| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ONEPIECE 空の王者が海を征す

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

空の王者は海を往く

「すっっっごおおおい!!!お宝の山~♡」
「おいおい本当にすげえなこれ!」

島の砂浜で出会った男、モンキー・D・ルフィ。彼が率いる海賊団、麦わら海賊団。無人島で一人で住んでいた男は彼らの船に乗船し次の島まで乗せて貰う事にしている。そしてその代金として宝を換金した際の4割を譲るという契約を結んだ。

「なあこの4割貰って良いのか!?」
「ああ。どうせあの島じゃ使うに使えねえからな、使えるようにする為に乗せて貰うんだからな」
「私の眼によると総額3000万ベリーはするわよ!その4割……1200万ベリーが私の手にー♪」
「おいナミこの船の船長は俺だぞ!?」

目の前で繰り広げられている漫才に近いやり取りに思わずクスリとする、何年も一人で過ごしていたせいか人間と人間のやり取りが酷く新鮮に感じられる。それに加えてこの海賊団は陽気で楽しげ。所謂平和主義(ピースメイン)な者達、今まで自分が狩って来た略奪主義(モーガニア)とまた違うタイプ。

「そう言えば名前なんて言うんだお前」
「んっ……名前、言ってなかったか」

金髪のグルグル眉毛の男、サンジにそう尋ねられる。名前……正直名前などあまり気になどしていなかった、んなものを気にするぐらいなら身体を鍛える事の方が大切だったからだ。この世界に来る前の名前は当然あった、名無しなど生きて行ける世界ではない。

「名前か……人に言うのも久しぶりすぎてピンと来ねえな」
「おいそれ大丈夫かよ」
「はははっ数年無人島に一人だったんだ、人に名前を言う機会なんて無くてな。宝目当ての海賊に言う必要もなかったしな」

名、か……変えてみるのも悪くない。もう以前の自分ではない。過去の自分(それ)を捨て去って新しい今(これ)を名乗ってみるのも面白いかもしれない。

「レウス。レウス・R・リオスだ」
「は~ん……全部ラ行だな」
「ほっとけ」

適当に考えた名前だ、そんな事一々気になどしていない。それに基本はレウスで通せばいい。

「なあレウス!」
「お、おういきなり呼び捨てか……悪くないな。んでなんや」
「お前、俺の仲間にならねえか?」
「あっ?」

思わず妙な声を出してしまった。まだ出会って小1時間しか経っていない正体不明な人間を仲間に勧誘?普通なら頭の中身を疑うレベルの発言だがレウスは自然と納得していた。ルフィの事は少なからず知っていた、幼い少年がそのまま大人になったかのような性格をもった彼に妙な意思は無い。ただ仲間に欲しいから誘っているのだろう。

「だからオメェ俺の仲間になれ!」
「おいルフィてめぇいきなり何言ってんだよ?」
「そうだぜ。まだ会って間もないいきなり勧誘して受ける訳がないd「いいぞ」っていいんかい!?」

ズビシッ!と擬音が立ちそうなほどに鋭く突っ込みを入れてくる狙撃手を担当する長鼻のウソップ。

「俺自身旅をしようと思ってたんだ、それにお前達といると楽しそうだ♪」
「おいおいそんな簡単な理由で……」
「そうよもうちょっと考えた方が良いじゃない?」
「そうかな、あっそうだ仲間になるんだから4割じゃ可笑しいよな。んじゃえっとナミちゃんで良いんだっけ?君に渡す割合を6割に増やすよ」
「ようこそ麦わらの一味へ!!!」
「うぉい!!!!」

自分に入ってくる金が増えると解ると一気に態度を変えるナミ。言っちゃ悪いがかなり扱いやすい、金は掛かるだろうが……。

「まあ良いじゃねえかキャプテンが決めたんだからよ」
「まっ良いんじゃねえか?」
「ゾロ、サンジまで……まあいっか」

既に一味の5人中4人が容認している事が解るとウソップも少々肩を落としながらも笑顔を浮かべて一味への仲間入りを歓迎した。

「では改めて自己紹介を……レウス・R・リオスだ。先程まで無人島で数年間過ごしてた……時折来る海賊相手に戦いをして生きてきたから腕には自信がある、そして……悪魔の実の能力者でもある」
「マジか!?」
「どんな能力なんだ!?」

悪魔の実の能力者であると解るとルフィとウソップは眼を輝かせながら見つめてきた。どうやらどのような能力なのかひどく気になるようだ。レウスは軽く笑ってから能力の一部を開放し背中に翼を生やした。

「「うおおおおおおおおおお!!!翼が生えたぁああああああ!!!カッコいいいいいいいい!!!!」」
「これが俺の能力だ。動物に変化する能力を持ってる、後は……飛べて火を吐ける」
「「すげええドラゴンみてえ!!!」」
「(まっドラゴンなんですけどね……)」

この後ルフィやウソップを背中に乗せて空を飛んだり火を吐いて見せてくれとせがまれたり、竜化した際に鱗が宝石のように美しかったためナミに鱗を剥いで良いかと迫られたりと割と散々な経験をしたレウス。若干一味に加入したこと後悔するのであった。 
 

 
後書き
【名前・異名・所属】
 
レウス・R・リオス
異名なし
麦わら海賊団雑用係

身長:184
体重:67

年齢:27歳

容姿:燃えるような赤い髪が特徴。
   青色の瞳が特徴
    
服装:赤いTシャツに黒のジーンズを着用。
   他にも海賊から奪った服はあるがこの二つを一番気に入っている。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧