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その手で引き金を引け!!

作者:櫻木可憐
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第十章 隠された実力
  第三話 小さな依頼

私はバカです。
四塚市に合宿した時点で気づきましょうか。

四塚市があるってことは、
エルガテスが来る可能性があるってこと。

ゼノはともかく、リリスちゃんを崇め祀る!!
・・・と、ともかくとして。
そんなわけです。

「それで迅は修たちじゃなくて私に行けって?」

「そういうこと。
おれのサイドエ・・・ぐはっ」

手が、足が、全身が滑って迅さんに腹パンチ!!
痛そうだし、可哀想だけど、まぁいいや。
迅だから副作用あるんだし、問題ない。

「その一週間のランク戦は?」

アニメなら中止されていて次のランクは三月に・・・
それは嫌!!
加古さんと風間さんのバレンタインチョコが~!!

「通常通りやるよ。
隊選択は君に任せる」

「・・・へぇ~俺得だね」

リリスを拝み、加古さんのチョコイベがあり、四塚市に合宿。
腐の漂う領域や・・・色香漂う領域や・・・
三上ちゃんの・・・な、なんでもない。

「なら二宮隊が欲しい!!」

「あらら~いいの?」

「辻ちゃん可愛い」

「そこか。」

~~~~
人型近界民と接触、保護目的の四塚市への合宿に、何故二宮隊がいるんだ。
ぼくは不愉快でならない。

可憐が絶対要求したんだ。
だって一番楽しそうだから!!
だいたい、辻さんのいる二宮隊を要求するのは可憐ぐらいだ。
風間隊だけで充分なのに、余計なことを。

「よしよし。行くぞ、ランニング!!
私、自転車ね」

「「走れ」」

「ちょっとなんで風間さんと二宮さんが口を揃えて言うんです?」

走れ。
可憐は自転車だと事故起こしそうだから。
それにしても本当に近界民なんて出るのかな。
迅さんが言うならそうなんだろうけど。

二宮さんは何か買い忘れに気づいたらしい。
ざまぁ・・・じゃなくていってらっしゃい。
買い忘れを買いに。
犬飼と辻がついていく。
氷見と三上は先に帰宅してしまう。

「さてさて、二宮さんが買い物してる間に、動き始めますか?」

「何をするんだ。」

「えーと、誘拐」

「いきなりまずい用語ですけど」

「なんでぼくらが人型を誘拐するの・・・」

可憐はあっさり言う。

「保護するなら近くにいてもらわなきゃ」

発言がストーカー思考と何も変わりませんが。
監禁したら安全だよね、発言。
確かに安全・・・安全?
安全ってなに?

「まあまあともかく、行きましょ。
可愛い女子を拝め祀るために」

あぁ、やっぱり女子がいるんだ。
可憐がこんな依頼を迅さんから受けるなんて、そんな理由しかないよ。
辻さん、可哀想に。 
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