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Blue Rose

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第八話 安息日にその一

                 第八話  安息日に
 日曜になってだった、優子は。
 朝起きるとすぐに優花が作ってくれた朝食を食べてだった、優花に言った。
「それじゃあね」
「うん、今からだね」
「行くわよ」
 こう弟に言うのだった。
「学園にね」
「うん、けれどね」
「九時まではっていうのね」
「日曜は何処も閉まってるよ」
「そうなのよね、あとね」
「あとって?」
「考えてみたけれど」 
 優花にこうも言うのだった、二人共まだ起き抜けのパジャマ姿だ。優子のそれは青で優花は淡い赤である。
「どれか一つにすべきね」
「行く場所は」
「動物園も植物園も広いし」
 それにというのだ。
「博物館、美術館はそれぞれ一時間半位で回れても」
「動物園も急げばそれ位だよ」
「けれど幾つも回ったら」
 それぞれ一時間半程度で回れる場所にしてもというのだ。
「すぐに閉館になるわよ」
「閉館六時だったよね」
「休日はね」
「それだったら」
 そこまで聞いてだ、優花は優子に提案した。
「急いで回ったらね、お昼も急いで食べて」
「そうしてっていうのね」
「六つ何かとかね」
「回れるっていうのね」
「姉さん足速いし」
「けれど優花は」
「僕も走るのは得意じゃないけれど」
 それでもというのだ。
「歩く位ならね」
「大丈夫なのね」
「姉さんと久しぶりに一緒に行くから」
 だからだというのだ。
「色々回りたいから」
「一つの場所じゃなくて」
「他の場所も行きたいから」
「わかったわ、じゃあね」
「動物園も水族館も行くだね」
「博物館も美術館も行って」
 そしてというのだ。
「鉄道博物館、そしてね」
「最後はだね」
「最後に行く場所は決まってるわ」
 そこはというのだ。
「植物園よ」
「そこだよね」
「じゃあ急いで回れば」
「うん、いけるよ」
「そうね、じゃあ九時の開園の時に間に合う様に出るわよ」
「今七時半だから」 
 優花は姉に今の時間も言った。
「支度してゆっくり行ってもね」
「開園には間に合うわね」
「最初は何処に行くの?」
 優花は姉に最初に行く場所のことも尋ねた。
「それで」
「まずは動物園ね」
「あそこに行くんだ」
「パンダもコアラも見たいし」
「それにライオンとかもだね」
「象もね」
 動物園にいるそうした動物達を見たいというのだ・
「それからね」
「他の場所だね」
「どんどん回って観ていきましょう」
「そうだね、頑張って観ていこうね」
「お昼はね」
「お弁当用意してるから」
 昼食のことはだ、優花は自分から話した。 
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