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没ストーリー倉庫

作者:海戦型
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幻のマルチエンディング集

 
①もしも束に気に入られたら……

束に過保護にされるEDになります。バッドエンドです。
つまり、山なし谷なし真実なし。変われないまま半端に終わる上にこれからも束のオモチャ。
唯一いいことがあるとすれば、死人がほぼ出ないからミソラスまで助かることくらいかな。


②もし偽真耶に騙されたら……

偽真耶を本物の真耶だと思い込んで助けを求めます。メリーバッドエンドです。
実はこのエンディングでのみ、実は真耶が真人のチョーカーの外部操作デバイスを持っていることが明かされます。偽真耶は本物真耶からこれを奪って真人の意識を奪い、そのまま洗脳を施します。

洗脳された真人は偽真耶(目が覚めた時点で偽真耶は整形して本物の真耶そっくりになっている)の優しさにずぶずぶと沈んでいき、そのまま偽真耶と結婚。企業側で用意した「あらゆる危険が排除された南の島」で二人幸せに暮らします。ちなみに島の周辺には真人の友達や家族も洗脳されて移り住んでいる「真人だけの楽園」。外でどんなテロが起きて誰が死のうと、真人と偽真耶だけは死ぬまで幸せです。


③シャルが女だと普通に受け入れたら……

真人とシャルの間に恋愛感情が目覚めます。ノーマルエンドです。
トゥルーエンドと違い、梓沙との和解やセシリアとの共闘などの一部イベントが消滅。両親死亡+梓沙精神崩壊という酷いことになりますが、シャルと二人で業を背負って生きていく、何となくこれからの二人を応援したくなるエンドです。


④達姫ちゃんキャワワだったら……

達姫が声を失ったことに責任を感じ過ぎた真人が「一生護る」と宣言します。ノーマルエンドです。
事あるごとに達姫の所に行ってはリハビリを手伝い、そんな中で自分と向かい合っていきます。セシリアとの共闘の時に彼女を庇って重傷を負い、最終決戦には参加できません。しかし偽真耶も参戦しなくなるので後は一夏たちが全部解決。何気に梓沙の母親が生存する貴重なエンドでもあります。セシリアとシャルの共闘で真犯人が生きたまま捕縛されて事件は終了。梓沙も無事に帰ってきますが、いくつか謎がとかれないまま二人は手を取り合って終わります。


⑤癒子と一緒にゆっこゆこだったら……

学園祭で真人が庇うのが癒子に変化し、真人は奇跡を起こせないまま重傷。ノーマルエンドです。
ISから拒絶反応が出るようになり、IS補助は出来ても展開は出来なくなります。やがて学園に通う意義がなくなった真人は学園を去るのですが、この時に癒子が一緒についてきます。ちなみにこのルートだと最終的に護衛も兼ねてミソラスが癒子の手に渡り、ミソラスも幸せになれるエンドです。後の事件は達姫エンドと大体同じ。


⑥千冬との二者面談で全部言っちゃったら……

精神構造が変わっていく恐怖を千冬にぶちまけて泣いてしまいます。ユニークエンドです。
涙ながらに助けを求めてくる真人に千冬の胸が庇護欲でキュンキュンになって変な方向に覚醒します。その結果束を足蹴に全部の問題を次々に解決し、偽真耶まで味方に取り込むというとんでもない事になります。ある意味一番ハッピーだけど、真人のキャラが崩壊するので……。


⑦総合的な好感度がのほほんに偏ったら……

途中でのほほんに依存するようになり、甘ったれダメ野郎になります。バッドエンドです。
のほほんから離れられなくなり、学園籠りきり。のほほんものほほんで満更ではないのか互いにダラダラのグダグダ。何も起きずに時間だけが過ぎていくけど、束エンドと同じく不幸になる人はほとんどいません。


⑧梓沙にそんなに優しくしたら……

母親の死を前にした梓沙が事件解決後にパラノイアのような状態になります。ノーマルエンドです。
セシリア告白計画が消滅し、両親が攫われ、梓沙の選択肢が「母親or真人の里親」に変化し、単純な数の効率で梓沙の母親がやっぱり死にます(セシリアが無事だと最終決戦では自動的にシャルと共闘)。

事件後、病院で目を覚ました梓沙は「真人のことを昔から一緒に暮らしていたと思い込み、お兄ちゃんと呼ぶ」、「両親は海外にに出張に行ったまま帰ってこないと思い込んでいる」、「ISの所為で人生が狂い始める前辺りから目覚めるまでの思い出をすべて忘れている」という状態で目を覚まします。無理に事実を教えようとすると発狂し、発狂が収まったらすべて忘れている……強すぎるショックから心を守る為に、彼女は現実の一部を妄想とすり替えてしまいます。
彼女を知る人間からすれば余りにも痛々しい姿に、真人は「優しい兄」を一生演じる覚悟を決め、ずっと二人で生きていく事を決めます。


⑨まやちーエンドがないと思ってたら……

真耶の好感度が高くなると、千冬ルートみたいなネタエンドになります。
真人を守りたくて我慢ならなくなった真耶が偽真耶を味方に取り込んで襲いくる危機を次々に撃破。卒業直後に真耶と結婚という電撃的なルートです。しかも時々偽真耶とすり替わるので偽真耶エンドでもあります。やっぱり真人は若干キャラ崩壊。



覚えてるエンディングは多分これぐらいで終わりだったと思います。
アレーシャエンド?ありません。彼女は物語の暗部の方向での主役。つまり準主人公だったので。ちなみに構想では千冬にも相当注目して、千冬なりに人生経験の少なさゆえの悩みが満載になる予定だった模様です。更識姉妹の出番がなさ過ぎて酷い?……あいつら使い道あんまり無………ゲフンゲフン。あの二人は番外編でギャグやる係だったんで。


以降全部雑談。

 プロットでは親友の性格やポジションなどを全然喋ってないけど、いろいろ考えてました。しかし結局小説化は出来ず……無念ですね。あれは海戦型の負の部分を全開にした作品だったので、きっと完結出来たら爽快だったでしょうね。結局負のオーラが薄まってしまって書けなかったんです。

 真人くんは割と極端な設定を施したが為に愛着のあるキャラクターでして、このキャラクターを没にするのは嫌だなぁと当時ものすごく思っていたのを覚えています。
 そのため、後に書いたオリジナル短編の「新説イジメラレっ子論」にはセルフ改変した真人くんを出しました。「はて迷」のオーネストも真人くんのセルフアレンジキャラだったりします。このプロット内に登場する真人くんは、その原型になったキャラなのです。

なお、達姫以外の真人の友達リスト(発掘品)。

 (スン)九龍(ガウルン) 日本語読みではソン・クリュウと読むためあだ名はクリュー。
 男性、風原の友達の一人。在日朝鮮人の5世で、女尊男卑社会が訪れる前から嫌がらせの類をうんざりするほど受けてきた虐められっことしての先輩。身長が低めで眼鏡をかけているため外見がオタクっぽいという理不尽な理由で虐められたことも多々ある。中身も事実オタクで、流行のサブカルチャーには一通り手を出している。小さな見た目に反してかなりタフネスかつ世話好きで、風原を助けるために乱闘に参加して虐めの主犯格を病院送りにしたこともある。

 稜尋森太(いつひろしんた) あだ名は名前の最後の(たい)と最初の(いつ)を繋げてタイイツ。
 男性、風原の友達の一人。美形で成績優秀、親も大企業に勤めているという恵まれた境遇にあったが、学校では女子に虐められないよう彼女たちが望むがままに振る舞い、家では親の望むように振る舞う自分の生き方にうんざりしていた。女子に好かれていることが災いして男子から除け者にされていたので友達に飢えており、中学に入ってからの男友達一号である風原と事あるごとに一緒に行動したがる。かなり凝り性な性格で何事も手作りに拘る傾向がり、物作りの腕前は職人級である。

 森神隆辰(もりがみたかとき) あだ名は(こう)に辰=龍でコーリュー。
 男性、風原の友達の一人。メンバー唯一の留年者。留年しているという事実とその究極的な空気の読めなさから周囲には疎まれているが、勘は鋭い。190㎝を越えた体格による威圧感を感じさせないフランクな態度から、気の弱い生徒の尊敬を受けていることもあった。風原たちの余りの偏屈ぶりに世話を焼かずにはいられなくなり、そのまま風原たちに絡むようになる。風原の猛勉強に無理やり付き合わされたことによって今年無事に卒業したが、大学にはいかずに地元に就職している。

 清堀香恋(きよぼりかれん) あだ名はそのままカレン。
 女性、風原の友達の一人。女王様気質と面倒見の良い所を兼ね備え、成績優秀で顔もいい。所謂学校内の派閥を作る側の人間で、親がIS操縦者のため学校側も彼女を特別待遇している。親しい相手に対して急激に口が悪くなるため友達と言える対等な立場の人間がおらず、また周囲の男も下心か派閥の傘下に入る意図しか見えない人ばかりでうんざりしていた時に風原を発見する。彼の事をいろいろ面白がっており、派閥のネットワークから情報通でもある。


 他にも設定を掘り返してみるとエムの正体とか書いてありました。本編で全く使われてないけど。えーとなになに……。


 千冬と妹の秋百(あきほ)は中のいい姉妹だった。しかし第3子の一夏が生まれた時から親はそちらに傾倒し始め、秋百は一夏の存在を疎んで首を絞める。このせいで一夏は幼いまま意識不明になり、そのままずっと意識が戻らない。元々とあるカルト教団の信者だった両親は怒り狂い、秋百を教団の本部へ(何をしようとしたかは定かではない)つれて行き―――翌日、教団にて起きた大規模火災により死体になって発見される。
 秋百はこの際顔面を焼かれ、碌に喋れもしない状態に。教団には多数の子供がいたため身元が全く特定できず、また千冬が一夏の面倒を見るために母方の実家を頼ったために秋百は孤立。弟と姉に愛憎を抱く。それから偶然組織に拾われ、ブリュンヒルデになった千冬を基に顔を造り直されてて今に至る。マドカの名前は拾った上司が付けた。


 ……なるほど。この設定を考えた時の私は、原作で一夏の昔の記憶があいまいな理由はこれの所為という事にしたみたいですね。何というか、雑。


 偽真耶の素顔や本名は一切不明です。ただ、心臓移植の前まではまるで感情のない機械的な人物だったそうです。一つだけ分かっていることは、もし彼女が真人の母親だったらこの物語は多分ここまで暗い話ではなかったと思います。

 暗い話。くらいはなし。位は無し。つまり、無位無官です。


 お わ り
  
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