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『夢の中の現実』

作者:零那
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『武器』



女として産まれた以上、女という躰は武器になる。

強い信念さえ在れば躰なんか売っても汚れても関係ない。
売れる価値が在る内は売ってやらな損や。

これまでの人生で、そう思える様には成ってた。

強い信念...。
割り切ってしまえば女は強い。

女は、男が思うより強かに生きてる。
男が女に抱く甘い想いは大概幻想。
そもそも男に守って貰いたいと本気で想ってる女は...さて、全体の何割クライなんやろうなぁ...

お嬢様育ちの何不自由無い生活を綺麗に生きてきた女。
苦痛を強いられ続け生き地獄を這う様に汚く生きてきた女。
此の違いがあれば、価値観や思考はガラッと変わる。

零那とは真逆で、男に守って貰わな死んでしまう様な、か弱い女も世の中には居るんやろな。

でも、根本的に女は強い生き物や。
それでも...甘えたい時や弱ってる時は在る。
それでもやっぱり...何とか踏ん張って強く在ろうとするチカラが在る。
其れは、孤独で過酷で、死ぬより辛い時もある。
其れを乗り越えて生きてきた女達は沢山居る。

其れは、誇りだと思う。

躰を売る事は、男に甘えて頼って玩具にされてるワケじゃ無い。
女として、男を利用して賢く稼いで生きてるだけ。

そう考えれば卑屈に成らんで済むし、やりきれん感情を抑える事も、闘う事も出来る。


 
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