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作者:紡ぐ風
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第2部『計画打倒編』
  第20話『ちよりの決着』

 
前書き
ライダー一言図鑑
シグマサーキュラー:蛮野天十郎が開発した全ての人間をデータ化し、そぐわない人間を排除する装置。超進化態ロイミュード四体の重加速を発生させてグローバルフリーズを起こす力がある。
マスターインテリジェントシステム:戦極綾馬が開発した、全ての電波と電子処理能力を強制停止させる装置。更に、再起動を行う事で停止期間中の全ての録画を確認出来る。 

 
<クリエイト!ナウ!>
ソーサラーはクリエイトウィザードリングを発動する。しかし、
「何故!どうして何も起こらないの!?」
発動は何故か不発に終わる。
「一体、何が起きているの!?」
ソーサラーはたじろぐ。すると、
「フッフッフッフッ!ハッハッハッハッハッ!」
高笑いしながらゴルドドライブが現れる。
「ついに、ついに私達の計画が達成されますね。蛮野さん!」
「ああ、そうだとも!」
リメンバと蛮野は互いに笑う。
「リメンバ!蛮野!一体何が可笑しいの!計画って何よ!?」
ソーサラーは激怒する。
「決まっているだろう。我々のシグマが、ついに完成したのだ!」
「そう、あなたが考えた、『クリエイトウィザードの力を電磁波に乗せる仕組み』を利用してね。」
「どういう事よ!」
「決まっているだろう。シグマを動かすには超進化態ロイミュード四体の力が必要。しかし─」
「この世界にロイミュードは存在しません。なので代替え品が必要でした。そこで、蛮野さんはあなたの計画に目を着けたのです。」
「発生する強力な電磁波、それをシグマサーキュラーに取り込ませてシグマを起動させる。それが我々の計画だよ。」
「そんな!?あんた達、仲間じゃなかったの!?」
語り続けるゴルドドライブに遊月は怒る。
「仲間?何を言う。人間とは、私が支配し、管理する為だけの物でしか無い!」
「何それ。最低なクズだ、あんたは!」
蛮野の言葉に遊月は完全にキレる。
「リメンバ、あなたは蛮野の計画に手を貸した。蛮野はあなたを使い捨てにするでしょう。でも、それでもあなたが蛮野に手を貸す理由は何?一体見返りとして何を?」
「そんな事、私達が世界を支配すれば解る事です。特に、清衣ちゃん。あなたの場合は。」
一方、清衣はリメンバに協力する理由を聞くが、茶化されてしまう。
「さぁ、蛮野さん。私達の支配の為、シグマを起動させましょう。」
「ああ、そうだな。」
ゴルドドライブはシグマサーキュラーを掲げる。すると、
「まったく、勝手な事は止めて欲しいね。」
「その通りだ。マスターインテリジェントシステム、作動。」
活動を開始しようとしていたシグマサーキュラーはシステムダウンを起こしてしまった。
「誰だ!我々の邪魔をするのは!」
ゴルドドライブが振り向くと、レモンエナジーとドラゴンエナジー、二人のデュークが居た。
「一体何事だ!どうしてシグマが止まった!?」
ゴルドドライブはデュークに対し怒る。
「マスターインテリジェントシステム。現在全てのネットワークと電波を遮断させて頂いた。当然、クリエイトウィザードリングの力を利用しているシグマサーキュラーも起動は不可能だ。」
「ちょっと!それじゃあ私の計画も出来ないじゃない!」
「悪いがウリス君、私達ももう少しで人工的な知恵の実が完成するんだ。邪魔はされたくないのだよ。それじゃあ、君の基地で私は研究を続けるから。」
デュークは言うことを言うだけ言って去ってしまった。
「これはしてやられましたね、蛮野さん。」
「ああ、再び研究の時間だ。さらばだ、仮面ライダー達よ!」
ゴルドドライブも去ってしまう。
「チッ、これじゃあ何も出来ないわ。さようなら。」
<テレポート!ナウ!>
ウリスもテレポートを使いその場から立ち去る。
「るう、私達も帰りましょう。」
ダークライダー達が去り、ユキの提案でるう子達も帰宅する。
「みんな、明日ウリスの基地へ向かいましょう。」
伊緒奈の提案、それはウリスと決着を着けることであった。
「私が調べた結果、セレクターで残っているのは私達とウリス達、それにちよりさんとエルドラさんだけ。」
「えっ!ちよりさんが!?」
「でもちより達は黒影にグリドンでしょ?その程度ならなんとかなる範囲だし、ウリス達と決着を着ける方が優先だよ。」
「話したい事はそうじゃなくて、剣崎さんを含めて今居る私達11人で戦う事になるわ。」
「そうか、剣崎さんも居るし、安心だね。」
「うん。それじゃあ、明日の8時にウリスの基地に行こう。」
黒服が運転する車はるう子達を下ろし、伊緒奈を乗せたまま去る。
翌日、るう子達は再び浦添グループのビルに集まった。
「これが、最後の戦いだね。」
「うん。」
るう子遊月は話す。
「みんな、行きましょう。」
一衣がるう子達に呼びかけた瞬間、
「ちょっと待ったああ!」
「今ここで、ライダーバトルを申し込みます。」
ちよりとエルドラが現れる。
「あんた達!この大事な時に。」
「いやあ、そろそろ私達も本格的に戦う必要がありますからね~。」
「今あんた達に構っている暇は無いんだけど!」
「あっ、そうですか。なら私達はウリス達の方に付きますね。敵は少ない方に濾したことは無いっす。嫌なら、遊月さん、一衣さん!一騎打ちを申し込むっす!」
エルドラは遊月と一衣に勝負を申し込む。
「遊月、行こう。ちよりさん、あのままにしておけないよ。」
「そうだね一衣。ウリスに騙されて苦しむならいっそ私達で!」
「うん!」
「いいよっ。ちよりにエルドラ、私達が相手になってあげる。」
遊月と一衣は相談の上で了承した。
「それじゃあ行くっすよ、ちより。変身!」
エルドラの掛け声でセレクター達はヘルヘイムの森に跳ばされる。
ヘルヘイムの森で黒影は残月と、グリドンはデッドヒートマッハと戦っていた。
「ちよりさん!いい加減諦めて下さい!」
「嫌だよ!ちより、この力で最後まで勝ち残るって決めたもん!」
〈ソイヤッ!マツボックリスパーキング!〉
黒影は必殺技の影縫い突きを残月に放つ。しかし、その攻撃を残月はメロンディフェンダーでガードする。そして、そのまま黒影を弾き飛ばす。
「そんな!」
「だから諦めて下さい!」
残月は黒影に諦めるように促す。しかし、
「諦めない。ちよりは絶対にトップに立つって決めたんだから!」
黒影はジャンプし残月の背後を取ろうとする。しかし、
「そうは行かせません!」
残月は無双セイバーで黒影の戦極ドライバーを切り裂く。その衝撃で黒影の戦極ドライバーは破壊される。当然、ベルトを破壊されたちよりは変身が解除される。
「─そんな!エルドラ、後は頑張って!」
ちよりはグリドンに声を掛けた。
その頃デッドヒートマッハの方は─
「結構防御が堅いね!」
「そりゃあそうですよ!グリドンの防御、ナメて貰っちゃあ困るっすよ!」
「やるねエルドラ!」
《ゼンリン!》
デッドヒートマッハはゼンリンシューターでグリドンに打撃を放つが、グリドンの装甲は堅くゼンリンシューターの打撃は弾かれてしまう。
「堅い!これじゃあ攻撃が通らない!」
デッドヒートマッハが次の手段を考えていると、
「遊月、これ使って!」
〈ソイヤッ!ウォーターメロンアームズ!乱れ玉、ババババン!〉
残月はウォーターメロンアームズに変身しウォーターメロンガトリングをデッドヒートマッハに渡した。
「ありがと一衣。にしても、この武器を持っているとルリグだった時の事を思い出すよ!」
デッドヒートマッハはウォーターメロンガトリングを使いグリドンに射撃し続ける。
「くっ!やるっすね、遊月さん!」
「それじゃ、一気に終わらせるよ!」
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デェッドヒィート!》
《ヒッサツ!フルスロットル!モエール!》
デッドヒートマッハはゼンリンシューターにマックスフレアのシフトカーをセットし相互で必殺技を発動。特大の火炎弾がグリドンを攻撃。戦極ドライバーは砕け、エルドラの変身が解除される。
「皆さんの心残りは済んだはずです。悔いの無い様、頑張って来て下さい。どの道、私達が居る事は足手まといに成ります。なので、皆さんの迷惑は承知の事でしたが、ちよりの為だと思って許して下さい。」
「ちょっとぉ!エルドラ、どういう事!?」
「ちより、私達がソーサラーを倒せるどころか、るう子さん達の足手まといとなって迷惑をかける可能性は極めて高い。なら、ここで倒される事も、一つの協力の形っすよ。さぁるう子、気を着けて。ちよりには、私の方でしっかり説得しておきますから。」
「ありがとう、エルドラ。みんな、行こう。」
エルドラから詫びと激励を受け、るう子が行こうとする。すると、
「待って。みんなに例の物を。」
伊緒奈は黒服に指示しある物を運ぶ。
「これって!」
「はい。皆さんのバイクです。やっぱり、仮面ライダーはバイクが無いと。」
伊緒奈は鎧武用以外のバイクをセレクター達に配る。
「ありがとう伊緒奈!さぁ、最後の勝負だ!」
遊月はライドマッハーに乗り込み、先頭に立って進んで行く。
その頃─
「ウリスぅ、ウリスはもう、晶を愛してくれないの?」
晶はウリスに縋っていた。
「晶、これをあげるわ。セレクター達を抹殺しなさい。そうしたら、愛してあげるわ。」
ウリスは龍玄の戦極ドライバーを晶に渡す。
「ありがとうウリス!私、頑張って来るね!」
晶はドライバーを受け取り、地下から上に登って行く。
「さぁ来なさい、小湊るう子。たっぷり楽しませて貰うわ!」
ウリスはほくそ笑んだ。
to be continued
時間予告
ついに始まる最終決戦!晶はウリスの愛の為、遊月は愛する人を取り戻す為に衝突する。次回『晶、禁断の変身/遊月、奇跡の変身』 
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