプリネ皇女の命を脅かした”黒月”を雇ったカルバード共和国はメンフィル帝国に”賠償金”としてヴォルフ砦に隣接する領地を贈与する事となり、メンフィル帝国はさらに国力を増やした。



また、今回の大波乱を考えた全ての黒幕であるルファディエルは自分の狙い通り、ヴァイス達がテロリスト達の行動を全て推測し、今回の大波乱を企んだ主格であると事情を知らないエレボニア帝国、カルバード共和国、レミフェリア公国に誤認させる事ができ、自身の存在を隠す事ができた。



後のゼムリアの歴史では今回の大波乱を『英雄達の大粛清』という呼び名で伝えられる事になる……………………




 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧