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元吸血鬼の魔道士生活(休息中)

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仲間のために俺たちは戦う

・・・・・・・・・・
ルーシィ「ドラゴン!?」
シャルル「何なの?一体…」

そのドラゴンがこちらに近づいてくると、その旋回によって強烈な風が吹き寄せる

ナツ「マジかよ…」
ガジル「あれを間違うはずがない…」
ウェンディ「本物のドラゴン…」
マカロフ「黙示録にある黒き竜、赤き竜、緑の竜アクノロギアとリオレウスとリオレイアだと言うの
か!?」

マカロフはそのドラゴンを見上げて驚いている。

ギルダーツ「ああ、奴だ」
ルーシィ「いたんだ、本物のドラゴン」

ギルダーツとルーシィがそう言う。すると、ナツが前に出て

ナツ「お前!!イグニールが今どこにいるか知ってるか!?あとグランディーネとメタリカーナも!
!」
ギルダーツ「よせ!!ナツ!!」

自分たちの親のことについて聞こうとするナツをギルダーツは急いで止める

ギルダーツ「奴を挑発するな!!お前には話したはずだ!!なぜこの俺がこの腕…いや、体になった
のか!!」

ナツはギルダーツの言葉を聞き、何も言えなくなる

フリード「降りてくるぞ!!」

フリードの言う通り、黒いと赤と緑のドラゴンはこちらに向かって降下してくる

ショウブ「あれは、ナツたちの大好きな竜じゃない。もっと邪悪な竜だ」

ドラゴンが着地すると、ものすごい衝撃と振動が俺たちを襲う

ギルダーツ「ああ。その通りだ、こいつは人類の敵だ!!」
ナツ「じゃあ、こいつと戦うのか!?」
ギルダーツ「いや違う。そうじゃねぇんだよ、ナツ」

しかし、ギルダーツはナツの言葉を否定する

ギルダーツ「勝つか負けるかじゃねぇ。こいつからどうやって逃げるか…いや、俺たちの内…誰が生
き残れるかって話なんだよ!」

ナツ「こんな奴に、俺たちの誰かが殺られるっていうのかよ!!」
《オオオオオオオオオオンッ》
「「まずい!!みんなー!!逃げろー!!」」

アクノロギアが叫んだのと同時に、ギルダーツとショウブが逃げろと叫ぶ

《オオオオオオオオオオンッ》

全員はあまりにも突然すぎてその場に立ちすくんでいると、今度は赤い竜が叫び、その衝撃で吹き飛
ばされる

ナツ「お…おい…なんだこりゃ…森が消し飛んでやがんじゃねぇか…」

全員は上体を起こし前を見ると、さっきまで青々と生い茂っていた木々が全て消し飛び、そこは荒れ
地へと変わり果てていた

グレイ「ウソだろ・・・」
ミラ「なんて破壊力なの?」
ルーシィ「なんなのよこれ…吠えただけでこんな…なんなのよこいつ!!」

全員、アクノロギアの叫び声の破壊力に驚くことしかできないギルダーツはアクノロギアを見るがす
でにその姿は上空へと飛び上がっており、たショウブたちのことをまるで見下しているかのようだっ


ギルダーツ「ちっ!高みの見物かよ!!」

全員その場に立ち上がり、体勢を整える

ギルダーツ「さしづめ、今のは挨拶代わりってところか?」
ショウブ「気に入らないな…」
ギルダーツ「みんな!!まだ生きてるな!!ビビってる暇はねぇぞ!!すぐにこの島から離れるん
だ!!」

《オオオオオオオオオオオオッ》

さらに今度は緑い竜が大声を出す

ギルダーツ「来るぞー!!船まで急げー!!」
エルザ「走れー!!みんなで帰るんだ!!妖精の尻尾へ!!」

全員ギルダーツとエルザの指示に従い全速力で船へと走る

シャルル「ウェンディ!!あんたたち竜と話せるんじゃなかった!?なんとかならないの!?」

シャルルは走りながらウェンディにそう言う。

ウェンディ「私たちが話せるんじゃないよ!!竜はみんな高い知性を持って――――!!」

ウェンディが説明していると、全員の頭上をアクノロギアたちは通りすぎ、先頭を走っているフリ
ードとビッグスローを襲う

「「ぐわっ!!」」
エルザ「なんてことだ!!」
ラクサス「ビッグスロー!!フリード!!」
グレイ「先回りだと!?」

全員すぐにその場に立ち止まるしか選択肢がなくなってしまう

ウェンディ「どうして…どうしてこんなことを…」

ウェンディはアクノロギアたちに問いかけるが、アクノロギアたちはそれに答えようともしない

ウェンディ「答えて!!」
ショウブ「無駄だ、ウェンディ」

ショウブはウェンディを制止する

ショウブ「あいつらは俺たちを虫けらとしか思ってないんだ。だから俺たちの話に耳を傾けることを
しない」

アクノロギアたちは全員に次々と攻撃を仕掛けてくる
ショウブ「無限結界!!」

ショウブはいくつもの結界を作り出し防ぐ

ギルダーツ「お前…」
ショウブ「…結界に傷一つつかない、か。あの力でこの程度の破壊力なわけがない。やはりどれも本
気を出してないな。気に入らない」

レビィ「やだ…やだよ、こんなの…」

レビィは涙混じりでそう言う

ナツ「うおおおおっ!!」

ナツはアクノロギアたちに立ち向かおうと走り出すが
《ガンッ》
ナツ「うおあっ!!」

すぐに殴り飛ばされる

ナツ「お前!!」

ナツはアクノロギアたちに対して怒鳴るが、その前にマカロフがアロハシャツを脱ぎ捨て立ちふさが


ナツ「じっちゃん!!」
マカロフ「船まで走れー!!」

マカロフは巨大化し、アクノロギアたちに立ち向かう

グレイ「無茶だ…敵うわけねぇ!!」
エルザ「マスター!!やめてください!!あなたに何かあったら、ギルドは…」
マカロフ「走れー!!」

グレイとエルザはアクノロギアたちを必死で食い止めるマカロフを止めようとする。だがマスターは
絶対にアクノロギアたちを離そうとはしない

エルフマン「かくなる上は俺たちも…」
グレイ「妖精の尻尾をなめんじゃねぇぞ!!」
エバーグリーン「当たって砕けてやるわ!!」
ビックスロー「おおよ!!」
ウェンディ「みんなで力を合わせれば!!」

全員アクノロギアたちに立ち向かおうと構える

マカロフ「最後くらいマスターの言うことが聞けんのか!!クソガキがぁー!!」

マカロフのその言葉で、俺たちの中に動揺が生まれる。だが

ナツ「俺は滅竜魔導士だ!!そいつが敵って言うなら、俺が――――」

ナツがマカロフに加勢しようとしたが、それをラクサスが止めるように引っ張り始める

ラクサス「走るぞ!!ナツ!!」
ナツ「ラクサス!!お前…!!」

ナツはラクサスに文句を言おうとしたが、それをやめる。ラクサスは涙をこぼしていたからだ

エルザ「マスター…どうかご無事で」

エルザもそのあとに続いて走り出す。ほかの全員もマカロフに背を向け走り出す。みんな、涙を流し
走り続けた。マカロフは自分の仲間を、子を守るため、歯を食い縛り、痛みに耐え、アクノロギアた
ちを食い止める

マカロフ「何の目的か知らんがなぁ…これ以上先には進ませんぞ!!この後ろにはワシのガキどもが
いるんじゃあ!!」

マカロフは叫ぶ。しかしアクノロギアたちはそんなことなどお構いなしにマカロフを押す

マカロフ「ぐわああああああああ!!」

マカロフは次第に押され始め、ついにアクノロギアたちによって地面へと倒されるアクノロギアたち
は倒れたマカロフの左胸を押し潰そうと力を入れる

マカロフ「ごわああああああああ!!」

痛みと目の前のアクノロギアたちに絶叫するマカロフ

マカロフ「ああああああ…はっはっはっはっ」
「「「?」」」

絶叫していたマカロフが突然笑い始め、アクノロギアたちはそれに困惑する

マカロフ「(初めて親らしいことが…できたわい)」

マカロフは自分の子供たちを守れたことに満足し、笑みを浮かべていたのだった

マカロフ「(もう思い残すことはない…)」

マカロフは目を閉じ、自らの死を受け入れようとしていた。しかし、その脇を一人の男が駆け抜ける
。アクノロギアたちはその男を潰そうと尻尾を振るうが、男はそれを避けてアクノロギアの体を登り
始める

ナツ「じっちゃんを、返せ!!」
マカロフ「ナツ!!」

その男は、先程マカロフが命を賭けて救おうとした内の一人、ナツだった。アクノロギアはまとわり
つくナツを振り払おうと体を大きく動かす。それにより、マカロフは近くの岩壁へとぶつけられ、元
の大きさに戻ってしまう

マカロフ「ごほっ…ごほっ…」

思わず咳き込むマカロフの前に、鎧を身に纏った女騎士が立つ

マカロフ「エルザ…お前まで…」
ラクサス「俺は反対したんだぜ」

エルザと反対側に、ラクサスの姿がある

ラクサス「けど…老いぼれ残して逃げられるような奴等かよ、あんたのギルドは」

ラクサスはマカロフに向かってそう言った

エルザ「かかれー!!」
『『『オオオッ!!』』』

エルザの掛け声と共に妖精の尻尾の総攻撃を開始する

マカロフ「バカたれが…」

マカロフは震えながらそう言ったが、その顔は嬉しさを感じているようにも見えた

『うおおおおおっ!!』
『やあああああっ!!』
『食らえぇぇぇぇ!!』

アクノロギア達は体を振り回し攻撃した
ルーシィ「きゃっ!!」
ショウブ「ウェンディはサポートに回れ!!。アクノロギアは桁違いの強さだ!!俺が相手する!!
誰もくんなよ!!ナツたちはリオレウスとリオレイアの相手をしろ!!」

そういうと勝負はアクノロギアのあごを蹴り、はるか高くまで飛ばした

《オオオオオオオオオオオオッ》
ショウブ「おらぁ!!ドリアン百個だ!!」

ショウブがドリアンというのをアクノロギアの口に投げ込む。すると急にアクノロギアが悶絶しだし


ショウブ「俺が知ってる中でもドリアンは一番の臭さを誇る物だ!!しかも皮には棘がある!!さす
がのお前もつらいだろうよ!!ほら俺はこっちだ、ついてこい!! 」

ショウブはさらに上へ飛んでいく。アクノロギアもショウブを追って上へ飛んでいく。

ナツ「アクノロギアぶったおしてこいよ、ショウブ!!」
ショウブ「ああ!!」


 
 

 
後書き
次回は珍しくショウブじゃなくて、ナツたちになります。
リオレイアの方はリサーナ、フリード、ラクサス、エルザ、ルーシィ、ジュビア、ミラ
リオレウスの方はナツ、ガジル、エルフマン、エバーグリーン、ビックスロー、カナ、グレイ
です。ナツたちが終わったらショウブの方やります。その後は短く終わらせて天浪島編を終了、X791年をスタートしようと思います 
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