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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第8話『夜の終わり、悲劇の始まり』

 
前書き
今回でなのはA's編が終わります。 

 
それは、大きな志でした。戻れない日々、挫折の念。それでも、大切な人が思い出させてくれたこと。今、刃に変えて夜空に放つ!仮面ライダーディロード、始まります。

「大丈夫だったか、みんな!?」
雅はなのは達の安否を確認する。
「私は大丈夫!」
「雅の方こそ平気?」
「ああ。だが待て、あの白い光は何だ。」
雅が指を指した先には、眩く輝く光があった。

「リンカーコア修復、守護騎士システムの再構築を開始します。」
「おいで、私の騎士達。」
光の中ではやては守護騎士達のリンカーコアを抱きかかえてから元の位置に戻し、
「リィンフォース、私の杖と甲冑を。」
「はい、我が主。」
リィンフォースは何も纏っていないはやてに騎士甲冑のインナーを構築させ、夜天の主の杖であるシュベルトクロイツを持たせる。そして─

その頃、地上ではより一層光が強くなり、砕け散ると、シュベルトクロイツを構えたはやてを中心に四人の守護騎士が立て膝を着いて伏せていた。
「ヴィータちゃん!」
「シグナム!」
「シャマルさんも!」
驚くなのはにはやては微笑む。
「我ら、闇の書を守りし騎士。」
「汝如何なる時も、この身は御身と共に在り。」
「例え、この身が砕けようと、この身は主の為に在り。」
「夜天の王、八神はやての名の下に!」
守護騎士達がそう宣言し終える。
「夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風、リィンフォース、セェーット・アアァップ!」
はやての宣言によってリィンフォースは融合騎の力を発揮し、はやてを守る装甲と翼に変わる。それによってはやての武装が完成する。
「はやて!はやてぇ!」
夜天の主として覚醒したはやてを見て、ヴィータははやてに抱き付く。
「主、誓いを破り申し訳ありません。」
シグナムがそう言うと、
「解っとったよそんな事。それより、お帰り、みんな。」
はやてがヴィータを撫でながら答える。
「皆さん、無事だったのか!?」
雅は守護騎士達に話しかける。
「いえ、我々の方こそ、とんでもない間違いをしてしまっていた。謝っても謝りきれません。」
シグナムは代表して雅に話す。すると、
「みんな、水を差して済まない。時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。今、あの海上にある黒い淀み、あれは闇の書の主から切り離された暴走した防衛プログラミングだ。あれをどうにかする方法はこちらは2つ。一つは極めて強力な氷結魔法で結晶世界に封印する。一つが軌道上で待機している艦船アースラのアルカンシェルで消滅させる。この2つしか無いが、騎士のみんなにも、意見を出してもらいたい。」
この事件の担当官であるクロノがやって来て、説明をした。
「我々も、覚醒の際に居合わせたのは今回が初めてなので、参考にはなれないと思います。申し訳ありません。」
シグナムは真っ先に事情を話す。
「あの~、最初の方は、多分無理だと思います。防衛プログラミングには、氷結魔法の解除も、結晶世界からの脱出も簡単に行えてしまうので、問題を先送りにするだけになっちゃうと思うんです。」
更に、シャマルが案の一つに無理だと説明する。
「アルカンシェルも絶対ダメ!こんな所でぶっ放したら、はやての家が吹っ飛んじまう!」
そして、ヴィータが2つ目の案に反対する。
「ユーノ君、アルカンシェルってそんなに凄いの?」
「半径120kmを蒸発させながら消滅させる魔導砲って言ったら、分かりやすいかな?」
なのははアルカンシェルの威力が気になりユーノに質問すると、恐ろしい答えが返ってきた。
「ええっ!?それは私も反対!」
なのはは威力を聞いて反対する。
「解っている。だから困っているんだろう。」
クロノがそう言うと、
『みんな!防衛プログラミングの暴走、あと五分で開始するよ!みんなでしっかり考えて!』
アルカンシェルで待機しているオペレーターでクロノのパートナーのエイミィが伝達する。
「てゆうかさ、そんなに難しく考えないで、一気にぶっ飛ばせないの?」
一同が困っている中、フェイトの使い魔であるアルフがそう言う。
「そうか!?クロノ執務官、アルカンシェルの砲撃って環境に左右されますか?例えば、無重力だと彎曲したりとか!」
雅はクロノに質問する。
「いいや、アルカンシェルはその空間に合わせて角度と威力を的確に調整する。問題は無いが。」
「それなら簡単な話だ。まず、防衛プログラミングを転送魔法で転送できる質量に減らし、僕達補助魔導師の転送魔法でアルカンシェルの発動範囲に飛ばし、蒸発させる。これなら地球に被害を発生させずに防衛プログラミングのリンカーコアを破壊出来る。」
「確かに、理論上はそれが可能だ。」
クロノの説明を聞き、雅は提案。クロノは納得した。
「暴走した防衛プログラミングのバリアは物理と魔力の複合四層式。的確な攻撃を当てなあかん。」
はやては防衛プログラミングについて説明し、雅達は陣形を整えると、
『みんな!防衛プログラミング、暴走開始するよ!』
エイミィから連絡が入った。
「夜天の魔導書を、呪われた魔導書、そう呼ばせた所以、闇の書の、闇。」
はやてがそう呟くと、黒い淀みが崩壊し、中から半人半獣の魔物、スキュラに似た巨大な魔力物質、闇の書の闇が現れる。
「チェーンバインド!」
「ストラグルバインド!」
「カルテットバインド!」
防衛プログラミングは活動開始と同時に触手を動かすが、アルフ、ユーノ、雅の拘束魔法で切断する。
「縛れ、鋼の軛!」
更にザフィーラが追撃をかけるように敵を貫く魔法で残る触手を撃退すると、なのはとヴィータの準備が完了する。
「ちゃんと合わせろよ、高町なのは!」
「ヴィータちゃんもね!」
ヴィータとなのははタイミングを確認する。
「鉄槌の騎士ヴィータと、鉄の伯爵、グラーフアイゼン!」
[gigant from!]
ヴィータはグラーフアイゼンをギカントフォルムに変形させる。
「轟天爆砕!」
ヴィータはグラーフアイゼンを振り上げる。するとその大きさは数十メートルになり、
「ギカントシュラァァァーク!」
ヴィータは巨大化したグラーフアイゼンを振り下ろし、魔力用バリアを粉砕する。
「次!高町なのはと、レイジングハートエクセリオン!行きます!」
[all light.]
「エクセリオォン、バスタァァァー!」
なのははエクセリオンバスターをフルパワーで放ち、復活しかけた触手ごと物理用バリアを粉砕する。
「烈火の将、シグナムが剣。炎の魔剣、レヴァンティン。刃と連結刃に続く、もう一つの形態。」
シグナムはそう言うと柄と鞘を合体させ弓矢型のボーゲンフォルムを変形させ、矢を防衛プログラミングに合わせる。
「駆けよ、隼!」
[sturm falke]
シグナムは魔力でパワーをブーストさせた矢、シュツルムファルケンを放ち、魔力用バリアを粉砕する。
「フェイト・テスタロッサと、バルディッシュザンバー、行きます!」
フェイトはバルディッシュを振り上げる。
「打ち抜け、雷神!」
[jet zanber!]
「ハアァァァッ!」
フェイトはバルディッシュを振り下ろし、魔力で構成した刃で物理用バリアを粉砕。更にその力で防衛プログラミングを一刀両断する。すると、防衛プログラミングは破損した肉体を修復するが如く新たなパーツを出現させる。
「盾の守護獣ザフィーラ!攻撃など、撃たせん!」
ザフィーラは修復した触手を再び粉砕する。
「彼方より来たりて、やどりぎの枝。銀月の槍の下、撃ち貫け!石化の槍、ミストルティン!」
はやては強力な石化魔法で防衛プログラミングを石化させる。すると、防衛プログラミングの人型の部分は崩れ落ち石化した部分を修復させようとする。
「凍てつけ!」
それを見てクロノはデュランダルを起動。氷結魔法の準備を終わらせ、
[eternal coffin]
「終わりだ!」
クロノは対象を絶対零度の中に閉じ込めるエターナルコフィンを発動させ、防衛プログラミングの動きを封じる。
[starlight breaker!]
「全力全開、スターライトォ─」
「疾風迅雷、プラズマザンバー─」
「強者必滅、スパイラルバースト─」
「ごめんな、お休みな。響け終焉の笛、ラグナロク!」
「「「「ブレイカァァァァァァァァァー!」」」」
なのは、フェイト、雅、はやては同時に最大火力の魔法を放つ。なのはの桜色の砲撃が、フェイトの金の斬撃が、雅の透明な螺旋を描く攻撃が、はやての三本の銀の砲撃が、防衛プログラミングの肉体を粉砕し、リンカーコアが露出する。
「捕まえ、た!」
シャマルは防衛プログラミングのリンカーコアを取り押さえる。
「長距離転送!」
「目標、軌道上!」
「「「「転送!」」」」
ユーノ、アルフ、シャマルに雅が協力し、防衛プログラミングのリンカーコアは肉体を修復しながらも無事軌道上に到達。アルカンシェルの直撃によって、見事消滅。今回の事件は幕を下ろしたが、
「やはりか。」
リィンフォースは呟く。
「リィンフォース、どないした?」
「我が主、やはりまだ私の中に防衛プログラミングの残滓が残っています。」
「リィンフォース、どういうことや?」
「ですから、私が消えない限り、防衛プログラミングが復活すると言うことです。ですので、管理局の方に頼み、私の封印を頼みます。」
「そんな、せっかく幸せに慣れたのに、そんなん嫌やわ!」
リィンフォースが事情をはやてに伝えると、猛反対した。
「時間的にやや早いが仕方ない。悪いが、悪く思うな!」
猛反対するはやてを見て、雅ははやてを気絶させた。
「さあ、はやてが気絶している今のうちに終わらせるぞ。」
雅は号令をかけ、なのは、フェイト、守護騎士と雅は封印用の結界を制作する。
「準備が出来たな。」
雅、なのは、フェイトの三人は配置通りに立つと、はやてが目を覚まし、近づく。
「みんな、何しとるんや!」
「はやて!家族の決心にいちゃもんをつける主がどこに居る!その前に、最後に言い残した事はあるか、リィンフォース?」
「雅、お前には世話になった。お前にこれを託そう。」
リィンフォースはそう言うと、一枚のライドカードを渡した。そのカードには【UNISON】と書かれており、裏面にはベルカの剣十字型の魔法陣がマークに施されていた。
「それは私の持つ融合騎の力だ。きっと、お前を強く支えてくれるはずだ。」
「ありがとう、リィンフォース。」
雅は礼を言う。
「嫌や、せっかく会えたのにお別れなんて、嫌や!」
「我が儘はご友人に嫌われますよ。私は、小さな雪の一欠片になります。ですから、私の名と、祝福の風の誇りは、新たに生まれる主の融合騎に、受け継がせて下さい。それでは、頼む。」
[気になさらず。]
[良き旅を。]
[行ってらっしゃい。]
デバイス達はそう言い、リィンフォースは消滅。その粒子は雪のように消えて行き、リィンフォースの力が宿った剣十字がはやての下に落ちて来て、全てが終わった。
「さて、ぼちぼち僕も動くか。僕を求めている世界は、他にもあるからな。」

その頃、雛見沢は大ショッカーの怪人に襲撃されていた。
「雅、助けて!」
梨花は羽入に渡されたディショットシステムに願いをかける。すると、ディロードが居る『魔法少女リリカルなのはA's』の世界とディショットシステムが存在している『ひぐらしのなく頃に解』の世界が融合してしまい、梨花達を追って来た怪人が海鳴町に放たれてしまう。
「どうやら、これを解決するのが先のようだな。」
雅は、梨花達と合流する。
to be continued
次回予告
融合した私達の世界。そこからは見たことも無い怪物がうじゃうじゃ!更に、雅君の言っていた世界の破壊者が出現!次回『ディケイド出現!結成、チーム・ディロード』に、ドライブ、イグニッション! 
 

 
後書き
とりあえず、ずっと忘れていたセイクリッドグリッターの説明をします。
タイプ:インテリジェントデバイス
主人:凪風雅
形態:スタンバイとローブ型のデバイスフォームのみ
カートリッジ最大装填数:36
凪風雅がリンディより託されたインテリジェントデバイスで魔力光は透明。
使用可能魔法
カルテットバインド:対象を四重のバインドで拘束する。
シールバインド:バインドブレイク無効のバインドを放つが、威力と効果は弱め。
ポイントバインド:空間自体にバインドを放つ設置型。
クイックバインド:3秒のみの短い間かける強力なバインド。
ドレインバリア:自身以外を対象にとるバリア。対象の魔力を吸い取り、維持する。
スフィアバリア:360°に纏うバリア。
クイックバリア:弱攻撃を回避する為の緊急用で左右または背面に使用可能。
ライトトルネード:左腕で放つ、右半身を重点的に攻撃する竜巻。
レフトブレイカー:右腕で放つ、左半身を破壊する砲撃。威力は低い。
スパイラルバースト:両腕を交差させて放つフルドライブの一撃。砲撃自体の攻撃では無く、周辺の物質で威力を上げる。
そして、今回の世界で登場したライドカードの説明
スラッシュ:ただのチョップを手刀に変える。
ユニゾン:ミッドチルダ、またはベルカの魔導師と融合し戦う力を得る。

とりあえず、次回は融合した世界の話で、ようやく雅が仮面ライダーディロードになります。 
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