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英雄伝説~焔の軌跡~ リメイク

作者:sorano
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第106話(序章終了、1章開始)

~グランセル・波止場~



「…………」

戦闘が開始されるとギルバートが呼んだ機械人形――G-アパッシュはケビン達に先制攻撃代わりに機銃を連射して攻撃した!

「っと!」

「「!!」」

「ハッ!」

人形兵器の攻撃に反応した4人は散開して銃撃を回避し

「これでも喰らえっ!」

散開した4人を見たギルバートは狙いをリースにして、リースに手榴弾を投擲した。

「せいっ!」

「ほにょ?」

しかしリースは武器を振るって手榴弾を海に打ち返し、手榴弾が爆発しなかった事や打ち返された事にギルバートは呆けた声を出した。

「聖なる光よ――――セイッ!!」

「ぷぎゃっ!?」

そこにアーシアがクラフト―――ホーリーセイバーでギルバートを攻撃してダメージを与えた。



「そこやっ!はぁっ!そらっ!これでもくらえやっ!!」

「行くぜっ!うぉぉぉぉぉ……っ!!」

一方ケビンはG-アパッシュにクラフト――クロスギアレイジで、フレンはクラフト―――ブレイブラッシュで攻撃してダメージを与えたが、ダメージを受けた敵は怯まず再び機銃を連射してケビンとフレンを攻撃した!

「あいたぁ!?」

「いてっ!?」

「ばぁーーーか!」

ダメージを受けたケビンとフレンを見たギルバートは口元に笑みを浮かべて自分も続くように銃口をケビンとフレンに向けたが

「無駄です!」

「いいっ!?」

リースが放ったクラフト―――法剣の刃を伸ばし、攻撃すると同時に敵の行動を妨害するクラフト――アークフェンサーを受けた事によって攻撃が妨害されると共に怯んだ。

「女神よ、我らにお慈悲を――――セイクリッドブレス!!」

そしてアーシアは法術で傷を負った二人の傷を回復した。



「この………チャージ!」

「……………」

攻撃を妨害されたギルバートは顔を歪めた後、銃にエネルギーを充電し始め、G-アパッシュもギルバートに続くように砲口にエネルギーを充電し始めた。

「チャージ完了!喰らえっ!この僕の怒りを…………」

「させないわよ!」

「ぶぎゃっ!?」

エネルギーを充電し終えたギルバートはチャージ攻撃を放とうとしたがアーシアが放ったボウガンの矢を受けると攻撃を中断してしまい

「そらっ!シャドウスピア!!」

「いたっ!?恨み、晴らさでおくべきか…」

ケビンが追撃に放った一撃で戦闘不能に追いやる効果も秘める時属性の魔槍のアーツが命中すると戦闘不能になり、地面に跪いた!



「…………」

一方エネルギーを充電し終えたGーアパッシュが充電したエネルギーを放つクラフト――ブレイクキャノンをケビン達に放とうとしたが

「無駄です!」

「!?」

リースのクラフト―――アークフェンサーによって砲口にショックが与えられ、そのショックによって砲口に溜め込んであったエネルギーが爆発してGーアパッシュは怯み

「これで終わりだ!おぉぉぉぉぉぉ……!タイガー―――チャージ!!」

その隙を逃さないフレンがGーアパッシュに詰め寄ってトンファーによる猛連撃を叩き込んだ後虎のエネルギーと共に突撃し、フレンのSクラフトによる最後の一撃で海までふっ飛ばされたGーアパッシュは爆発を起こしながら海の底に沈んだ!



「ば、馬鹿なあああっ!?お、おのれ………せっかくの僕専用機体をッ!」

自分専用の人形兵器が破壊された事に信じられない表情で叫んだギルバートはケビン達を睨んだ。

「まさかあんな隠し玉を用意してたなんてな………」

「まあ、”執行者”の連中が連れていた人形兵器と比べれば大した事はなかったがな。」

一方ケビンとフレンは冷静な様子で呟いてリース達と共に武器を収めた。

「それにしても、リース。なかなか見事な腕前やんか?」

「まだまだ修行の身。………姉様の足元にも及んでいない。」

「…………そっか……………はは………ま、それはオレも同じや。」

「……………ケビン……その……………」

「…………(二人とも、辛い思いをさせてごめんなさい………いつか”ルフィナ”として二人に会いに行くから……その時までは………)」

「……………」

意味ありげな様子を見せるケビンとリースを辛そうな表情で見つめているアーシアに気づいたフレンは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。



「さてと――」

そして気を取り直したケビンはギルバートに近づいた。

「カードも尽きたみたいやしそろそろ仕舞にしようや。ええ子にしとったら兵士さんに突き出すだけで勘弁しといたるで?」

「…………………………」

「こ、この僕を王国軍に引き渡すつもりか!?」

自分が聞きたかった事を聞けなかったリースはその様子を静かに見つめ、ギルバートは慌てた様子で尋ねた。

「ご希望とあらばこのままアルテリアに連行したってええけどな。―――ただしその場合、身の保障はできへんで?」

「ひっ………」

冷笑を浮かべてケビンはギルバートに忠告し、ケビンの冷笑による忠告にギルバートが悲鳴を上げたその時、大聖堂で聞こえた何かの音がケビン達に聞こえた!



「くっ………」

「ま、また………」

「何かの音が一瞬聞こえてきたが……」

「一体何なの、今の音は……?」

何かの音を聞いたケビンとリースは戸惑い、フレンとアーシアは周りを見回して不思議そうな表情をした。

「な、なんだ………今のは………?」

一方ギルバートは訳がわからない様子で呟いた。そしてケビンは懐から光り輝いているアーティファクト――”方石”を取り出した。



「またコイツや………一体、何やっちゅうねん。」

「何かに反応している………?」

「な、なんだそれは………いったい何のつもりだ!?」

「―――なるほど。二人がリベールに訪れたのは”それ”の回収の為だったのね。」

「まさか、古代遺物(アーティファクト)か?」

光り輝く”方石”をケビンとリースは戸惑いながらみつめ、ギルバートは慌て、アーシアは納得した様子で呟き、フレンは真剣な表情で訊ねた。

「あー、兄さんには関係ないからちょいと黙っとき。しかし…………さっきから一体何が――」

そしてケビンが”方石”を見つめて考え込んだその時!



「フフ………始まったか。」

どこからか男の声を聞こえ、慌てたケビン達が周囲を見回すと、いつの間にか倉庫の屋根に顔には黒い仮面を付け、片手には鉤爪を装備し、黒い甲冑姿の男が現れた!

「へ…………」

「な………!?」

「………いつの間に…………」

「何者だ……!?」

「………?(気のせいかしら……?あの男からは覚えのある気配がするけど………)」

男の登場にケビン達が驚いている中、アーシアは男を警戒しながら心の中で男の気配に覚えがある事に戸惑っていた。



「久しいな。ケビン・グラハム―――罪深き”聖痕”を背負い、道なき闇を這いずる贖い人よ。」

「!?あ、あんた一体………」

男の言葉を聞いたケビンは驚いた後、男を睨んだ。そして男は何かの動作をした!すると”方石”は強く光り輝き始め、辺りが見えないくらい輝きだした!

「う、うわわっ…………!?」

「くっ………!?」

「ケビン…………!」

「何だ、この光は……!?」

「まさか、あの古代遺物(アーティファクト)の力……!?」

「かくして”王”は復活し、昏き煉獄の扉は開かれた………いざ来たれ!贄よ!迷い人達よ!魂達よ!異界の神々よ!果てることのない永劫の炎に焼き尽くされるがいい!」

突然の出来事にケビン達が驚いていると男は高々と叫び、辺りが真っ白に包まれた。



~???~



「(ん………なんや………オレ………どうして………!!!)なんやここ………」

しばらくすると謎の場所で倒れていたケビンは起き上がった。そして自分の近くに倒れているリースとアーシア、フレンに気付いた。

「3人とも!しっかりしろ!くっ………何なんや一体………」

「「ん………」」

「クッ………」

現状にケビンが戸惑っていたその時、3人は目を覚まして、起き上がった。



「………ケビン………?それにアーシアさんとフレンさんも………?どうしてここに………」

「それはこっちの台詞だぜ……」

「何とか全員無事みたいね……」

「ふう………目ぇ醒ましたか。3人とも気分はどうや?吐き気とかあるか?」

無事な様子の3人に安堵の溜息を吐いたケビンは3人に自分達の状態を訊ねた。

「俺は問題ない。」

「私も問題ないわ。」

「………私は気持ち悪い。」

フレンとアーシアが問題ない中、リースはただ一人顔を顰めて呟いた。



「ホ、ホンマか!?」

リースの言葉を聞いたケビンは慌てたが

「お腹空きすぎて。もう限界………さっき買ったパンを食べさせてもらう。」

「ガクッ………気持ちはわかるけど!それより先に疑問に思うことあるやろ!」

「クク、こんな時でもマイペースとか、肝が座っているシスターだな。」

「ハア………」

次のリースの言葉を聞いて脱力し、リースの様子にフレンは口元に笑みを浮かべてアーシアを見つめ、アーシアは呆れた表情で溜息を吐いた。



「む………食は全ての基本なのに………。………!………そういえば。あの変な男が現れて”方石”が真っ白に輝いて………それで………」

「ああ………わからない事だらけや。それに………周りを見てみい。」

「………………石造りの書架…………遺跡の中………?ううん、それにしては………え…………」

「この空間……もしかして”裏”の”四輪の塔”か……?」

「……確かに似ているけど、違うと思うわ。」

ケビンに促されたリースは謎の空間―――”裏”の”四輪の塔”にあった謎の空間によく似た異空間に驚き、フレンの疑問にアーシアは冷静な様子で答えた。

「………参ったな。思った以上に………面倒な任務だったみたいや。」

その後ケビン達は謎の場所の探索を始め、謎の場所は”隠者の庭園”という場所である事、そして場所の名前が書かれた石碑でケビン達が相談していると”方石”は輝き始めた。するとケビン達のクオーツが全て破壊されるというとんでもない出来事があったが、その代り謎の声が突如聞こえ、謎の声に従って方石を石碑にかざすと、石版を含めたさまざまな場所が光り輝き始め、場所によったさまざまな施設が使えるようになった。そしてケビン達はさまざまな施設を使って装備やクオーツ等を整えた後、全ての施設を回った後、同時に現れた光の壁がいつの間にかなくなり、壁の先にあった光の法陣の前に来た。



「色々驚く事はあったが………やっぱり、状況を打破するにはあの光の中に飛び込むしかないよな?」

法陣の前に来たフレンはケビンに確認した。

「せやな、どの道オレらにそれ以外の選択肢はありませんし。あ、でもリース達はここで待ってて――」

フレンの言葉にケビンは頷いた後提案したが

「………………」

「………………………あら。無関係の私達を巻き込んでおきながらそんな勝手な事を言うのかしら?」

「ハハ……水臭い事は言いっこなしだぜ。」

リースは無言でジト目でケビンを睨み、アーシアは膨大な威圧を纏って微笑み、二人の様子にフレンは苦笑した後ケビンを見つめた。



「―――と思ったけど、やっぱ3人で行動するか。何か起こるかわからへんし。」

そして3人共待機するつもりがない事を悟ったケビンは溜息を吐いた後、苦笑した。

「………当たり前。」

「ま、これも何かの縁だ。元の世界に帰る為にも俺達も手伝わせてもらうぜ。」

「フフ、よろしくね。」

ケビンの忠告にリースは頷き、フレンとアーシアは改めてケビン達に加勢する事を伝えた。

「あの法陣に飛び込んだら何が待ってるかわからへん。気、引き締めて行くで。」

「うん。」

「はい。」

「ああ。」

そして4人は光の法陣に飛び込み、どこかに転移した…………! 
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