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詩集「棘」

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星のない春の夜空



星のない春の夜空
隠したものは遥か遠く…

ずっと想い続けていても
叶わぬ恋…苦しくなるよ…
いつでも会えたあの頃
振り返ってみては苦笑い…

伝えたい…出来ない…
傷をつけてしまいそうで…
僕はどうすればいいんだろう?

星のない春の夜空
願ってみては闇に消えて
実らぬ想いはいつか…
見知らぬ誰かに届くだろう…


ずっと君と歩いて行ける
そんな未来…見つけ出せたら…
春宵の淡い夢は
雨に散りゆく桜のように…

得られない…消せない…
欲望は胸を掻き毟る
見えない星は一体どこへ?

星のない春の夜空
虚空に映る儚い夢
風に惑う心にも…
いつかは光が射すだろう…


瞳の奥に映る君…
ここに永久はないけれど…

星のない春の夜空
雲の上へと月影が舞う
望んだものはこの手を…
擦り抜けてあの雲の向こうへ…

星のない春の夜空
隠したものは遥か遠く
見上げたその空はいつか…
雲が晴れ数え切れない程の
星が見えるよ…



 
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