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新オズの腹ペコタイガー

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第十一幕その七

「もう堪らない位だよ」
「そうなのね」
「僕にとってはね」
「困る位?」
「いや、困りはしないよ」
 薔薇の香りがです、トトにとっては相当に強くてもというのです。
「匂いを凄く感じることはね」
「普通なのね」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「幾ら香りが強くても困らないよ」
「薔薇の香りは素敵だけれど」
 恵梨香はトトの言葉を受けて言いました。
「臭いと大変よね」
「そうした匂いは嗅がない様にするから」
「だからなのね」
「大丈夫だよ」
「そうなのね」
「うん、安心してね」
 こう恵梨香にお話するのでした。
「僕のお鼻のことは」
「だといいわ」
「それとね」
「それと?」
「とにかくいい香りだよ」 
 薔薇の国の香りのことも言うのでした。
「普通の薔薇よりもね」
「もっとなのね」
「いい香りだよ」
「私も薔薇の香りは好きだけれど」
「恵梨香達ももうすぐ感じるから」
 その薔薇の香りをというのです。
「楽しみにしていてね」
「それじゃあね」 
 恵梨香はトトの言葉に頷きました、そうして。
 皆で薔薇の国に向かって歩きました、すると実際にその香りが漂ってきてです。恵梨香はうっとりとして言いました。
「あっ、本当に」
「普通の薔薇の香りよりもだね」
「ええ、いい香りがするわ」
 実際にとでです、恵梨香はトトに答えました。
「とてもね」
「うん、この香りはね」
「薔薇の香りだけれど」
「普通の薔薇よりもずっとね」
「いい香りがするわね」
「そうだね、これで中に入れば」
 その時にどうなるのかもです、トトは言いました。
「香りだけで素敵な気持ちになれるよ」
「そうよね」
「うん、じゃあ早く行こう」
 腹ペコタイガーも薔薇の香りを感じています、そのうえでの言葉です。
「そしてね」
「薔薇の中に入って」
「楽しもう」
「じゃあ、ね」
 アンだけが今一つ乗り気ではない感じです。まだ。
「中に入りましょう」
「うん、じゃあね」
 腹ペコタイガーが応えてでした。
 皆で薔薇の国に入りました、すると緑のドレスに髪の毛が様々な色の薔薇の花になっている白いお肌のとても奇麗な人達がいました。
 その人達と薔薇の枝、刺のあるそれや葉で作ったお家や建物を見ながらです。アンはその不機嫌な顔で恵梨香に言いました。
「ここがね」
「薔薇の国ですよね」
「そうよ」
「そうですね、じゃあこの人達が」
「薔薇の人達なのよ」
 まさに彼等だというのです。
「私があまり好きじゃないね」
「そうですね」
「じゃあまずはね」
「ええ、女王様のところに行きましょう」
 トロットが二人に言います。 
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