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ソードアート・オンライン~共鳴の宴舞台~

作者:提供者
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SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
  ボス戦 その後 爆弾を添えて。

 
前書き
一行でわかる前回のあらすじ

フォルテとフィーネさん暴走\(。∇ ° )/あばばばば 

 
「食えオラァ!」
「ムグゴフッ!?」

ボス戦終了後、ギルドホームにて。

フォルテの口にメロンパンが突っ込まれていた。ルインの手で。

ごくんっ

「いきなり何するんですか!?ルイン!」
「嘘だろ噛まずに飲み込みやがった!?」
「くらえルインー!」
「えっちょ、リークさ、ングフッ!?」

今度はリークさんがルインの口に肉を突っ込んでいた。骨つきの。

「ン"ー!ン"ー!」
「そうかー!美味いかー!」

とてもそうは見えないけどリークさんが言うならそうなんだろう。多分。ルイン涙目だけど。

「ンッぐ、はッ、は、なにすんすかリークさん……」
「よし……ルイン……覚悟……」
「えちょ、ヒナ?ヒナさん?右手に持ってる骨付き肉はなんですかね?ちょっと?ねぇ、構えないで?ヒナの筋力値でやられたら俺死ぬ!死ぬから!やめ、ちょ、待っ……ぎゃああああああ!!」

南無。

––––––––––––––––––––––––––––––––––––

「ボス戦お疲れー!フォルテ!」
「リークさんもお疲れ様です。ボス戦も、さっきの惨状も」
「ナンノコトカナーワカンナイナー」
「あっはっはっはー(棒)」

ギルドホーム、ベランダにて。

ボス戦を終えたフォルテ達は第70層をアクティベートした後、記者やらなんやらにもみくちゃにされる前にさっさとギルドホームに帰っていた。

正直、フォルテの行動のせいで少し暗い雰囲気になっていたが、ルインとリークがああなった結果いつもの彼らに戻ることができた。

「フォルテはさー」
「はい?」
「『死にたい』って、思ってるの?」

唐突な、質問。
沈黙が生まれた。

「あー……どうですかね」
「わかんなくなっちゃった?」
「そう、ですね。ボスがトラウマになってるあたり、死の恐怖はありますし、生きてたいんですかねー……?」
「ですかねって聞かれても私にはわかんないよ……?」
「そうですね、ごめんなさい」

クスクスと小さく笑いながら、横で同じように笑うリークさんを見る。

どこか遠くを見るように外を眺める彼女の横顔を。

「明日は、休みにしよっか」

ふと思い出したようにリークが呟いた。

「今日のボス戦でみんな疲れたでしょ。どこか出かけてもいいし、ここで寝ててもいいし。好きなことして過ごそうか」
「そうですね。僕も明日は武器をどうにかしないといけませんし」
「あそっか。フォルテの棍棒折れてたもんね」
「はい。なので明日はちょっと出てきます」
「りょーかい。私もちょっと出かけようかなぁ」
「了解です」
「真似されちゃった」
「あはは」

夜の街を見下ろす。

確かに空は暗いけど、まだまだみんな賑やかだ。

「みんな元気だなー。私は疲れたよ。今日はもう寝るー」
「はい、リークさん。お休みなさい」
「うん、おやすみー。と、そうだそうだ忘れてた」
「ん?」

部屋に戻ろうとしたリークさんが、すぐさま戻ってきて、フォルテの横でベランダの柵に寄りかかる。

「フォルテさ、好きな人いる?」
「…………はい?」

ある意味こっちも唐突な質問。
別の意味で沈黙が……というか空白が生まれた。フォルテの頭に。

「な、え、いきなりなんですか?」
「いや、ちょっと気になって。おーしーえーてーよー」
「いや、えっと」
「ダメ?」
「んー、いるかもしれないし、いないかもしれませんねー……はい」
「……」
「……」
「答えたくないなら答えたくないでいいんだよ……?」
「あははー……」

なんか微妙な空気が流れだしました!

実況は私、提供者がお送りしていきます!

「……」

いや、冗談だって。フォルテ君。だからそのジトーッてこっち見ないでよ。後でメロンパンあげるから。

あ、マジでやめてくれた。やった。

あ、戻っていいよー。

「私はね、いるんだ」
「そう、なんですか」
「うん。ただまぁ告白はまだしないつもり」
「……正直意外です。意中の方がいることにも、告白しないことにも」
「ちゃんと理由はあるんだよ?告白するときはさ、ちゃんとその人の前で、その人の名前を呼びたいんだ。だから、ここの中では言わない」
「……はい」
「ここの中じゃ、名前聞くのはタブーだしね」
「……そうですね」
「うん。だからさ」

そこまで言うと柵から離れて、フォルテの正面に移動する。
ちょうど対面になるように。

そしていつもの楽しそうな笑みとは違う、少し恥ずかしいような、それでいて照れているような笑みを浮かべて。


「ここから出たらさ、君の名前を教えてね?」


少し意地悪に、そう言った。

そしてそれだけ言うと、リークはスッと部屋の中へ戻っていった。

「…………え?」

部屋の中から小さく「おやすみー」と聞こえた後も、彼はしばらくそこから動けなかった。

––––––––––––––––––––––––––––––––––––

翌日

「あぁ……」
「どしたの……フォルテ」
「爆弾を落とされました……」
「そんな武器……あったっけ?」
「知りませんよー……」

ギルドホームにて、机に突っ伏して呻くフォルテ。を机の反対側から何かの肉を食べながら眺めるヒナ。

フィーネさんとリークさんはお出かけ中です。

「武器買いに行かなくていいの……?」
「行かなくちゃいくないんですけどね〜……ちょっとやる気が出ないんですよ」
「……忘れないように……気をつけてね」
「ありがとうございます」

珍しくうだうだするフォルテと珍しくもなく無表情のヒナ。

今更だけどこの組み合わせ初めてだね。

「私お腹空いたから……ルイン起こしてくるね」
「了解ですー。僕は部屋戻ってます」
「ん……わかった」

部屋に着くとすぐにベッドに倒れこむフォルテ。

「リークさん……期待してもいいんですか?」

小さく呟いて、それからバツが悪そうに頭をガシガシと掻き毟り、大きくため息をつく。
真面目な顔をして何か考えているようでもあるが、ときどき欠伸をしているから多分これは寝る。
ていうか寝た。

ちなみにヒナの方は

「ルイン……起きて……お腹空いた」
「ごめんもちっと寝させて……」
「ルイン……?」
「zzZZZ」
「……」
「zzZZZ」
「泣いちゃうよ……?」
「zzZZZ」
「……えいっ」

–––ドンッ!!

「ガフッ!?」

こんな感じでした。
え?圏内なのにどうやったかって?
知らんな。

ただ言えるのは圏内の攻撃は恐怖を植え付けるってことです。

––––––––––––––––––––––––––––––––––––

「ん……あ、寝ちゃったのか……」

先ほどから約二時間後、フォルテ起床。

「あ、やばい……武器どうしよ……」

口ではやばいとか言いつつも、まだ寝ぼけているのだろうか?焦っている様子はない。
あと頭の上でくじら寝てるよ?気づいてる?

「ん?なんだこれ……ッ!?」

寝ている間にメッセージが来ていたようで、それを見たフォルテは瞬間的に立ち上がる。
そしてくじらには気づかない。
あ、くじら起きた。でもって落ちた。

「くじら……僕、死にました」

目が死んでるフォルテ。
落ちたこととフォルテのセリフに困惑するくじら。

え?どのタイミングでくじらに気づいた?落ちた時?
だとしたらくじらが頭から落ちたことに全く触れてないことに……スルースキル高いねっ!

簡単に説明しよう!
フォルテの寝てる間にメッセージが来たよね!その内容が簡単に言うと『10分以内に来い』だったんだ!
そしてそのメッセージが来たのが40分くらい前なのさ!やったね!(?)

「……回復結晶持って行こう」

死んだ目から全てを諦めた目に変わったフォルテが家を飛び出した。

次回!フォルテの死に様はいかに!乞うご期待!

……死に様?誤字じゃないよ。 
 

 
後書き
あ、やばい。本編の方にもう次回予告みたいなの書いちゃった

フ「どうなるんですかねーふふふー」

こ、壊れてやがる……!遅れたことに何も言われないのもちょっと怖いな……
ちなみに遅れたけど話はちゃんと書いていたので、何日か連続で投稿します!

フ「それでは次回のお話もー」

耳を傾けていってくださいね!って逆!

フ「ばいばいー」 
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