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SAO〜血濡れた神速〜

作者:黒羊
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1話ー終わりの始まりー

ー2022年,人類は完全な仮想世界を作り出す事に成功した。
天才科学者の茅場晶彦とその兄,茅場輝昭によってー
それが,全ての始まりだったー
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ーー

ー1階層 始まりの町ー
「うおっしゃあァァァァァァァァァ!」
「そいつ某RPGだとスライムのポジションだぞ」
「なん...だと...」
「てっきりボスかなんかだと思ってたって顔してんぞw」
俺は,ゲームを始めた時に丁度同じトコにいた2人とフィールドにてノンビリとイノシシを狩っていた。
ちなみにさっき初討伐をしたのがクラインで,見守っているのが俺とキリト,と言う名のベータテスターである。
「そういやクライン,時間大丈夫か?もうすぐ5時だぞ
ピザ頼んでるとか言って無かったっけ?」
「そーーだったァ!!すまねーキリトとカリア!俺落ちるわ」
「あぁ。お疲れ様」
「お疲れ」
待ってろよ俺のピッツァーー!とか言いながらメニュー画面を開いたクラインはーー
そこで止まったーー
「おい,バグかこりゃ?
ログアウトボタンがねぇ」
「ハァ⁉︎んなわけねーだろ。もういっぺん探してみろよ」
「いやだから探してもねーんだよ
お前らも探してみろよ」
俺はそんな訳がないと思いつつメニューを開いて目を走らせた。
そしてその結果,ログアウトボタンはー
無かったー
「なぁキリト,ベータの時ってこんなことってあったか?」
「いや,こんなバグは1回も無かったよ
これは正式サービスだからってことで許されるようなバグじゃない。茅場はこんなヘマは踏まなかった」
それもそうだ。こんなユーザーの安否に関わるようなバグをサービス初日からやらかしたんじゃ今後の売り上げに大きく関わってくる。
クラインがさっきからいろんな事にチャレンジしているが,何一つ成功していない
あれからもう30分は経つだろうか
なのに修正どころかGMのアナウンスや強制ログアウトすらないというのはいささかおかしい
そんな俺の懸念に応えるかのように,鐘の音が大きくなり響いたー 
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