サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

健康診断を終えたサトシは、
昼食をとるためタマムシ食堂へ
向かった。



サトシ：「さてとっ！やっと飯が食えるぜっ。
昨日の夜から何も食ってないからな、、」



サトシが道を歩いていると、、、




？？？：「タマムシ食堂へ行くのかい？」


サトシ：「え？」


突然後ろから声をかけられ、
サトシが振り向くと、、、



サトシ：（あれ？、、この人、
確かこの前の作業員、、、）


サトシに声をかけたのは、以前
ラポールタマムシでサトシとすれ違い、
その後もサトシを尾行していた作業員だった。



作業員：「見た所、外回りではないみたいだね。
タマムシ市内で企業も並んでないこの道で
この時間帯に食堂に向かうって事は、、、
今日は健康診断かっ」


サトシ：「あの、どちらさんですか？」


帽子を深く被っている為、
相手の顔が見えない。





作業員：「ポケモン消滅事件、、」






サトシ：「！！」


作業員：「ポケモンが消滅し、時代は
人間が中心の社会になった。人は皆
新しい時代の中で生き、1人ひとりが
今の生活が”当たり前”と思って生きている。
もし、この経済成長した時代に再び億万という
ポケモンが現れたら社会はどうなるのか、、
いまの社会ではそんな状況に対応出来ず、
経済の混乱を恐れ、やがてポケモンを、、」





サトシ：「おい、お前何が言いたいんだ！」




作業員：「”ポケモンは生きているかも知れない”
そんな一筋の希望でうやむやに行動すると、
政府は”時代を壊す危険人物”だと思い、きっと
無事ではすまないだろう。」


サトシ：「っっ！」


作業員：「それでも、
君は探すというのかい？
ポケモン消滅事件の研究者、ドクターKを。
だったら、このまま見過ごす訳にはいかないな」

スッ


作業員は懐に手を入れ、拳銃を取り出した。



しかし、サトシは、、、