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龍が如く‐未来想う者たち‐

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秋山 駿
第二章 交わる想い
  第五話 情報を求めて

「あまり呑気にしてる場合じゃない」


過去の思い出に浸っていた狭山に向かって、秋山はそう言った。


「桐生さんを匿っていた田宮が死んだ今、生きてるか死んでるか……いや何処にいるかすらもわからない」


大吾がそう言うと、懐から紙を取り出す。
それは、田宮の通話記録だった。


「堂島さん、これは……」
「心配しないでください、これは伊達さんから借りただけです。それより、最後の通話記録を見てください」


通話記録を辿っていくと、最後の連絡は神室町から離れた場所からの連絡だった。
番号を見た遥が、思わず声をあげる。


「これ、私の番号……」
「本当か?遥ちゃん」
「田宮さんと会った日です。劇場前で待ち合わせしようっていう、最後の確認電話……」
「最後の通話の発信場所が桐生さんを匿っている場所と考えて、自分はこの場所付近を探します」
「じゃあ二手に別れましょう。堂島さんは、麻田さんと一緒に散策。秋山さんと遥ちゃんは、私と一緒に本部に行きましょう」


本部なら、伊達さんもいる。
秋山はそう考え、狭山の意見に賛成した。
他も異論は無く、狭山を見て頷く。

狭山と遥と共に、一足先に足立の事務所を出た秋山。
正直麻田を信用しきってはいないが、東城会とは無関係の秋山達と歩いてるのを見られてしまえば怪しまれてしまう。
狭山は少し周囲を確認して、タクシーを発見する。


「タクシーに乗って、警視庁まで行きましょう」
「でも本部まで行って、何を探るんですか?田宮の足取りですか?」
「違うわ。私が探るのは、桐生一馬の足取りよ」


桐生一馬の足取り?
それと田宮の足取りの何が違うのかわからないが、タクシーに狭山は先に乗り込んでしまった。
後でわかるか……。
タバコを吸いたい気分になりながらも、遥と共にタクシーに乗った。


警視庁は、タクシーで走ればそう遠くない場所だった。
辿り着いた秋山達3人を、伊達が出迎える。


「久しぶりだな、狭山」
「お元気そうですね、伊達さん」


軽く挨拶を済ませると、伊達の後ろに1人の男が現れる。
伊達と違ってきちんとスーツを着た、細身の男。


須藤(すどう)さん……」


狭山が、そう口にした。
須藤と呼ばれた男は、小さく会釈する。


「須藤も、この事件の担当なんだ」
「えぇ、半ば伊達さんに引きずられる形でしたが」
「そうだったかぁ?」
「それより狭山さんと秋山さん、それに澤村さんですね。話は伊達さんから聞いています」


須藤は手帳の目当てのページを開くと、指でなぞりながら秋山達に話し始める。

 
 

 
後書き
3月1日更新予定です 
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