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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅰ篇)

作者:sorano
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外伝~アリサの告白~後篇

8月5日―――



~翌朝・ぺステ城・客室~



「……ん…………?朝か……?」

翌朝カーテン越しに差し込む朝日によってリィンは目覚めて起き上がり

「―――おはよう、リィン。」

「え――――」

聞き覚えのある娘の声を聞いたリィンが振り向くとそこには自分が眠っている間に自分が泊まっている客室に戻って休んだ後寝間着から着替えて制服姿になったアリサが微笑みを浮かべてリィンを見つめ、アリサの顔を見たリィンは一瞬で昨夜の出来事を思い出した。



「ア、アリサ!?あわわわわわわわっ!?」

「フフ、何をそんなに慌てているのかしら?」

慌てている様子のリィンを見たアリサは微笑んだ。

「あ、慌てて当然だろう!?昨夜のアリサが俺を襲った事を思い出したら……!」

「確かに最初は私が襲う形だったけど、途中からリィン自身が私を襲って私の”処女”を貫いて、その後何度も中に一杯出したところか、私が口で綺麗にしてあげた後も私を抱いて一杯中に出したわよね?結果的に合意の形になったんだから、慌てる必要なんてないじゃない。」

「う”っ……(あの時の俺は一体どうしてあんな事をしたんだ……?)」

アリサの指摘を聞いたリィンは唸った後表情を引き攣らせ

(ええっ!?じゃあアリサ、リィンと恋人同士になったんだ……一体いつの間に……)

(うふふ、これでご主人様はアリサとも婚約者同士になったわね♪)

(ふふふ、最終的に何人になるのやら。)

(ア、アハハ……まさか興奮作用のある香水をアリサさんが予め自分にかけていたとは絶対にわからないでしょうね……)

アリサの身体で眠っていた為昨夜の出来事を全く知らないミルモは驚き、昨夜の経緯を全て知るベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべ、メサイアは冷や汗をかいて苦笑していた。



「―――今は無理矢理肉体関係になって身体で繋ぎとめている状態だけど、いつか私の事を惚れさせて心も繋ぎとめて、無理矢理な形で私と婚約者同士になった事を”幸運”と思えるようにしてあげるんだから覚悟しておきなさい♪」

「ア、アリサ…………」

真っ赤になった顔で微笑んだアリサの宣言にリィンは顔を真っ赤にして黙り込んだが

「まあ、昨日リィンがいない内に仕掛けて置いた隠しビデオで昨夜の事を録っておいたから、リィン自身が私と結婚する事に頷いた言質を既に録っているから絶対に私と結婚しなければならないけどね♪(シャロンから提案された時はさすがにどうかと思ったけど、まあ超鈍感なリィンにはこのくらいしないと駄目ね。)」

「え”。」

笑顔で答えたアリサのとんでもない答えに表情を引き攣らせて冷や汗を滝のように流したその時

「リィン、私と婚約する事をこの場で言って私の”処女”を奪って私を滅茶苦茶に犯して私をリィンの女にして……」

「……ッ……!アリサ……ッ!」

「キャッ!?」

「本当にいいんだな……!?」

「うん……私を将来リィンのお嫁さんにしてくれるなら、私を好きにしていいわ……私と将来結婚してくれる……?」

「ああ……!アリサみたいな素敵な女性ならこっちから頼みたいくらいだ……!」

「嬉しい……!その言葉を聞きたかったの……!今この場で私をリィンのものにして……!」

「アリサ……ッ!」

「………………」

アリサが再生ボタンを押して昨夜の出来事を再生した後すぐに停止し、アリサが再生した映像―――生まれたままの姿になったアリサに囁かれた後アリサを押し倒してアリサを犯している自分自身を見たリィンは石化したかのように固まった!



(アハハハハハハハッ!やるじゃない!さすがにそこまで入念な準備をしてからご主人様に夜這いをするなんて私達も予想していなかったわよ♪)

(証拠まで作るとは驚きました。―――見事です。)

(え、えっと……そこまでしてリィン様を繋ぎとめたかったのですから、アリサさんがリィン様の事を相当愛している証拠ですね……)

(わあ……アリサ、よかったね♪)

その様子を見守っていたベルフェゴールは腹を抱えて笑った後からかいの表情になり、リザイラは感心し、メサイアは冷や汗をかいて苦笑し、ミルモは目を丸くした後嬉しそうな表情になり

「ちゅ…………じゃあまた朝食の時に会いましょう。」

アリサは固まっているリィンの唇に軽い口付けをして部屋から退出し

「ど、どうして昨夜俺はアリサにあんな事を……!?ううっ……エリゼとエリスにどう説明したらいいんだ……?」

アリサが部屋を出ると我に返ったリィンは頭を抱えて疲れた表情で溜息を吐いた。



~廊下~



「~~~~♪―――――え。」

嬉しそうな表情で鼻歌を歌いながらリィンが泊まっている客室を出て、朝食を取る広間に向かっていたアリサだったが、まるで自分がくる事を待っていたかのように広間の入口の前にいるA班の面々を見て固まった。

「ハイ♪その様子だと昨夜(ゆうべ)はお楽しみだったようね♪B班の連中も知ったら、きっと驚くと同時に祝福してくれるでしょうね♪」

「アハハ……今夜はお赤飯にするようにフィオーラ義姉さんに頼んでおいた方が良さそうですね。」

サラ教官はからかいの表情でアリサを見つめ、ツーヤは苦笑しながら答え

「え、えっと……おめでとう、アリサ。まあここからが色んな意味で大変だと思うけど頑張って。……特にエリゼちゃんとエリスちゃん、後はアルフィン皇女殿下とか。」

「そ、そのな。君達が付き合う事は僕達も前々から予想していたが、今は学生なんだから学生相応の付き合いをするべきだと思うぞ?」

エリオットとマキアスは冷や汗をかきながら言い辛そうな表情で祝福の言葉を贈った。



「な、ななななななななっ、何の事よっ!?」

一方サラ教官達の言葉から自分がリィンと結ばれた事をサラ教官達が知っている事に気付いたアリサは真っ赤になった顔で混乱し

「そ、その………すみません、アリサさん。昨夜寝間着姿のアリサさんがリィンお兄様の部屋に入る所を偶然わたくしが見てしまって……殿方であるエリオットさん達に話すのは不味いと思って、サラさんに相談しに行ったのですが……サラさんから後の事は任せてと言われて部屋を退出して、翌朝になったらいつの間にか皆さんが昨夜の件を知っていたんです……」

「!!!???」

冷や汗をかいて申し訳なさそうな表情で自分を見つめるセレーネの説明を聞いたアリサはサラ教官がA班の面々に自分の行動を触れ回った事を察して固まった。



「いや~、セレーネが夜に真っ赤になった顔で何で訪ねて来たのかと思ったけど、最初に聞いた時は驚きすぎて酔いも吹っ飛んだわ♪実習中とは言え、夏休みでしかも異世界のお城の客室を一人で使えるという最高のシチュエーションが揃っていたから行動したんでしょう?」

「アハハ………ご愁傷様です、アリサさん。もしセレーネがあたしに相談していたら、皆さんにはバレなかったのですが……」

サラ教官はからかいの表情になった口元をニヤニヤさせながらアリサを見つめ、ツーヤは大量の冷や汗をかきながら苦笑していた。

「あ、それとどれだけヤっても別にあたしは気にしないけど避妊だけはちゃんとしなさいよ?在学中にあんたが妊娠したら、担任のあたしまで生徒の管理責任とか色々問われるんだから。後は他の連中に聞こえないように声も抑えておきなさいね。」

「あわわわわわわ……っ!?サ、サラ教官!?」

「あ、ああああああ、朝から何て事を言っているんですか!?というか教官の立場なら気にするどころか、そうならないように厳重に教育するべきでしょう!?」

口元をニヤニヤさせるサラ教官の指摘を聞いたエリオットとマキアスは真っ赤にした顔で慌て

「に、妊娠ですか……」

「サラ教官!セレーネの教育に悪い事を口にしないでください!!」

顔を真っ赤にして固まっているセレーネを見たツーヤはサラ教官を睨み

「キャ……………キャアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――ッ!?」

アリサは真っ赤になった顔で悲鳴を上げた!



こうして自分の想いを身体ごと伝えたアリサは時折夜にリィンの部屋を訪ねて、夜這いをするようになった。



その際は周囲を入念に確認してから入っていたが、いつもその瞬間をシャロンにだけは見られており、シャロンがリィンとアリサの私室に仕込んだ隠しビデオによってアリサが夜這いした日のほとんどは毎晩シャロンがリィンとアリサが愛し合う様子を隠しビデオを通して微笑ましそうに見守っていたという…… 
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