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黒を纏う聖堂騎士団員

作者:櫻木可憐
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12.最強最凶最恐のコンビ

例のあらくれ倒しを始めた二人は、話に聞いた通りの洞窟の前にいます。
あらくれの臭いか、なんだか汗臭い気がします。
ああ、神よ。
パルミドのサウナより臭くありませんように。

二人は恐怖心からか、スクルトやピオリムをかけまくりました。
汗臭いあらくれは危ないと感じる二人です。

クロノスはとりあえずメラゾーマを洞窟に放り込みました。
中に一般市民がいる可能性なんか考えもしていません。
なぜなら、ザオリクありますから。
ザオリクがありますから!!

さすがのククールも許せる範囲でもないようです。
いきなりマダンテを仕掛けなかっただけマシだと思え。
ククールまでさらばでしたが。

「すまん、道が燃えている。」

「ああ、もういいや。何も言わない。
行こう・・・」

「行かなくていいだろ。
燃やされたら、向こうから怒りながら出てくる。」

ククールはクロノスがマルチェロに見えたのは気のせいだと信じています。
クロノスはまだ悪逆非道ではないはずだと。

洞窟の入り口に構えていると、あらくれ達がドサドサ現れます。
どうやら下着どろぼうなのか、危ない水着などなど・・・
危ない水着はDQ8の装備品ではありません!!
水着趣味よりあみタイツ趣味なククールは、あらくれを鼻で笑いました。
大差ありませんがね。

「バギクロス!!」

「それ、殺傷能力ないな。
普通にプレイしたら使わないし」

「オレ、あくまでも僧侶!!」

「なら安楽死させろ。あれじゃあ半殺しだろ。拷問か・・・
そしてベホマズン覚えろ」

「そういう発想するな!!
仮にもクロノスも僧侶だろ!?」

ククールが空に向かいながら叫んでいると、クロノスはあらくれに人質にされていました。
なんと、クロノスはMPを回復し忘れ、何もできなかったのです。
賢者の石でも袋にあればよかったのですが。

「アホか、クロノス!!」

「こいつを返してほしければ、武器を置きな!!」

「あ~汗臭いおっさんはいらね」

ククールは冷静にあらくれに言い放しました。
少しぐらいクロノスの心配をしろ、と言いたいですが・・・







突然発生したメラゾーマがあらくれを灰に仕上げました。






「洞窟の穴を塞げばよい話ではないかね、愚弟よ」

「あ、兄貴・・・」

「マルチェロか。」

マルチェロはかっこよく出てくるの狙っているんですか。
レイピアを美しく構えなくていいです。
戦闘中ですから。あくまで。

「マルチェロ、マダンテとバギクロス(ククールの)であちらを一掃する。
ククール、せいすい寄越せ。
それぐらいのMPでいける!!」

「なら私はまだ洞窟に残る者をザラキで一掃しよう」

「えーと、お二人とも・・・?」

お二人とも笑いながらお掃除を始めました。
僧侶がこれでいいのでしょうか。
いいんです、指名手配犯に女たらしに男装女子ですから。 
 

 
後書き
マルチェロステータス
一応、かつてのボスですからこんな感じ。
ちから 410
すばやさ 247
みのまもり 401
かしこさ 570
こうげき 563
しゅび 568
HP 999
MP 999
[杖、剣、カリスマのスキル習得] 
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