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黒を纏う聖堂騎士団員

作者:櫻木可憐
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20.青の似合わない男

 
前書き
ゼシカの母の名前、忘れました。
アルバート? 

 
エイトたちはとりあえずゼシカの実家に戻ってきました。
この村はいつでも平和な気がします。
少々マダンテ使いのお嬢様が生まれた以外では。

二人は村の人の雰囲気からただならぬものを感じました。
歓迎されているのか、されていないのか。
いない方が良い雰囲気に近いようです。
いや~な予感がしなくもないです。

帰宅したゼシカたちを二度見した母上。
娘を二度見しなくても良いでしょうに。
そうした理由はすぐわかりました。

「なぜ帰ってきたのです!!」

「お、お母様?」

「何かありましたか。村の人の雰囲気も怪しいですし。」

「知らない・・・ようですね。
エイトさん、貴方は今、指名手配されています」

情報不足だった二人はその場で大声をあげました。
あぁ・・・そりゃ指名手配はマルチェロぐらいにしてほしいです。
エイトはすぐに頭を働かせました。

(マイエラ修道院に行ったのが仇になったか。
マルチェロとの接触がばれてる。
ゼシカを指名手配にしなかったのは、ゼシカが人質だから・・・!!)

女、子供を人質にするのは悪役の定番。
ニノの分際で。
腐女子の間でも大抵ゲスなんですよ、ニノは。
ハゲハゲニノ様と名付けますか。

次の瞬間!!
マルチェロが演説時に流れたあのBGMが流れた気がしました。
聖堂騎士団が訪ねに来たのです。
さぁ、ゼシカのマダンテで一掃せよ・・・・・・
すみません、自重しなさい。

「・・・・・・ジゴスパークで一掃する」

あ、エイトもかなり悪発言してますね。
ただ、周りの皆さんを巻き込む気ですか。
ゼシカがマダンテなんかしたら、村が潰れそうだ。

「とりあえず隠れましょう!!」

「クローゼットの中にお逃げなさい」

言われるがままクローゼットの中へ。
密着中のお二人。ゼシカの胸がでかすぎます。
大概クローゼットの中はばれると相場が決まっているのでは?
まあ良いじゃないですか。普通に。

しかし、ゼシカのお母様は驚いてしまいました。
やって来た聖堂騎士団の中に法皇の服を来ている人がいます。
あのマルチェロが着ていた服です。
ただ、気になるのはそれが似合わないことです。

「おや、ジゴスパークでのお出迎えと計算していたんですがね~」

クローゼットの中でも驚いている二人がいました。
なぜならかなり聞き慣れた声だったからです。
服どころか聖堂騎士団も似合わない男の声です。
二人は自分がマヌーサにでもかかっている気がしました。

「お母様、クローゼットの中を調べさせてもらいますね。」

「ま、待ちなさい!!」

法皇は無視してクローゼットを開きました。
中にいたのは・・・当然エイトとゼシカです。
かなりの密着中という良い雰囲気で。
それよりも二人は法皇を見つめました。

「あの法皇さま?何かのご冗談でも?」

「あ、一日体験職業で法皇とか」

「冗談でこれが着れるか!!

















現法皇ククール様だ!!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!?」

青の服が似合わない聖堂騎士団ククールでした。
クローゼットで呆然とする二人。
この光景、かなり異様ではありませんか。
同じ兄弟でもこうも反応が違うと可哀想な気がします。
マルチェロが法皇、世界征服、戦争等々したところで驚きませんが、ククールがやると遊ばれている感がします。

「ニノはどうしたんだ、ククール・・・・・・」

「似合わない似合わない!!マルチェロに譲りなさい!!」

「まあ落ち着けよ、お二人さん。
クローゼットから出てきてから。」

「落ち着けないよ」
「落ち着けないわ」

ククールはなんだか悲しくなりましたが、なんとか踏ん張りました。
マルチェロからの反応の方が酷そうだからです。
想像するだけで鳥肌ものです。

「まあ、ちょっとね。ニノ様には法皇を譲ってもらった。」

「・・・まさか、ジゴスパーク」

「エイトじゃないから平和主義だ!!」

「チッ・・・・・・」

「泣くぞマジで。
あんたが指名手配されたから助けるためにしたんだよバーカ!!
それに法皇なら資料見れるしな!!」

「ククールが考えてるなんて」

「オレってなんなんだ」

多分メラゾーマで常に灰にされている虫けらかな?
嘘です。女好きすぎるから予想しなかっただけではないかな。
とりあえずエイトは無事で済みそうです。

「ニノにエイトから賄賂貰ってたことを利用して引きずり下ろした。
悪いが、一応エイトには捕まってもらう。オレの立場があるしな。
マルチェロも追わなきゃいけない立場か。」

やはり血の繋がりがひどい。
イヤミ以外では繋がりがあるのか、と言われたら悪逆非道と答えようかな。
まさかハゲハゲニノ様を引きずり下ろしたとは。

こうしてエイトは煉獄島に向かう。
そこに何があるのか、そんなこと誰も知らない。
作者でさえ。 
 

 
後書き
自分のHPでやろうか悩み中。 
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