| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

リヴァイと私~今日2人が会うと~part1

作者:風神真優
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

疑問兵長と相談する私 11

ハルカは話し始める。

「私は、小さい頃から調査兵団に入りたいと考えてました。ですが親は、医者になれ、の一点張りで……両親の期待に応えようと、いい子でいたかったんです。父のおかげで資格は取れました。私は、これで親は満足しただろうと…………やっと調査兵団になれると思っていたんですが…… 」

________

____


「ハルカ、お前は俺の子供……医者の娘だ。だからお前も診療所をつくるか、俺の跡を引き継げ」

「あら、いいわねぇ! ハルカが経営したら、私そこで働こうかしら」


____

________


「……この期待にも応えてしまったら、調査兵団に入るのは夢のまた夢になってしまう。それだけは避けたかった。調査兵団を志願してると話した所で、親は許すはずがないと思い……

何も言わずに……家を飛び出しました。その後、私は調査兵団に入ったのです」


ハルカが話し終えると少し静寂に包まれた。


私は……言葉が出てこなかった。


ただ、ハルカの話を聞く事しか出来なかった。


リヴァイ兵長は何か考えているのか、ずっと黙り込んでいる。暫くして兵長は、口を開いた。


「実際、何の理由でお前に害を与えてるのかは分からねぇが……もしかするとその資格があるからかもな」



え?

どうして?


私はリヴァイ兵長に訊ねる。


「し、資格があるからって……どうしてそれが嫌がらせに繋がるんですか?」


「短所だけが、いじめの対象とは限らねぇ。それよりも……エネは、こいつと一緒にいるつもりだろ?」


「もちろんです」


「そんな! いいですよ、大丈夫です」


「大丈夫じゃないよ。何かあってからじゃ遅いよ」


兵長も私の意見に賛同する。


「ああ、こんだけ酷けりゃ、お前の命なんか考えてねぇかもな。暫くは一緒に行動しろ。俺もなるべく、いてやる」


「すみません。ありがとうございます」


ハルカがお辞儀する。


「分かりました。リヴァイ兵長、ありがとうございます」


続けて私もお礼を言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧